晒された秘部 第2回【2】
晒された秘部 第2回【2】
男の目の前で白い裸身が顫え、秘唇が引き裂かれる……。
●妊娠願望
男というものは、その連れあいを失うと急速に生命を消耗させるものらしい。一平の父親は、母親が死んた後、急に老け込み、それまでひいたこともなかった風邪をこじらせ、肺炎になり、そして死んでしまった。
早夜は一平と2人きりの生活になってしまった後も、以前と同じようによく働き、彼の世話をしていた。当初、どうして早夜のような女が自分のような男のところに来たのだろうと考えていた一平も、早夜との生活になじんでくると、一緒の暮らしが極くあたり前のように思えてきた。そんな考えが湧いてくることもなくなってきていた。一平は体力的にも腺病質であったが、性能力の点においても通常人よりはるかに劣っていた。結婚して間もない頃であっても週に1回早夜との交渉を持てばましな方であった。欲望そのものが殆んどなく、夜になって、早夜の布団の側に体を横たえても、彼にとって最大の関心事は、ただいかにして早く眠りにつくかということらしかった。
早夜は大人しい性格であり、一平が彼女を求める回数が少なくても、別段不満を感じている風はなかった。別に彼女の方から求めることはしなかったが、しかし、求められた時拒むことはなかった。彼の要求するとおりのものを早夜は与えた。結婚当初は週1回、そして、いつ頃からか2週間に1回位の割合で……。
結婚して5年経過しても2人の間に子供は生まれなかった。
既に鬼籍に入ってしまった一平の両親も、孫の誕生を楽しみにしていたが、遂にその希望はかなえられなかった。
生まれない原因が一平にあるのか、早夜にあるのか、2人ともわからなかった。
子供をさずからないままに数年間が経過したが、2人とも、子供をつくるために必死の努力をするということはしなかった。生まれればよし、生まれなければそれもよしといった態度であった。
この頃には、一平と早夜との肉の交わりは1週間に1度の割合から2週間に1度の割合へと移行しつつあった。これでは、妊娠しないのは回数が少なすぎるといわれても仕方のないことであろう。2人ともまだ30代前半であり、普通の人間にとっては精力が充実している年齢であった。
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