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▼ サタデー・ナイト・レイパー 第5回【3】

サタデー・ナイト・レイパー 第5回【3】


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文=法野巌
イラスト=笹沼傑嗣

サタデー・ナイト・レイパー 第5回【3】

性の快楽だけを求める男子高校生とその兄の犯した罪。

●凌辱の時

拳二のドスのきいた声が部屋に響いた。
麻子はそれでも、拳二の狼藉から逃れようと、手足をばたつかせたが、腰が抜けてしまい、まるっきり動かないのだからどうしようもない。
拳二は興奮のあまり目を血走らせながら、麻子のジーパンを足首まで一気に下げ、いやいやをしているように揺れる彼女の左右の足首から、一つずつ外した。
ピンク色のビキニのパンティが彼女の下腹部に、一分のたるみも無く食い込んでいるのが見えた。
拳二がパンティの上の縁に右手を差し入れ下に引っ張ると、その下には見事に生い繁った春草の群れが、彼女の白い肢体とは対照的に卑猥な暗黒色の翳りをつくっていた。
雪夫も、隣りの拳二に催眠をかけられたかのように、拳二の動きをまねして、珠子のジーパンを剥ぎ、ブラウスを取り、ブラジャー、パンティを外した。
珠子はもうすっかり諦めたのか、雪夫のなすがままになっている。

「珠子!」

麻子が目から大粒の涙を落としながら、泣き声を出した。

「麻子……、畜生! けだもの!」

珠子も、麻子に応えるかのように、気力を捲り絞って声を出した。

「ああ!」

拳二はその怒張しているものを、麻子の秘所にあてがい、ぐっと前方に腰を進めた。
高校生の麻子のそこは、まだ、簡単に男の進入を許すほどの弛緩はない。
さすがに経験者の拳二は、唾液を右の手の平に落とし、一たん空気に露出させた紫色雁高にそれを塗りつけ、再び初々しい彼女の秘所へ進入させた。
今度は、徐々に体を進め、抵抗を感じれば、そこでしばらく前後に動かし、進路をつくり、そしてとうとう彼のそれは全部埋没してしまった。
麻子は目を固く閉じ、歯を食い縛り、この凌辱の時を必死に耐えようとしている。
しかし、一匹の野獣と化した拳二は、麻子が悲しむ様子を見せれば見せるほど、受ける快感が増大して来、もはや、その快感の昂まりはどうしようもないほどの極みに達しようとしていた。
彼女のふくらはぎの部分をそれぞれ手で持って、思いきり角度をつけて開かせ、彼女の恥部を最大限、目に入れようとしていた。
一方、雪夫といえば、それこそ、見よう見まね。
英気に、珠子の彼女自身の存在する位置を指示して貰い、隆起したものをあてがい、やっとの思いで沈めることが出来たと思った瞬間、自分で抑えることの出来ない痺れが背筋から尻の部分を走り、あっという間に射出してしまった。

「よし、次は俺だ」

英気は、まだ雪夫が珠子の体から離れないうちに、もう衣類を脱ぎ捨て、彼女の乳房を揉みほぐし始めた。
形良くふくらみの先に行儀よく乗っている乳頭は、彼らの凌辱行為にも拘わらず、興奮状態にあるようだった。
珠子は既に男性経験が二人ほどあった。
彼女は中学二年生の時、同級生の男の子との経験で捨てていた。
その生徒とは五回ほど交わった。
そして高校生になって又、別の上級生と。
だから、大勢から暴行を受けることは初めてでも、彼女自身の体は、反応を示すことには何のためらいもないようだった。

「おい、泣くなよ、どうだ、いい気持ちだろう」

そんな英気の言葉を耳にしていう珠子は、絶対こんなことは許せないと思いつつ、下腹部のあたりから、快感の波が徐々に広がりつつあるのを感じていた。
彼女達が解放されたのは次の日の朝であった。
不審に思った両親からの問い詰めに、二人は全てを話し、激怒した二人の両親が、時を同じくして警察に告訴した。
四人が逮捕され、いったんは少年事件として家裁に送られたが、起訴相当とのことで、検察庁に再び送られてきたのは一ヵ月もたたない日のことであった。


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