| special issue for the summer vacation 2008 2008夏休み特別企画！ この夏に絶対観たい話題作！ ＷＥＢ スナイパーＡＶレビュー 『奴隷の住む家（アタッカーズ）』 文＝井上文 新居に引っ越してきた新婚の美樹。隣の泉も新婚で、お隣同士で仲良く生活している。数日後、旦那の出張中に暴漢が忍び込み、美樹は監禁されてしまう。監禁された先には、すでに泉の姿が！ 隣同士で地下がつながっていたのだった。 |
ある日、旦那の出張中に押し込みレイプされた美樹は家の地下室に監禁されるが、そこにはすでに調教を受けている泉の姿が。実はすべてが不動産屋の仕組んだ罠。隣り合う二つの家は地下室でつながっていて、美樹も泉も奴隷として飼育されるべく選ばれた不運な客だった……というストーリー。 タイプの違う女優さん２人がそれぞれに凌辱・調教され、やがてＷ調教へ発展してきます。
グッとくるのは男優の冷静沈着な態度と低く抑えられた声。個人的な好みかもしれませんが、やたらに怒鳴ったり必要以上の暴力をふるったりするタイプの凌辱ものは、エネルギーがあっちこっちに分散していて、テーマがブレがちな気がするんですよね。その点、この作品はポイントをよく押さえてあって、観ていてイラ立ちが起こりません。
レイプに始まり、浣腸、強制ローションプレイ、またレイプという流れで展開していく二人の調教。特に緊張感があるのは浣腸した後、「お願い……トイレ行かせて」と苦悶するところへ口舌奉仕を命じる辺りだと思います。我慢させ、羞恥心を煽り、プライドと現実の狭間で葛藤させつつ、従わせる。噴出シーンを一切撮らない取捨選択ぶりにもポイントを明確にする意思が感じられていいですね。派手だからといって何でも入れるタイプのＡＶとは一線を画しています。
全体に、各出演者の演技も丁寧でクオリティの高い作品だと思いました。一つ残念なのは、せっかく女優が二人いるのに、どちらに対しても同じ行為をしているところ。反応の違いを見比べられるからいいじゃないか――という意見もあるかもしれませんが、その場合はもっとドキュメント性を高くしないと意味がないかなと。微妙なところなので、その辺りは実際に観て確認してもらいたいですね。
文＝井上文
『奴隷の住む家（アタッカーズ）』
発売日：発売中
出演：神谷りの、純名もも
監督：なぎら健造
収録時間：120分
品番：RBD-116
販売価格：3,990円（税込）
メーカー：アタッカーズ
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井上文 １９７１年生まれ。ＳＭ雑誌編集部に勤務後、フリー編集・ライターに。猥褻物を専門に、書籍・雑誌の裏方を務める。発明団体『BENRI編集室』顧問。 |
08.08.15更新 |
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