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▼ 晒された秘部 第1回【2】

晒された秘部 第1回【2】


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文=法野巌
イラスト=笹沼傑嗣

晒された秘部 第1回【2】

男の目の前で白い裸身が顫え、秘唇が引き裂かれる……。

●不意の暴漢

継夫は1週館ほど前に、刑期を終えて、刑務所を出てきたばかりのところであった。

継夫が大阪市内で交番の署員による不審尋問の結果逮捕されたのは、全国に指名手配されてから2週間後のことであった。逮捕後、直ちに身柄がH署に移され、係官により取り調べが開始された。

継夫が不審に思い、又、安心もしたのは、彼の逮捕の理由となった罪、及び追及の対象となっていた罪が「強盗」のみであったことだ。早夜への「強姦」の罪は欠落していた。

強姦罪により実刑を受けたことのある継夫は、強姦罪が親告罪であることを知っていた。たとえ、強姦の事実がどんなに明らかであっても、被害者からの告訴がない限り、何ら訴追を受ける虞れのないことを継夫はよく知っていた。

だから、自分が強姦罪で追及を受けていないことを知った時、彼は夫婦が告訴をしていないのだと考えた。

事実はほぼその通りだった。「ほぼ」である訳は、告訴だけでなく、夫婦は、早夜が暴行を受けた事実それ自体も捜査員らに申告していなかったからだ。捜査員は事件直後の晩、早夜が茫然自失となっているところから、強盗犯人により早夜が暴行を受けたことを直感したのであるが、その旨示唆したところ夫婦は強く否定したことでもあり、それ以上は突っこんで訊くことは出来なかったのだった。

事件は強盗一罪のみで処理された。つまり逮捕され、勾留され、起訴され、有罪とされた罪名は「強盗」のみであった。警察や、検察庁では、早夜が暴行されたのではないかとの疑いを捨て切れないでいたが、夫婦二人とも否定し、又、告訴されていないことを知った継夫が、取り調べ官や裁判所の心証を害することを虞れて暴行の事実を否定していたことから、それ以上無理な追及をすると、夫婦の関係に微妙な影響を与えると判断し、強盗一罪で処理したのだった。


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