魂の暗部を狙撃するSM情報ポータル SMスナイパー
▼ ハングリー国家 日本の悲劇【8】

ハングリー国家 日本の悲劇【8】


houtei13_title.gif
文=法野巌
イラスト=笹沼傑嗣

ハングリー国家 日本の悲劇【8】

強姦未遂事件を起こした少年には母親との不倫の関係があった。

●強姦の真実

巨は、その少し前から信子の話に相槌を打つばかりだった。
そんな時が二〜三分も続いたころだろうか、いきなり炬燵から立ち上がり信子の方に体を寄せて、タックルするような姿勢で、信子の腰に両腕で抱きつき、頭を右胸部付近に押しあてて、彼女を炬燵に倒しつけたのたった。

「いや、何をするの、巨君、いやよ!」

「うるさい! 俺はこのままではダメだ!」

「何がダメなのよ! いやよ、手を離して!」

「うるさい!畜生! お母さんの馬鹿野郎!」

「何よ! お母さんなんて関係ないじゃないの! やめて! いやよ! いや!」

信子は、どうして、こんな時に、巨の口から、

「お母さん」

などという言葉が出てくるのかさっぱりわからなかった。
だが、今、現実に彼女は巨の暴力に踵刺されようとしているのだ。
どの位二人は、横に左右に縺れていたのだろうか、信子は、それはとても永い時間に思えた。
男の力というものはこんなにも強いものだろうか。
そう思って彼女は必死で、下腹部への巨の腕の侵入を拒んだ。
巨の指は、それこそ狂ったように、彼女の一箇所を中心とした部分への攻撃を加えていた。
彼女がまだ誰にも触れさせたことのない花園、柔らかな膨らみを持ったピンク色の切裂面。
優しいウエーブを浮き上がらせている髪の毛よりもやや濃色の恥毛の群れ。
それらを形ばかりにおおい隠しているレース模様のパンティ。
信子にも、男と女の交わり、その具体的な姿勢、そういった知識はあった。
無いのは体験だけ。


《次へ 一覧 前へ》
上へue.gif


yoko.gifカテゴリ一覧へ
yoko.gifTOPへ
広告出稿お問い合わせ
広告に関するお問合せ
ご意見・ご要望
プライバシーポリシー
大洋グループ公式携帯サイト
COPYRIGHT(C)2008
WaileaPublishing