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【AVレビュー】『髪結いの女 Barber woman(ドグマ)』

web sniper's special AV review.
WEBスナイパーAVレビュー

『髪結いの女 Barber woman(ドグマ)

文=井上文


舞台は大きな古時計だけが今も時を告げる、時代から取り残された古ぼけた床屋。回想と妄想と現実の狭間で苦悶する髪結いの女の赤裸々な姿を、フランス人監督の侍・ヴァンが耽美的に描き切った――。














蝉の声から始まる本格SMドラマ。侍・ヴァン監督はこれが第一作目のようですが、人気熟女女優・友田真希の魅力を存分に引き出した快作です。

舞台は昭和の床屋。革製の椅子や、ハサミ・剃刀などの小道具をうまく使って(なまめかしい質感を丁寧に描写)、レトロでフェティッシュな空間をしっかりと作り込んでいます。物語はそこの女主人である友田が、亡き亭主を思ってオナニーを始めるところから、現実と妄想の間をおぼろに行き来しつつ進行していきます。

まずは暗闇にバーバーポールだけが妖しく光る妄想空間でのSMプレイ。死んだ亭主役を縄師の奈加あきらが演じ、シンプルに縄だけを使って友田の肉感ボディを責めていきます。

高手小手から低空での横吊りに移行した後、優しく揺らされて深い陶酔に堕ちていく友田。自ら腰をくねらせ、縄の締め付けが増すほどに感じ昂ぶっていく様子が淫靡です。

一旦下ろされて全身をボンレスハム状に縛り直されます。脚を閉じた形で縛られているのですが、太腿の捩り合わせ方に色気があって、安直なM字開脚などよりずっとスケベです。さらに、床屋ですから髪も縛ります。この時、奈加が髪を口に咥えながら縛るあたりに監督のこだわりを感じます(髪の前に足の両親指も縛られていて、一連の流れに必然性を持たせています)。

仕上げに頭の後ろで腕を組ませて固定。すると現われるのが黒々とした腋毛。ここから絶頂するまでの友田の反応は見ものです。嘘っぽさがなく、この人は本当に縄で縛られるのが好きなんだなとビンビン伝わってきます。

作品の中盤には、亭主以外の2人の男が登場します。一人は床屋の客で甲斐太郎演じる魚河岸の男。もう一人は昔の恋人の設定で加藤鷹が出演。甲斐の見せ場は牡蠣を使った粘着質な愛撫。加藤の見せ場は腋愛撫と腋毛剃りです。2人とも最後は本番で締めくくりますが、要所要所にアブノーマルな展開を盛り込み、背徳感を一層煽る形でクライマックスへの流れを繋いでいます。

そして再び現われて友田を責め立てる、妄想の中の亡き亭主。細かい描写はここでは省きますが、泣きながら痙攣してイキ果てる友田と奈加あきらの雄弁な縄、そしてふたりの掛け合いはAVであることを忘れさせるほどにドラマティックです。作品冒頭からこのラストに至るまでの全てが、ここでの情念のこもった「縛り」に集約され、縄の一本一本、喘ぎの一つ一つに意味を持たせています。いい加減さがまったく感じられない、素晴らしい作品だと思いました。

侍・ヴァン監督、絶対にチェックすべきです。フランス人だそうですね。

文=井上文


『髪結いの女 Barber woman(ドグマ)


商品番号:DDV-001
発売日:2008/11/19
監督名:侍・ヴァン
出演:友田真希
収録時間:135分
定価:3990円 (税込)
メーカー:ドグマ

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井上文 1971年生まれ。SM雑誌編集部に勤務後、フリー編集・ライターに。猥褻物を専門に、書籍・雑誌の裏方を務める。発明団体『BENRI編集室』顧問。

11.17更新 | WEBスナイパー > AV情報 |







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