体験 台風と赤いハイヒール【9】
愛の誓い 2
ごーっと風が吹きすぎるたびに建物がガタガタとゆれた。その中を、私は多実子と手をとり合いながら各部屋が無人であることを確認して回った。
それが終わると彼女は一階の自分の部屋に私をつれ込んだ。ちゃぶ台の上に朝食が容易されており、横には布団が敷かれていた。
私はこの又とないチャンスにどんなムードのエネマプレイをしようかと思いをめぐらせながら朝食を摂り、なんとはなしに多美子の肉体を洋服越しに観察していた。その間、多美子は頬を火照らせ、正座した膝をもじつかせていた。
その目が赤い。
「うち、昨夜寝られへんかったんや。ガタガタいうて怖うて」
言いながら私の膝に手をのせてくる。折りしも風雨が一番激しくなった頃で、刹那にごーっという唸りと共に建物がゆれた。多美子が「あ!」と声をあげて私にしがみついてきた。
私は「多美ちゃん」とささやいて力一杯抱きしめてから、乳房を強くもみしだいた。
彼女は大きく身もだえしながら、「今日こそ、あんたと遊べるんやね」と初めて私に抱かれる興奮に熱いあえぎ声を迸らせたのであった。
(続く)
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