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▼ エネマレイプ 手芸店の女【6】
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告白=逸木登志夫(仮名)


エネマレイプの実体験記『太陽と赤いハイヒール』『隣室の受浣者』を寄稿をした逸木登志夫氏が、尚も秘蔵していた禁断の記憶について書く背徳告白第3弾。手芸店で働く肉感ボディの未亡人は、いかにしてエネマレイパーの餌食となったのか……。『S&Mスナイパー』1982年5月号に掲載された読者投稿を再編集の上で全四回に分けて掲載しています。


【6】モノにする夜

私は急いで彼女を抱き起こすと、ティッシュで強くアナルを押さえてやりながら、彼女を階下のトイレに連れて行った。

最近の女性たちは泣き声をあげても実際に泣いたりはしないものだが、恵美子の場合は既に泣きじゃくっているので、いささか勝手が違ってさすがにトイレの中に入る気もせず、私は外で耳を澄ませていた。すると呟き声や排泄音、水洗の音等々が次々と聞こえ、やがてぐったり放心したような顔の彼女がトイレの戸を開けて出て来たのであった。

その肩をかかえるようにして、手を洗ってやりながら、

「辛かったやろ。もう、こんなことしてしもたんやしな、悪いようにはせえへんさかいな」

と、再び二階に連れて上った。

しかしそのまま身体を重ねようとすると、どうしてもこんなところでは嫌だと言う。

「もう、こんなんされたんやさかい、許すことは許すけど、やっぱり、ちゃんとしたとこでないと、あかんのと違うやろか」

と蚊のなくような声で言うのである。

彼女の言うちゃんとしたところとは、ベッドなり、夜具のあるところであるらしい。そうでなければ、いやしくも身を任せることは出来ないという古風な考え方であった。

しかし私にとっては、どうしても今ここで印を取っておかなければならないのである

こんなことは経験のない人には説明しても理解出来ないことかも知れないが、ここで手をゆるめては往々にして「あとで必ず許すから」という女の言葉にだまされて逃げられてしまうことになる。

恵美子の場合は変心することはないとしても、私はこのままでは男が立たないとばかり、

「恵美ちゃん、悪いけどな、形だけでも身体合わさせてえな。そして今夜帰りにどっか行こう」

と強引に彼女を納得させ、お尻を高く上げさせた後背位の姿勢で両手をうしろに伸ばさせると、小指をからませあって、ゆっくりと身体を密着させて愛の体位をとったのであった。

さて、その日の夕方、京都駅付近で食事をした私たちはタクシーを飛ばして東山安井のホテル街に行き、とうとう完全に行く所まで行くことになった。そしてその後は日を決めて逢い引きをくり返すことになった。
(続く)


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