告白=栗栖宏二仮名)
大の字の母
男の動きが次第に激しくなり、それにあわせてぼくの全身も大きく揺さぶられた。男の昂まりが手にとるように伝わり、そのことでぼく自身も再び、秘悦の極に達せんばかりになっていた。ぼくの体を突き破るように、男の肉魂がさらに一段と深く入り込んできた時、ぼくは、男の熱気を喰い千切るように、その後ろの門を、ぐっとすぼめた。
男は「うっ」と一瞬呻いて、激しく痙攣しぼくの上にぴったりと裸身を重ねあわせ、そして、ついに自失した。
ようやくぼくから離れた男は、すすり泣くように身悶える母に近づき、切なくよじりあわせる両股の間へ指をすべりこませ、しとどに濡れる肉襞をゆっくりと揉みしだき、母の昂まりを確かめた。
「お願い、もっと深く……」
前後の見さかいもないまま、母は男にすがった。男は、指をぐいと深く喰い込ませた。
「あっ、あっ」
母は激しく喘いだ。しかし、男はそれ以上母を責めようとはしなかった。柱に巻きつけた縄尻を解き、部屋の片隅の寝台の上におしたおした。ぼくは、男がそのまま母を凌辱するものとばかり思った。母もそう思ったにちがいない。軽く眼を閉じ、熱い吐息を吐きながら、母は男のなすがままになっていた。
母の両手両足を大きく割り拡げ、寝台の四隅にそれぞれ結わえつけると、男は、大の字に晒された母の裸身をにやりと見下ろし、今度はぷいとぼくのほうにむきなおった。そして、ぼくの腕をつかみ、母の縛りつけられている寝台の傍らにまでつれていった。
「どうだ、お前のおふくろが、思いをとげられずに苦しがっているぞ、楽にしてやろうとは思わんか」
ぼくも母も思わず男を見返した。
男は、母の豊かな乳房なわしづかみにし、ゆさゆさと揉みあげながら、再びぼくを見つめた。
「お前も男だ。いくら母だとはいえ、このまるい乳房や、しっとり濡れる肉の丘、肉欲に悶える下半身を見たら、抱きたいと思うだろう。ここには、おれとお前と、そして、お前のおふくろの三人だけだ。誰に気づかうこともない。したいようにすればいい」
男は、ぼくの肩を抱き、首すじに唇を這わせた。
(続く)
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