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第11章 学級奴隷・真弓【3】

それから私は教壇の横で正座させられました。そこがこれから一カ月の間、私の席となるのです。先生や生徒からの奉仕命令がない時は、ここで正座して待機することになります。

石川先生は、クラスのみんなを見渡して、話し始めました。

「さて、これから真弓を奴隷とした一カ月の奉仕実習言を行なうわけだが、いくつかの決まりがあるので、覚えておくように。まず……」

石川先生は、黒板にチョークで大きく字を書き、それを読み上げました。

「性交禁止。つまりセックスをしてはいけないということだ。真弓を犯すことは禁止だ」

男子生徒の間から不満の声があがりました。みんなはやっぱり私を犯すつもりだったのです。

「えーっ、奴隷はいくらやってもいいんだって聞いてますよ、先生」

クラスで一番体の大きい黒須君が言いました。ちょっと不良っぽくて、もうずいぶんたくさんの女性と経験してるという噂がある人です。私は、一瞬、黒須君に乱暴される自分の姿を想像して震え上がりました。

「もちろん本当の奴隷の場合は自由だ。しかし、それは事前に二年間は妊娠しないように処置をしているから大丈夫なんだ。もし、お前らが真弓を犯したことで妊娠したら、こんな若いのにお父さんになっちゃうわけだぞ。学校をやめて働くか?」

石川先生が冗談めかして言いました。

「じゃあ、避妊すればいいじゃないですか」

黒須君は不満げです。

「お前らがちゃんと避妊できるかなんて信用できないしな。いちおう学習の場で、セックスはまずいだろうと教育省も考えたんだろうな。セックス、すなわち性器を挿入すること以外のおしおきなどは、許されているぞ」
「はい、先生。じゃあ、フェラはいいんですか?」

榎本君が律儀に手をあげてそんな質問をしました。みんなは笑っていましたが、私は息を飲みました。

「ああ、構わない。好きなだけしゃぶらせればいい。ただし、授業や部活に影響がないように気をつけろよ」

男子たちが、わーっと歓声を上げましたが、私は胸が冷たくなりました。フェラチオがどんな行為を指すのかは、私だって知っています。

クラスメートの男子たちに、処女を奪われることだけは、免れたみたいですが、口でそんなことをするなんて、とても我慢できません。だって、私はキスまでしか経験がないのに……。

その時、私は二つ隣の教室にいるはずの山岸君のことを考えました。大好きな山岸君にも見せていない体を、クラスのみんなに見せてしまったのだと思うと、なんだか申し訳ないような気持ちになりました。こんなことになるなら、山岸君に全てをあげてしまえばよかったのに、と後悔しました。

「それから、性器に物を突っ込んで、処女膜を傷つけることも禁止だ。セックス禁止の理由でもあるんだが、この後、真弓が正式な奉仕者になった時、処女か処女じゃないかで入札価格が大きく変わってくるからな。ちなみに、この実習奉仕者になった者は、通常二年間の奉仕期間が、半分の一年間に縮小されるぞ」
「へー。一カ月で一年分免除なんて、お得じゃない? むしろよかったわね、真弓」

美雪さんが、わざとらしくそんなことを言います。確かに二年の奉仕期間が半分になるのはいいかもしれませんが、本来なら一人の人に奉仕すればいいのに、この実習では三十人、しかもそれまで一緒に勉強してきた仲間に奉仕しなければならないのです。精神的にはこっちのほうがずっときついでしょう。

榎本君が、また手を上げました。

「先生! でも真弓が処女だって決まったわけじゃないですよ。ちゃんと調べないと」

私は思わず叫んでしまいました。

「そ、そんな必要ないですっ」

すると石川先生が怖い顔をして、私の頬をひっぱたきました。

「奴隷が勝手にしゃべるんじゃない」
「ご、ごめんなさい……」

そうです。私には自分の意見を述べる権利もないのです。

「よし、それじゃあ検査するか。おい、前の机を四つくらいくっつけろ」

石川先生がそう命じると、前の席の四人が手際よく机を寄せました。

「この上に乗るんだ、真弓」

何度もひっぱたかれて、反抗する気持ちもなくなってしまった私は、黙ってその机の上に乗りました。手で胸と股間を隠していたのですが、お尻は丸出しですし、机に乗るためには足を大きく開かなくてはなりません。なんとか隠していても、あまりにも恥ずかしい格好なのです。しかも、男子たちは私の股間を覗き込むようにしてきます。私は顔を真っ赤にしながら、苦労してなんとか机の上に乗りました。

これから何をされるのでしょうか。処女かどうかを検査するって、まさか……。私は机の上で体を縮こませて、少しでも肌を男子たちの視線から隠そうとしていました。もう見られているとはいえ、恥ずかしさに代わりはありません。

「おい、真弓。そこで大きく股を広げて、みんなにおまんこを見せるんだ。処女膜があるかどうか、検査する」

石川先生が命令しました。奴隷の私は、その命令に従わなくてはいけない。それはわかっていますが、とても自分でそんなことが出来るはずもありません。私は身体を縮こませたまま、ぶるぶると震えていました。

「またひっぱたかれたいのか、真弓。それとも、このまま校庭に引き出してもいいんだぞ。全校生徒の前で処女膜検査だ」
「そ、そんなのいやですっ」
「じゃあ、あきらめて股を広げるんだ。ほら」

石川先生は私を引き倒して机の上に仰向けにさせました。それでも私は足をしっかりと閉じて、股間を手で隠しています。机の周りは、男子たちが取り囲んで私を見つめています。みんな目がギラギラしていて、怖いのです。今まで私が知っていた彼らとは、人が変わってしまったようです。

