告白=氏家さと子(33歳)
【7】あさましい自慰プレイ
Kくんは無事でした。
しかしYくんと違って、彼はふたたび私の塾に姿を現わしませんでした。Kくんが両親に話したかどうか、私にはよくわかりません。私はいつ彼の親から抗議の電話を受けるか、ハラハラしていました。
Kくんが来なくなり、そしてYくんも来なくなりました。二人が話し合ったのかどうかさえ、私はまだ知りまぜん。しかし私はほっとしました。
まだ安心はできませんが、私は二人の両親からも、警察からも抗議を受けていないのです。私はもう止そうと思いました。しかし私はまだパンティの下に縄のタテ褌をつけ、その端を前と後で手でしごけるようにしているのです。
便所へ入ったとき、私は縄の端を両手で持って、股間をこすりつけます。そのときの私はYくんやKくんを責めたシーンが生々しく蘇り、はげしく悶えるのです。
もちろん夫はこの私の性癖を知りません。現在ベッドを別にしていますが、ときたま夫はあの醜男面をさげて私を求めにくることがあります。
「疲れてるの、またにしてほしいわ」
突っ放すと夫は、諦めたようにすごすごと引き返していきます。欲しければ暴力でも犯したらよいのに……私は歯ぎしりして自慰します。
私はS体質なのか、M体質なのかよくわかりません。こんなとき私は淫らな暴漢に縛られ、浣腸責めに悶える姿を瞼に浮かべるのです。そして強烈な肛門責め……そう、私は綜櫚縄の結び目で自分の肛門をつよくこすりつけて、悶えよがるのでした。
夜があけると私は、きょう一日は清潔な日を送ろうと決心します。しかし夫が役所へ出ると私はもう、押入れの鍵のかかっ抽斗から縄をとり出しているのです。ケバケバと毛の出た綜欄や麻の縄を見ると、私はそれをつけぬわけにはいかなくなるのです。
「ああ、いやな私……」
ときに私は三面鏡で、恥じらいもなく自分の股間を見ることがあります。大小の陰唇、膣、陰核……それらは毎度の自慰でもう原型も定かでないほど歪曲し、荒廃しています。
「いけないひとね、あなたは……」
すると私は涙ぐみます。私は自分が世界で一番不幸な、満たされない女に思えて、しみじみした気持になります。こんなとき私は夢二の描く杼情画の女のように、哀れなナルシストに変身しているのです。
(続く)
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