犬になった美少年 第3回【2】
犬になった美少年 第3回【2】
美少年の初々しい一物を苛めると私のスキャンティはびっしょりでした……
●少年の肌
きっといいところの息子でしょう。あるいは私ぐらいの年輩の母親がいて、ずいぶん甘えて過保護に育てられたのでしようか。そしてその過保護の中での生活がやり切れなくなり、私のような冷たいキャリアウーマンのところへやってきたのでしょうか。人間は往々、自分の持たないものを欲しがるものです。
私はM・Tをじっと見つめて追い返すのを止めました。ちょっぴりしたイタズラ心が、私の胸にかま首をもたげたのです。
「おばさまをからかうと承知しないわよ!」
私はつよくいいました。
「真面目です、からかってなんかいません」
M・Tは真剣でした。
「ほんとに私の犬になるつもりなの?」
「はい……」
「そんならこちらへきなさい。じつは、私の愛犬チロはお腹をこわしていま獣医さんのとこに預けてあるの。だからきみを犬にしてあげてもいいのよ」
私は冗談めいて、しかし相手を増長させずケジメをわきまえていいました。
「犬にしてください……」
M・Tは悲痛ともいう声をだしました。
「本気だわよ」
「本気です」
「おかしな子ね。おばさまはきびしいのよ。あとで泣いても知らないから」
「後悔しません、ぼく、おばさまを尊敬していますから……ですから召使いにしてくださいっておねがいしたんです……」
少年の目がきらきらひかり、私はなんだか変な気分になってきました。そしてからだのおくのほうが火照ってきたのです。
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