「そうやって手で隠してたら調べられないだろうが。おい、お前ら手伝え」
「あっ、いやっ」

石川先生は私の両手首をつかんで左右に引っ張り、横にいた男子生徒に持たせました。私の右手は黒部君、私の左手は小出君につかまれてしまいました。私の胸がむき出しになります。

「高梨さん、じゃなくて真弓のおっぱいをこんな至近距離で見られるとはね。ピンク色して小さい乳首が可愛いなぁ」
「でもさっきはもっと大きく見えたけど、意外にぺったんこだな」
「ばか、ねそべって腕を左右にひっぱられてたら、どんな巨乳だって潰れちゃうんだよ」
「あっ、そうか。ははは」

男子たちがそんな不躾な会話を交わしながら、私の胸を見つめています。

そして一部の男子は私の下半身を見ています。私は腿を摺り寄せて、少しでも男子に股間を見られないようにしていましたが、それでもヘアがはみ出しています。

「無駄、無駄。そんなにモジャモジャに生えてるんだから、隠しきれるわけないじゃん」
「しかし、真弓は可愛い顔に似合わない生えっぷりだよな。びっくりしたわ」

私は、陰毛が濃いことを指摘されるのが、一番恥ずかしく、辛いのです。全身が恥ずかしさで赤く熱くなってしまいます。

「ほらほら、そんなことより、さっさと処女膜検査をするぞ。よいしょっ」
「あっ、ああっ!」

石川先生は私の両膝を持って思い切り持ち上げました。膝頭が私の肩につくくらいに体が折りたたまれます。私の両脚は思い切り左右に開かれました。

私の恥ずかしい部分が、何もかも丸出しになってしまったのです。

「うぉっ、すげえ!」
「こ、これが女の子のおまんこか……」 
「いやぁ、見ないでっ。見ないでぇ……」

私は目を閉じて泣き叫びます。でも、私を取り囲んだ男子たちの視線がどこに集中しているのかはわかります。その部分が、熱く燃えるようです。

「すげえ、もじゃもじゃだな」
「お尻の穴のほうまで生えてるぜ」
「なんか、グロテスクだな……」

そんな心ない言葉が私に突き刺さってきます。石川先生は、私の膝を押さえる役を周りの生徒に任せると、股間のほうへと移動しました。

「ふふふ、見事におっぴろげたな、真弓。それにしても確かに……」

石川先生は私の股間に顔を近づけて覗き込みます。敏感な部分で、先生の荒い息を感じました。

「お前は毛がずいぶん濃いんだな。大人の女でも、こんなに生えてる人は少ないぞ」
「ああ……、そんなこと、言わないで……」
「まぁ、毛が多いから、ちょっと卑猥に見えるけど、おまんこ自体は色も綺麗だし、形も小さくてなかなか可愛いぞ。ふふふ」

そんな褒められ方をされても、ちっとも嬉しくありません。私は、死にそうなほどの恥ずかしさに身をよじります。

「それにこんなに脚をおっぴろげさせているのに、ほとんど口が開いてないな。うん、こりゃあ、処女っぽいな」
「でも、先生、ちゃんと確認しないといけないですよ」

榎本君が口を挟みます。

「ああ、もちろんだ。ちゃんと中まで開いて確認しないとな」

そういって、石川先生は私の股間へ手を伸ばしてきました。指先がその部分に触れました。

「あっ」

初めて他人にその部分を触れられるショックに、私は思わず声を漏らします。

「さぁ、開くぞ」

石川先生の指が私のその部分を押し開きました。体の中にひやりと外気を感じます。それ以上に、男子たちの熱い視線が突き刺さってきます。

今度はさっきのような嬌声は上がりませんが、ごくりと唾を飲み込む音があちこちから聞こえてきます。

「すげえ……。濡れてる……」

そんな声がかすかに聞こえました。すると石川先生が応えました。

「ああ、すごい濡れっぷりだ。ヌルヌルしてて、指が滑っちゃうほどだな」
「先生、女って、こうやって見られるだけで、こんなに濡らしちゃうものなんですか?」
「いや、そんなことはないと思うぞ。無理やり広げられるなんて、女性にとっては嫌なはずだからな。それがこんなに濡らしてるということは、真弓は見られるのが好きな露出症、あるいは変態マゾ女ということかもしれないな。ははは」
「ち、ちがいます。こんなの、好きじゃ、ありません……」

私は思わず口答えしてしまいました。

「違うといっても、ほら、これは何だ? おやおや、溢れてお尻の穴のほうまで流れていくぞ。モジャモジャの毛もびっしょりと濡れてきたな」
「あ、ああ……」

私も、そこから液体が流れ落ちていることは、わかりました。どうして、こんなひどいことをされているのに、濡れてしまうのか、自分でもわかりません。本当に私は露出症の変態なのでしょうか。

「まぁ、マゾならば奴隷生活も楽しめるわけだからちょうどいいじゃないか」

石川先生は、さらに指で左右に押し開いて、その部分に顔を近づけてきました。

「ほう。この白っぽいヒダみたいな膜が処女膜だな。うん、真弓は立派な処女だな」
「え、先生、膜って、こんなもんなの? もっとちゃんと穴をふさいでるのかと思った」
「ばか。完全にふさいでたら、生理の時の血だって出せないじゃないか」
「ああ、なるほどね。そういうことなのかぁ」
「でも、言われないとよくわかんないくらいのものなんだな」

男子たちは口々にそんなことを言いながら、代わる代わる私のその部分を覗き込んできます。

そして覗き込んで来るのは男子だけではありませんでした。

「ねぇ、ねぇ。私にも見せてよ」

そう言って、美雪さんたちが男子をかき分けて近づいてきました。

(続く)

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11.06.13更新 | WEBスナイパー  >  赤い首輪
文=小林電人 |