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▼ ハングリー国家 日本の悲劇【2】

ハングリー国家 日本の悲劇【2】


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文=法野巌
イラスト=笹沼傑嗣

ハングリー国家 日本の悲劇【2】

強姦未遂事件を起こした少年には母親との不倫の関係があった。

●強姦未遂事件

この事件は加害者である少年が高校生であるために実名を公表できない。
以下に出てくる名はすべて仮名であることをまずお断わりしておく。
山崎調査官が斉藤判事より、一六歳になる高校生、神保巨の観察を命じられたのは、昭和五×年、まだ年が明けたばかりの一月一五日であった。

神保巨は、中学時代の同級生である桜井信子に対する強姦未遂容疑で東京地検から送られてきた。
裁判所では、神保が容疑についてはすべて認めているし、又、学校での成績も極めて優秀であり、性格的にも、特別の破綻は認められないことから、しばらくの間、保護者の下に帰し、その間、調査官に彼の観察をさせることにしたのである。
山崎調査官が裁判官より受け取った書類には、彼の被疑事実につき、次のような記載がされていた。
神保巨は、昭和五×年一月六日、中学時代の同級生であった桜井信子と二年ぶりに街で再会したことを機に同女を自宅に連れ帰り、中学時代の思い出話や、現在通学している高校の様子などを話しているうちに劣情を催し、これを強いて姦淫しようと企て、嫌がる同女をその場に押し倒し、右手で両頬を殴打する等の暴行を加え、同女の反抗を抑圧し、陰茎を同女の陰部に挿入しようとしたところ、挿入前に射精をしてしまい遂にその目的を遂げられなかったものである。
これが彼の容疑事実であった。

未遂というからには、被害者の桜井信子の純潔は無事だったのであろう。
刑法上は、例え、男性が女性の内部において射出するに至らなくても、その一部さえ挿入済みの状態となれば既遂と認められるのである。
だから、神保は、挿入直前に爆出させてしまい、その目的を遂げられなかったのであろう。


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