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▼ かすみ草の序曲【5】
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告白=愛沢芳香(仮名・32歳)


愛する妻を快楽の彼方へ連れ去りたい――。処女・童貞同士で結婚した若い2人の夫婦生活と、その狂おしくも切ない記憶。『S&Mスナイパー』 1981年4月号に掲載された読者告白手記を再編集の上で紹介しています。おずおずと繰り広げられる初々しいアブノーマル交流に、温かな息遣いと灼熱の興奮を感じ取って下さい。


【5】割られた花弁

妻への願いは、神にも祈りたいほどの強い気持ちのようでした。一方私は、あのメンスの香りに包まれた朝に、もしかして妻の女としての幸福は、サドとかマゾと呼ばれる愛情の中にこそ存在するのではないかという希望めいた予感を感じ取り、チャンスがあらば実行してみよう、と胸に秘めていたのです。

目隠しとは本当に羞恥心を取り除くものなのか、妻は、力の抜けた体を大の字に開いて仰臥しておりました。

私は、両肢をピッチリと閉じさせ、腰枕を入れてから、太股が胸部に触れるほど深々と屈曲させてやりました。

この姿勢を保つには、妻自身の手が必要です。両手を握り合わせて輪を作り、それに両肢を掛けている、といったポーズですから。

「こんなにならなきゃ出来ない?」
「ああ」
「息苦しいわ……」
「少しは我慢してろよ。お前は何だって我慢が足りないんだから」

と喋りながら、両手首が外れないよう、腰紐でしっかり括りつけてやりました。こうすれば、手にも足にも力を入れる必要なく、妻自身、楽に無理な姿勢を保つことが出来ます。

そして、これだけのことで妻の自由はすっかり失われたも同然になりまず。なるべく妻を驚かさないで誘うよう、不馴れな私が心を込めて考えたポーズでした。

「縛らなくたっていいでしょ? トイレに駆けて行けなくなっちゃうわ」
「いつも早く出しすぎるんだよ。なっ、薬だけ出しても浣腸の無駄使いだろ?」
「だって……」

朝陽の中でパックリ割れた妻の秘唇は、相変わらず乾き切っていましたが、今一つの可愛い蕾は、呼吸しているようにローズピンクの無邪気な美しさを見せておりました。

ありったけの優しさを込め、ゆっくり指の腹で摩ってやりますと、熱っぽくほころんでくるのですが、イチジク浣腸の先を挿し込みますと、キュッと拒もうとしてしまいます。

「アッ!」

と妻は身を震わせ、鳥肌まで立てて嫌がります。

「ねえ、解いて。トイレに行って待ってるわ」
「もう出そうなのか?」
「ねえ、お願いよ。お腹ん中がグズグズして気味悪いの」
「効いてる証拠じゃないか」

私は、一分でも長持ちさせてやろうと、妻の頭を抱え、子守りするみたいに髪を撫でてやりました。

「お願い、ねえ、行かせて。ねえ、ねえったら。あーん」

妻の声が次第に高くなり、不自由な腰をくねらせようとさえします。

「ねえ、だめだったら。もう出ちゃうわ。お願いよ」

私は、構わず二本目、三本目、と続けて注入してやり、合計六本の浣腸を施してやりました。

「い、い、嫌ッ。ねっ、あ、あ、あーん」

声も震え出し、ローズの蕾はヒクヒクとわなないてきます。

額に汗を浮かべ、

「お、お願い、何か持って来て。あ、あう……。パ、バケツ……。あ、あ、アーッ」

と、呻きが切れ切れになる頃には、私は買い溜めてあったすべての浣腸薬、十二本全部を注入しておりました。

妻の蕾から、嵐の前触れの如く浣腸溶液が滲んできます。

その時です。私は、妻の亀裂に透明な光の滴りを発見しました。

感動すべき一瞬でした。両親指でその亀裂を押し開くようにしてやりますと、湿っぽくピッチリと重なっていた二枚の花びらが、ニチッと音を立てて離れ、たまらない芳香と共に、粘っこい蜜が溢れ出てきたのです。

そして、割られた花弁の間には、光にぎらつく糸状の粘液がつながっておりました。

私は唇を押しつけ、妻のそれが千切れるほど粘液をむさぼり続け、荒々しく妻の体に襲いかかってゆきました。

「ねっ……アッ……あう……あなた、……何か持ってきて……ねえ、……アッ」
「いいんだったら。ほら、出してごらん」

私は、言いながらも腰を激しく動かしてやりました。そして、妻の目隠しを外してやりますと、少女っぽい瞳は苦痛に歪み、吹き出さんばかりの涙を流しておりました。

妻のドロドロした熱い肉壁が、アメーバかゼリーのように蠢き、私のものを痛いほど締めつけてきます。私にとってもこんな妻の内部は初めての感触でした。

「ねっ、思い切って出してごらん」
「あなた! あなた! あなた!……あ、……死ぬう……死ぬう……死ぬう!」

妻は狂わんばかりのオーガズムを迎えたと同時に、十二本分の溶液と汚物を一気に吹き出させていました。

そして、完全に気を失ってしまったのです。

私は妻の汚物の匂いなど気にもかけず、むしろ感謝の意を込めて、妻を愛撫してやりました。

いつか窓辺にはかすみ草が風に揺れ、その記憶は永遠に私の胸に刻まれることになりました……。

文=愛沢芳香


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