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▼ SとMの狭間で揺れる我が秘悦【6】
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告白=氏家さと子(33歳)


毛羽立つ縄を秘裂に擦り付けて自慰に耽る書道教室の女性師範。その脳裏に渦巻いているのは少年生徒たちの若き肉茎を弄ぶ、変態淫女と化した己の姿だった……。被虐願望と嗜虐願望が相克するアブノーマルな性の実態を生々しく綴った告白手記。『S&Mスナイパー』1981年1月号に掲載された読者投稿を再編集の上で紹介しています。


【6】哀れな着せ替え人形

それからさらに私はKくんを痛めつけました。Yくんとおなじ責め方では芸がないので、少し趣向を変えました。それはYくんより頭の劣るKくんを少女にすることでした。

私は古い女物のブラジャーとスリップをKくんにつけさせ、洋カツラをかぶせました。美少年は美少女に変身しました。

「ほらよく似合うわ。鏡を見てごらんなさい」

私は三面鏡を見せつけます。

「先生……」

Kくんは泣き顔です。

「弱虫ね! そんな弱虫だから駄目なのよ!」

私はKくんをスリップの上から麻縄で縛りつけました。そしてスリップをめくりました。くんの部分は雄々しく隆起し、脈動していました。

「エッチね!」

私はそして強烈にフェラチオを試みました。Kくんは泣きながら私の中で果てました。私がはげしく興奮し、クライマックスに達したのは当然です。

欲望を満たすと私は、Kくん縄を解いてやりました。

「Kくん、ご免ね。先生、こんなことして……でも誤解しないで……先生はKくんが子供のように可愛いからこんなことをしたの……Kくんが好きなの、だから……」

私はKくんに抱きつき、頬ずりし、そして蒸しタオルで彼の身体をきれいに洗ってあげました。彼は着せ替え人形みたいにされるがままでした。

「許してね……Kくん……」

手首の縄痕はなかなか消えませんでしたが、何度も何度も蒸しタオルを当ててるうち、だんだん消えていきました。

Kくんを帰宅させたあと、また私ははげしい慙愧の念に襲われました。なんて恥知らず、淫らな私……私は頭をかかえて伏せてさえいたのです。

そのくせ私はパンティの下の股縄を力いっぱい両腿ではさみつけていました。私の鼻腔には少年の移り香が、甘美な果物の匂いのようにつきあがっていたのです。でもそんな私の官能の余韻は、けたたましい電話のベルに破られてしまいました。

電話の主はKくんの母親で、まだ帰ってとないというのでした。私はまっ青になりました。Kくんがどこかで自殺でもしてるのでは……私はがくがくとふるえてしまいました。

(続く)


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