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▼ 読者投稿弄虐小説 「撮られた双つ花」【15】

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作=羽鳥止愁


N女子大学文学部教授、真鍋隆博、51歳。毎年、彼の元には単位欲しさにふしだらな取り引きを要求してくる女子学生が複数人やってくる。秘めたサディズムを胸に燃やして危険なコレクションを増やす初老の教授の、エスカレートしていく行為とは……。『S&Mスナイパー』1981年2月号に掲載された力作投稿小説を、再編集の上で全15回に分けてお届けしています。


【15】

「ひどい……」

ゆかりは涙を滲ませた。朱美がこれだけのことをやられているのだ。私が何もないことはないと思っていたが……。おしっこを見せるとは。しかも、立ったままで、しかし……、しゃがんでするよりは、そのものを見られないで済む。でも、立ったままできるのかしら……。

「洗面器をまたいでごらん、大体、まっすぐ落ちる筈だから」

もう、どうにでもなれと思った。朱美のことを思い、裸の隅々まで見られていることを思い、ゆかりは神経を麻痺させた。

洗面器をまたいだ。 真鍋の指示通り、両手を頭の上に組んだ。

一点に神経を集中させた。

……で……でる……。

しょぼしょぼと、遠慮気に堰を切った条水は、たしかに、まっすぐに落下した。

(ああ、はずかしい、はずかしい……)

しょぼ、しょぼと、洗面器を叩く音が、ゆかりの全身を真っ赤に染めた。

「そのまま、しゃがんでみたまえ。膝を開いて」
「ククーッ」

従った。膝を開いて、勢いよく洗面器を小便で叩いた。

真鍋は、グーンとアップにその様相をとらえた。羞恥にくれるゆかりの顔も、アップでとらえた。

紙を渡してやり、その処理のところまでカメラに収めた。すすり泣くゆかり……。

このまま最後まで進めていこう、この二人のレズ・シーンなら、きっと記念すべき十巻目のテープにふさわしいものになる――真鍋はそう思い、グッと残酷な目を細めるのだった。

(了)


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