魂の暗部を狙撃するSM情報ポータル SMスナイパー
▼ 読者体験告白「一度だけのアバンチュール」【7】

ichidodake_0006.gif

投稿者=良田博美(仮名)


夫に言えない性癖――。鬱積した欲求不満は、ある日、人妻を危険な行動に駆り立てる。初対面の男に熟れた肉体を差し出し、マゾの悦びに溺れていく淫婦の長い1日は、彼女に何をもたらしたのか。『S&Mスナイパー』1982年7月号に掲載された読者告白手記を、再編集の上で全8回に分けてお届けしています。


【7】笑いかけてくるマゾの血

途端に心臓が高鳴った。とうとう私は、口にしてしまった。

Nは驚かなかった。ただ部屋にそなえつけてあった浴衣の腰紐をとりあげたかと思うと、力いっぱい、胸まで回して私の両手を後ろに縛り上げた。

「うぅっ!」

突然、私は恐くなった。が、そんな私にはまったく構わず、Nは両手で私の髪を思いきりつかんで上へもちあげ、右に左にぐるぐるとまわした。

私は、すべての毛が引きぬかれてゆくような猛烈な痛みに縮み上がった。

「今まで何人の力を泣かした。え、言ってみろ」

耳元でNの力強い声が響く。

いつの間にか、私は狂いはじめていた。マゾの血が、私に笑いかけていた。縛られてくびり出された乳房がジンジンと痺れて、めくるめく悦びが体の芯をつきぬけてゆく。

ベッドからひきずり下ろされ、立たされた。それから両足をまっすぐ揃えたまま髪の毛をつかまれて、真後ろに思うさまのけ反らされた。

辛抱していても呻き声が漏れ出てくる。そのままお風呂場へとつれて行かれた。熱いお湯が浴槽いっぱいに溢れている。

「うぅ……あぁっ……ううああーっ」

呻く私を黙らせるように押さえつけ、掴んだままの髪の毛を動かして、Nは私を四つん這いになるように誘導した。
(続く)


《次へ 一覧 前へ》
上へue.gif


yoko.gifカテゴリ一覧へ
yoko.gifTOPへ
広告出稿お問い合わせ
広告に関するお問合せ
ご意見・ご要望
プライバシーポリシー
大洋グループ公式携帯サイト
COPYRIGHT(C)2008
WaileaPublishing