作=羽鳥止愁
【7】
「やめて、やめて。もういや。帰してェ――」
「ここまで見せておいて、いまさら、恥ずかしがることもないだろう」
グッと、後ろからその秘裂を撫で上げた。
「ヒイッ。ヤメテーッ」
朱美を椅子に座らせ、片足を手錠で椅子の足に繋ぎ留めた。
もう一方の足は、肘掛けの上に乗せて、組紐で括りつけた。もう膝を閉ざすことはできない。
「オナニーの言い付けに従わなかったら、罰を与えてやろう。従順な牝犬にならなきゃならんのに……」
真鍋はガラス製の浣腸器を取り出した。狼狽の悲鳴をあげる朱美を尻目に、二〇〇ccを二回、続けざまに注腸した。泣き叫ぶ朱美の後ろ手錠を右手だけ外し、左手は椅子の後ろの脚に繋ぎ変えた。
デスクに戻り、カメラのスイッチを入れた。朱美の股間の下には空の浣腸器を置いて、それを済ませたことを知らせていた。
「いやよ、先生。ひどい。こんな……。どうしようというのよォ――」
「片手があいているだろう。オナニーだよ。牝犬ひとり遊びだ」
「いやよ!」
「やらないんなら垂れ流しだ。もうすぐ、どうしようもなくなるよ。その前に、一度昇り詰めてしまうことだね。そうすれば、トイレに連れていってやるよ」
「そ、そんなッ。ひどい――」
「簡単なことじゃないか。君のその手を少し動かせばいいんだ」
自由になった右手で、朱美は自分の股間を覆っていた。
「競争だな。どちらの穴が先にいってしまうか」
「ククッ、クヤシィ――」
目覚め出した下腹の鈍痛は確実に拡がっていた。下腹全体が、絞り出すような衝動に狂い出した。それはもう、止めようもなかった。
本当にこのまま放っておかれるのか? 自慰をして見せれば、トイレに連れて行ってくれるのか……? しかし、もう、真鍋の言葉を疑っている余裕などなかった。真鍋の言葉に縋るしかなかった。
切羽詰まった排泄の苦しみは、朱美の神経を弛緩させた。股間を覆っていた指が動き始めた。
(続く)
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