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▼ 殺意の原点【10】

殺意の原点【10】


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文=法野巌
イラスト=笹沼傑嗣

殺意の原点【10】

棄てられていた若い女性のバラバラ死体は、性器を抉り取られていた……。

●結婚の約束

知り合って二度ほど体の交渉を持った頃でしょうか、何度か達した後、彼女はぐったりと横たわっている私の顔の前に、尻を持ってきました。
私は愛撫して欲しがっているのだなと思い、彼女の可愛い菊座を人差し指や中指の腹で揉みしだいてやりますと、案の定、彼女は善がりだしました。
そして、何と、

「入れて」

と要求するのです。

私は驚いてしまいました。
というのは、私は通常の門を使った遊びは大分してきましたが、後門での遊びは未経験だったからです。
しかし私はすぐに思い直し、指を挿入してやりました。
挿入した指を出し入れして刺激している間、彼女は信じられないほどの喜悦の声を漏らしていました。
そしてとうとう、失神してしまいました。

彼女は後門を使用しての交わりを、OL時代につき合っていた上司から教え込まれていたのです。
嫌がるのを無理矢理に犯され、それで味を覚えてしまったのか、もともと彼女には、素直に受け容れる下地があったのかはわかりませんが。
セックスに貪欲であった彼女のことからすれば、何の抵抗もなく上司から教え込まれ、狂いたいほどの快感が忘れられず、病みつきになったのだと思います。

私と彼女との交わりは、そんなことがあってから更にエスカレートして行きました。
二人とも通常のセックスでは飽き足らず、SM雑誌を買ってきては、一見よう見まねで、それに載っているようなロープでの縛りをやってみたり、浣腸での遊びをしたりするようになりました。
私が意地悪をすればするほど、彼女の喜び方も増すらしいことを知って、どうやらこれがSMというものなのだろうかと考えるようにもなりました。
私は、女とはあそこを使ってのセックスだけ出来れば満足している方でしたから、あまりSMなどというものには興味がありませんでした。
いや、知らなかったと言った方が正確でしょう。
しかし、育枝を知ってからは、彼女にリードされる形でSMの世界にのめり込んで行ったのです。


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