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onanistic pacifism by “maestro”Endo Yusa.
地元の友達に「激安チケットで海外行ってきたー」とか「フランスのモーテルって超狭かったよ……」とか言うと「すごーい、いいなあ遊佐ちゃんは英語ができて!」なんて牧歌的な答えが返ってくることがよくあります。
あの、言っときますけど私、日本語以外の言葉は一切できませんからね。自慢じゃないけど英語なんてほぼ中学2年で止まってます。道端で外人に道聞かれても聞こえないフリするクチ。
じゃあどうしてツアーじゃなく激安チケットを買い、モーテルに泊まるのか。それは……それはもちろん貧乏だからにほかなりません。いいじゃん、ほっといてよ!。・゚・(ノД‘)・゚・。
そういえばバカ面下げて異国の地を歩いていても、スリや泥棒には一度もあったことがないオナニーマエストロ遠藤です(たぶん見るからに金持ってなさそうなせい。あとオーラが地味なせい……)。
言葉は通じないし財布の中身も寂しいしで心細くなったときは、本屋に行くことにしています。文字は読めなくても、日本の本が並んでいるのを見ると安心するんですよね。特に、日本の漫画ってどこの国に行ってもだいたい置いてあるじゃないですか。
むろん今回も何度か本屋に入ったんですが、やっぱりありましたよジャパニーズコミック。
日本と同じくワンピースの一人勝ちなのは気になるけど、それでもなごむわ〜。
量は少しだけどちゃんと萌えマンガやBLも置いてあったので、ロリっ娘のパンチラとか男同士の接吻とか見て自分を奮い立たせました。
ちなみにフランスでは日本の漫画のことを“MANGA”、フランスのオシャレ漫画のことを“B.D(バンド・デシネ)”って言うんですってよ。豆知識。
さて、それはさておき。
がんばって海外旅行に行っても、スーパーのお菓子食べて日本のマンガに癒されてるだけじゃはるばる海を越えた意味がありません。せっかくなら、海を越えなくてはできないようなことをしたいもの。
そこでひらめいたのが、飛行機の中でする“空中オナニー”。フライト時間が長く、みんなが寝てしまう夜をまたいで飛ぶヨーロッパ便でなくてはできないというたいへんレアなオナニーです。うーん、これはチャンス!
ということで、狭いエコノミー座席に乗り込み、隣の席のオシャレ母娘が眠るのを待つマストロ。しかしこれから行くであろうルイ・ヴィトン本店やマカロン食べ放題に興奮しているのか、なかなか眠りやがりません。キー! あんたたち「夜更かしはダメ」ってお母さんに教わらなかったのっ!?
仕方がないので、意外に大きい飛行機のフライト音に紛れそのままオナニーを開始することに。
股間にスウェーデン製のオシャレローター“LELO NEA”をこっそり挟み、スイッチオン。消音設計なので振動MAXにしても音の面はまったく問題ない模様。でも、ジーンズの上からだとこれだけでイクのは難しそう。
そこで、寝るフリをして肩から下をブランケットで覆い、“LELO NEA”をパンツの中へ突っ込みます。手探りだからポイントに当てるのがなかなか難しいけど……よ、よしOK! ブランケットの下で小さくガッツポーズ。
そのまま目を閉じて寝たふりしながらオナニー続行。空中オナニー兼衆人環視オナニー兼寝たふりオナニーですよ。ああ、なんだか今日一日で一気に大人への階段を上ってしまいそう……。
オシャレ母娘はもぞもぞと動く私が気になるのか、ちらちらとこっちの様子をうかがっている模様です。気を遣って声のボリュームを落としてくれるんだけど、それがかえってありがた迷惑なんですよね。ほら、こっちはいいからほっといて! 機内映画で『カイジ2』やってるよ!
