犬になった美少年 第3回【1】
犬になった美少年 第3回【1】
美少年の初々しい一物を苛めると私のスキャンティはびっしょりでした……
●少年の肌
「なにしにきたの。きみでしょう? へんな手紙を寄こすひとは……」
私はネグリジェの胸を合わせながら睨みつけてやりました。それにしてもよく少年は私のマンションを突きとめ、管理人のガードをくぐり抜けてやってきたものです(私のマンションは有名人が多く外来者はかんたんにはいれないのです)。
「すみません、おばさま……」
M・Tはうっすらと顔を染めて頭を下げました。
「おばさま、おばさまって気安く呼ぶのはよして。だいいち私はきみと知らないあいだだし、みんな私のことをセンセイと呼ぶのよ」
ちょっと意地悪に私はいってやりました。
「でも、ぼく、おばさまを尊敬してますから……」
「尊敬してる? 変な子ね、きみはやっぱりK高校の学生? そうでしょう……」
「はい、高2になりました。いつもあそこの公園で犬を連れて散歩しているおばさまを見ていて、すっかりファンになってしまったんです」
「私はタレントでもスターでもないわ」
「でも名のある方と思っていました。そしてある婦人雑誌でおばさまのこと知ったんです」
「ますます好きになったってわけ?」
「はい、おばさまに連れられてる犬はたいへんシアワセだと思いました。できたらぼくも犬になりたくて……」
「犬になりたいって……?」
私はふきだしてしまいたくなったのです。しかしつぎの瞬間、私は息を止めました。M・Tのしまった顔が、まぶしいくらい美しく見えたのです。
二つの目が濡れたように熱くひかり、ととのった鼻柱の下の唇は少女みたいに紅かったのです。
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