体験 台風と赤いハイヒール【7】
決行の刻 3
そのうち排泄感が高まってきたのか、ふと我に返ったように「もう五分経ったやんか、早う御不浄に行かせて」ともがき、多美子は私の手をはずそうとした。解放してやると、脱兎の如く部屋を出て、階段を一気に走り下りると一階のトイレ駆け込んだ。
一度受浣してしまうとどんな女でも従順になるのが浣腸の魅力的なところだ。以来、多美子もイチジク浣腸であれば(300ccの浣腸器はまだ使う段階に来ていなかった)私の要求に応ずるようになった。
目的の第一段階は突破したものの、私が彼女に望むのはそればかりではない。繰り返し述べてきたごとく、主願はあくまで浣腸器による「心理的な調教」を試みることであった。
ただ、いくら夏季休暇中で学生がいないといっても、八月に入ると大学の夏季講座が始まる。そのため受講する寮生が戻ってくることが予想され、多美子と寮内で完全に二人きりになることはまずあり得ない状況となった。
しかし八月初旬に絶好の機会が到来した。それは舎監と大城さんが、おのおの暑中休暇をとって帰省し、竹本氏は大学の舞鶴の海の家に学生達がキャンプに行くというので附き添いで出かけることになったのだ。
その間の一、二日は母親が来て泊まり、邪魔が入ったのだったが、有難いことにちょうど八月の三日に早めの台風が兵庫県を通過することがあって、ついに目的を達成することが出来たのである。
(続く)
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