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▼ 読者投稿弄虐小説 「撮られた双つ花」【3】
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作=羽鳥止愁


N女子大学文学部教授、真鍋隆博、51歳。毎年、彼の元には単位欲しさにふしだらな取り引きを要求してくる女子学生が複数人やってくる。秘めたサディズムを胸に燃やして危険なコレクションを増やす初老の教授の、エスカレートしていく行為とは……。『S&Mスナイパー』1981年2月号に掲載された力作投稿小説を、再編集の上で全4回に分けてお届けしています。


【3】

真鍋のデスクの正面の椅子に朱実は腰を下ろしている。

「さて、それじゃ、君のお望みどおり、単位をあげるテストといこうか」
「はい、先生。よろしくお願いします」

さすがに含羞に頬を染めた。

「まず、そのワンピースを脱ぎなさい。それで十点あげる」
「ここでですか?」
「そうだよ。どこでやるつもりなんだ」
「で、でも、ここじゃ……」
「ベッドででもやるつもりかい。これはテストだよ、君」
「はい……」

(フン、助平じじい、どこででもやってやるよ)

立ち上がり、朱美は背中のファスナーに手をまわした。肩を抜き、腕を抜いて、足首から抜いた。短かいスリップからブラジャーとパンティが透けて見えた。美しい均整のとれた身体だ。

「スリップ五点、ブラジャー五点。パンティはそうだな、パンストと一緒に十点あげよう。これで三十点だ。あと四十点、それは裸になってから考えよう」
「ひどいやり方だわ。侮辱だわ」
「嫌ならいいよ。帰りたまえ」
「……」

自分の考えの甘かったことに朱美は気付いた。変態教授。ただ、抱かれるだけではすまない。どうしよう……。こんな侮辱的なことをされるとは思いもしなかった。

でも、今さら、帰るのも癪だし、単位も貰わなくっちゃ。ここまで来たんだ、少しくらいの辱めは我慢しよう。フン。どんな変態振りを見せてくれるのか、とっくり拝見させてもらいましょうか、やや開き直って、朱美は真鍋を見詰めた。

「分かりました。やりますわ」

スリップを脱ぎ、ブラジャーを外した。

「見事なおっぱいだな。さすがだ」
「ありがとうございます」

皮肉っぽく言ってやった。

「これで何点だ? 二十点か。パンストとパンティで三十点」

わざと朱美のプライドを傷つけるようにからかう。

チェッ、変態じじいと、胸の中でののしりながら、朱美はパンティストッキングに手をかけた。

クルクルと丸めて足首から抜くともうパンティひとつだ。ぴっちりと肌に喰い込み、おしゃれなショーツは小さく、刺激的だった。

さすがに朱美は屈辱に震えた。両手で乳房を覆っている。

「後ろを向いて脱ぎたまえ。お尻の動きを見せてもらおう。大事なところはあとからゆっくりと観賞させて頂く」

下唇を噛み締めて、朱美は後ろを向いた。
真鍋はデスクの中の隠し扉の中のスイッチを操作した。

それはビデオ装置であった。モニターに映る朱美の全身像が、お尻の部分のアップに変わった。

腰を屈め、張り切った双臀をこちらに突き出して、足首からバンティを抜くその様子がはっきりと映し出されていた。

モニターと実物を交互に見比べながら、真鍋は舌なめずりをしていた。

(続く)


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