魂の暗部を狙撃するSM情報ポータル SMスナイパー
▼ ハングリー国家 日本の悲劇【15】

ハングリー国家 日本の悲劇【15】


houtei13_title.gif
文=法野巌
イラスト=笹沼傑嗣

ハングリー国家 日本の悲劇【15】

強姦未遂事件を起こした少年には母親との不倫の関係があった。

●禁断の快楽

僕はすっかりうろたえてしまい、それでも母が何かとても危険な、隠靡な振るまいをするのではないかと恐ろしくなり、

「やめてよ、ママ!」

と叫びました。
しかし母は、すっかり裸になると、僕の顔を両手で挾み、

「さあ、ママの体を良くごらんなさい。巨君が勉強に身を入れられるようにしてあげる」

と言うと、僕の体をベッドに倒し、パンツを下げ、両足を彼女の太腿で挾むようにして跨がり、そうして僕と母は、その晩、到頭、男と女の関係になってしまったのです。
母はそれ以来、週に何回かのペースで僕との関係を続けました。
最初の頃と違って一ヵ月もたった頃の母は、僕との交渉の時、喜びの声をあたりかまわずあげるようになっていました。
交渉の時だけは、僕らは親子の絆が消えて、完全な男と女の関係になっていたのです。
僕はそんな母との関係に苦しみました。
母との関係は許されないもの、禁じられた行為だとの意識はあったのです。
でも、母がその肉体を僕の目の前に晒し、おおい被さってくると、僕はどうすることも出来ませんでした。
まったく僕の頭は狂ったようになり、母の肉体にのめり込んでいったのです。

調査官、僕は本当に苦しかったのです。
母との関係は続けたのですが、やはりこういうことはいけないという意識は絶えず僕を苦しめていました。
何とかしなければ、何とか。
そして三年ぶりに桜井信子さんに会った時、僕は彼女の肉体を知れば、母との恐ろしい関係が絶てると考えたのです。
僕は信子さんに僕を救ってくれる菩薩様になって欲しかったのです。

そこまで言うと巨は調査官に取りすがって号泣した。
調査官は暗鬱たる虚空の真ッ只中で烈風に吹き晒されている思いだった。
狂っている。
犯罪者は誰だろう?この子か?否!違う。
断じてこの子ではない。
調査官はただ巨の肩を優しく叩くのみであった。


《次へ 一覧 前へ》
上へue.gif


yoko.gifカテゴリ一覧へ
yoko.gifTOPへ
広告出稿お問い合わせ
広告に関するお問合せ
ご意見・ご要望
プライバシーポリシー
大洋グループ公式携帯サイト
COPYRIGHT(C)2008
WaileaPublishing