web sniper's special AV review. WEBスナイパーAVレビュー 『マッサージで感じちゃった私。(アロマ企画)』 文=井上文 心身共に癒される至福の時間…の、はず…。 そんな際どい箇所をマッサージされたら…恥ずかしい。 施術なのに…真面目なマッサージなのに…。 意思とは裏腹に熱く火照っていく肉体…あぁ、反応しちゃった。 |
インターネットの体験談系掲示板でしばしば見かけるフレーズ「マッサージで感じちゃった私」。アロマ企画からは以前「マッサージで感じちゃった僕」という男性目線の作品が発売されましたが、本作はその女性版。タイプの違う5人の女性が、真面目なマッサージの施術中に思わず性的な反応を見せてしまったという赤面状況を集めています。
1人目の女性は洗体マッサージに訪れた釈由美子似の女の子。極小水着に着替えさせられ、泡立てたソープを洗体用ベッドの上で全身に優しく塗られていきます。真面目なマッサージですから終始静かではあるのですが、男性施術師の手がさりげなく横乳に触れたり、脚の付け根に指先がするりと潜り込んだりする瞬間には何とも言えない緊張感が漂います。
感じるわけにはいかない、でも気持いいという葛藤の中、やがて女の子の身体がピクンピクン。極めて紳士的な態度を保ったままの施術師がブラやパンティの中にまで手を差し込むと、堪えていた声が小さく漏れ出て、徐々にごまかしようのない事態に。ついにはオイルを塗りたくられてヌメった裸身を淫らにくねらせ、秘唇をクチュクチュと掻き回されながら、激しい羞恥の中で限界へと追い詰められていくのです。
2人目の女性はバストの大きいサバサバした雰囲気の女の子。出張指圧師の手で少しずつ性感帯を刺激されていくのですが、1人目と同様、感じていることを隠すところがたまりません。中でもグッとくるのは、ピクンと反応してしまった時に施術師から「大丈夫ですか?」と聞かれ、冷静を装いながら「大丈夫です」と答える瞬間。地味で何気ないやり取りなのですが、その瞬間に2人の間に暗黙の了解ができたような、共犯関係が成立したようなスリルを覚えさせるのです。
やがてうつ伏せから仰向けに態勢を変えて巨乳を丹念に揉み込まれ、脚の付け根のリンパ節をソフトに刺激され続けると、彼女のダイナマイトボディが波打つように揺れて、口からは深い吐息が迸り出ます。反り上がる足指、溢れ出す愛液、どうしようもなく上下してしまう腰。そうしていよいよ絶頂へ向かおうという時、寸止めの生殺し状態のまま施術はクールに終わるのでした。
どの女性の場合もそうなのですが、何をするにしてもあくまでマッサージの範疇に事を収めているところがいいですね。何でもアリではせっかくの緊張感が台無しですから、そこはさすがのアロマ企画です。3人目が足洗いから始まるリラクゼーションマッサージ(色白のムッチリ体型女子)、4人目がホテル出張マッサージ(水着の日焼け跡が残る素朴な感じの女子)で、それぞれにギリギリの(でも決してやり過ぎない微妙な)攻防をじっくりと披露してくれています。
ただ1人、男性施術師の巧妙なタッチに対して積極的なノリの姿勢を見せたのが、ラストに登場する細身の美形人妻。整体マッサージと称して身体をぴったりと密着させる施術師も相当なスケベ感を出しているのですが、ナマの乳房を揉みしだかれてパンティにシミを作り、「触って下さい……」と自ら懇願してしまう辺り、どっちもやる気満々という風情です。
さらに、濡れた秘唇を剥き出しにされてGスポットを連打される中、「口でして……」と、本作品中で唯一「舌」によるマッサージを要求。羞恥の色は残しながらも、大胆かつ濃密に官能的な肢体をあからさまにしています。
もちろん、だからと言って本番にまでは至らないのがこの作品。実録ものではありませんが、施術師それぞれのマッサージの上手さに説得力があるので、女性たちの反応をとてもリアルに感じることができます。無駄な演出も無駄口もなし。なので緊張感が途切れて白けてしまうような瞬間もありません。タイトルに惹かれて手にした人が最後の最後まで安心して観通せる作品だと思います。
文=井上文
『マッサージで感じちゃった私。(アロマ企画)』
発売日:2009/02/13
出演者:今村亜沙美・国見奈々・小野寺馨・相沢すみれ・永井智美
監督:鷲本ひろし
収録時間:DVD125分
定価:4930円(税込)
商品番号:ARMD-926
メーカー:アロマ企画
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井上文 1971年生まれ。SM雑誌編集部に勤務後、フリー編集・ライターに。猥褻物を専門に、書籍・雑誌の裏方を務める。発明団体『BENRI編集室』顧問。 |
09.03.03更新 |
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