股間で震えるローター音が聞こえやしないかとビクビクしつつも、ここでやめたら負けでしょう。目を開けたいのをグッとこらえて今度は胸の前で両腕を組みます。
電マの強烈な刺激に慣れてしまったマエストロの股間は、たとえオシャレローターを振動MAXにしてもそれだけじゃあったまってきません。ブランケットの下でシャツをたくしあげ、そしらぬ顔で乳首をいじいじ。
おお、これはなかなかよい感じですぞ。二カ所同時攻めはどんなときでも私の味方。ときどき体の位置を直すふりして足を組み替えたりすると、ローターの刺激が強まったりしてこれまたオツであります。
狭い座席の中で、最近お気に入りの鉄板妄想ネタを反芻しながら空中オナニーにふけるマエストロ(あ、ちなみにこの妄想ネタは「国籍の違う7人の男にベトナム人セレブ女性が輪姦される」というものなのですが、人に話すと怒られそうなので割愛します……)。
やだー、気持ちいいー。ぐふふふふふ。
しかし、こんなに気持ちいいのに、困ったことになかなかイケないんですよ。
やっぱり「イク」くらいの状態になると、どうしたって息が荒くなったりとか身体がピクッとしたりとかっていう変化が出てきちゃうじゃないですか。そうしたら隣のオシャレ母娘に不審がられるんじゃないかって意識があって、知らず知らずのうちにイクのを拒んじゃってるみたいなんですね。
“オナニーマエストロ”なんてワイルドぶっていても、所詮私など気の小さい一中年女。世間の目が怖くて、肝心な一線をなかなか超えられないのです。うう、無念。
そうしているうちに、隣のオシャレ母娘もしゃべり疲れたのかようやく寝支度を始めた様子。
うわ、まずい。これはまずいですよ!
子供みたいにこのまま目を閉じて30秒で寝てくれればいいけど、興奮気味の女2人ですもの、たぶんそうはいかないはず。静かに神経を研ぎ澄まされたら、股間のローター音に気づく可能性が格段にアップしてしまいます。
オシャレ娘「(小声で)……ねえ、ママ。なんかヘンな音しない? ウウィィィン……て」
オシャレ母「(小声で)そう? 気のせいじゃない」
オシャレ娘「(小声で)ううん、絶対するよぉ。なんか隣の席のほうから……気持ち悪いからスチュワーデスさん呼んでこようかしら」
オシャレ母「(小声で)そういえば、ウウィィィン……て聞こえるような。やだ、爆弾とかだったら怖いわね。(大声で)すみませえぇーん、エクスキューズミー!!」
ああ、万が一そんなことになったら……((((( ;゚Д゚)))))ガクガクブルブル
英語ペラペラで美人で足首が細くてランコムの美白化粧品をライン使いしてるような女子(注・マエストロが考えるスチュワーデス像です)にオナニーを見つかってやんわり非難されるなんて、考えただけでも死にたくなります。
いかんいかん、早いところ股間のローターをはずすか振動を小さくしなくては。でも今ガサゴソと股間に手を突っ込んだりしたら疑われること必至です。
ううむ、かくなるうえはしょうがない。非難するか……。
そのまま立ちあがり、ローター仕込んだままヒョコヒョコとトイレにGO。
言っときますけど、逃げるんじゃありませんよ。こういうのは臨機応変な対応と言うのです。空中オナニーなんて今回を逃したら次はいつできるかわからないから、慎重にいかなくては。
深夜ということで運良く行列はナシ。控え場所でボソボソ茶飲み話してる外人スチュワードに微笑まれながらトイレにかけこむと、素早くジーンズをおろしてローターをとりはずします。
はあぁぁぁぁ……(安堵のため息)。
いやあ、衆人環視でするのも興奮するけど、やっぱりおばちゃんは気楽にできる個室オナニーのほうが性にあってるみたい。その証拠に、けっこう気持ち良かったのにもかかわらずほとんど濡れてませんでした。うう、メンタル弱いわ〜。
こんなことでは、このまま席に戻ってコトを再開してもイクとこまでもってけるかどうかは甚だ疑問です。
よし、夜もけっこう深くなってきたことだし(この時点で日本時間の午前3時半)、無理しないでここで一発ヤッてくか! 衆人環視オナニーは、なんなら帰りの飛行機(これまた夜便)でリベンジしたっていいわけだしな。
そして取り出したのは……はい正解、フェアリーポケットミニ。
えへへへへ。席を立つときにちゃんとポケットに忍ばせてきたんですよ〜。電マさえあれば百人力。いつでもどこでもヤレる自信があります。
便器の中から聞こえてくる轟音に、ここが地上10000メートルの空中だってことを再確認するマエストロ。景気付けに下半身裸になり(子供がトイレでウンコするときの格好ですね)おごそかにポケットミニの電源をオン。
ふふふふふ。足首の細いスチュワーデスもオシャレ母娘も、よもやトイレの中で私がこんなことをしてるとは思うまい!
意味不明のどや顔で次回に続きます。
(続く)
12.04.21更新 |
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