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全ての国民は2年間、国に全てを捧げて奉仕する義務がある――。日本によく似た、しかし異なる某国で「奉仕者」の立場に転落した女たちが辿る、絶対服従の日々。飼育・調教が法律によって認められた世界で繰り広げられる、 異色エロティックロマン!
初めてではない。その言葉の意味を信雄は必死に考える。一瞬、理解ができなかったのだ。さやかは性行為が初めてではない? つまり処女ではないというのか?
そんなことがあるはずがない。あの、可憐で清純な森原さやかが処女ではなかったなんて。
信雄には信じられなかった。呆然としながら、さやかの顔を見る。さやかは無表情のままで天井を見ていた。
「さやかちゃん、処女じゃなかったの……?」
信雄に視線を合わせずに、さやかは答える。
「はい。奴隷は処女でなくてはならないという決まりはありませんから」
「あ、相手は誰なの? いつのことなの?」
「奉仕期間以前のプライバシーについては答える義務はないはずです」
感情のない声で答えるさやかに、信雄は逆上した。こんな女は、おれの愛する森原さやかじゃない。
「おい、奴隷の分際でふざけたこといってるんじゃないよ。答えろよ、誰とセックスしたのか聞いてるんだよ!」
信雄はさやかの肩をつかんで、乱暴に引き起こした。さやかはキッと信雄を睨んだ。あのか弱い少女が、こんなに鋭い目つきを見せることがあるとは。一瞬、信雄はたじろぐ。
「答える義務はありません」
その表情からは、強い意志が感じられた。信雄は圧倒されそうになるが、気を取り直す。おれはこの女の絶対的なご主人様なのだ。こんな態度を許してはいけない。
「バカにしやがって。畜生、後悔するなよ」
信雄はさやかの首輪から伸びている鎖をベッドの脚につないだ。これでさやかは逃げることは出来ない。もっとも奴隷の身分であるさやかには逃げ場など、どこにもないのだが。
信雄は部屋を出て、倉庫代わりに使っている大きなウォークインクロゼットの中から、黒いボックスを引っ張り出した。
それを引きずるようにして、さやかのいる寝室へと戻る。さやかはベッドを上で、裸身を小さく丸めていた。怯えているようにも見えるが、その目は強い抵抗の意思を湛えている。
「本当はこんなもの、使いたくなかったんだけどな」
信雄はそう言いながら黒いボックスの蓋を開く。中には数多くの道具が詰め込まれていた。鈍く光る金属、丈夫そうな黒革、冷たいガラス。そんなもので作られた奇妙な道具の数々。それは、すべて女を辱しめるための物だった。
通販で購入した「奴隷しつけ道具セット」である。信雄はあくまでも心の通い合う性行為を望んではいたが、念のためということもある。それにSMプレイにも興味はあった。こうした道具をさやかに使ってみたいという欲望も持ってはいたが、同意の上で使うつもりだった。
しかし、今は本当に「しつけ」として使うつもりになっていた。
目の前にいるのは、自分が憧れていた清純派アイドルの森原さやかではない。若くしてセックスに耽るような淫乱女であり、奴隷のくせに主人にはむかうような生意気な女だ。
「さぁ、手を出すんだ」
信雄は、小さな胸を隠しているさやかの腕を引っ張った。
「あっ!」
抵抗しようにも、華奢な少女が男の力にかなうわけがない。さやかの腕は引き剥がされ、信雄が持っていた黒革製の手枷をはめられる。
「な、何をするの?!」
怯えた声でさやかが叫ぶ。信雄は、さやかの両手首に手枷、両足首に足枷をはめると、そこから伸びている鎖を、それぞれベッドの脚へとつないだ。
さやかはベッドの上で、全裸のまま大の字に拘束されてしまった。
「いや、いやっ、ほどいて!」
両腕両脚を思い切り広げられてしまったさやかは、その裸身の何もかもを晒してしまう。
両腕を引っ張られているため、小さな胸の膨らみは、さらに引き伸ばされて、少年のように全く平らな状態になっている。ぽつんとその中央に二つある淡いピンク色の乳輪と乳首が、妙に生々しい。
そして左右に大きく開かされている両脚の付け根では、無毛の亀裂が丸見えになっていた。すべすべした白い下腹部の中央で、恥ずかしそうにうっすらと口を開いた肉唇。その隙間からは微かに内側のピンク色の粘膜が顔を覗かせている。
手足も細く、薄い肉付きの少女なだけに、その姿は卑猥というよりも痛々しかった。
しかし、信雄は未だかつて感じたことのない興奮に突き動かされていた。最初は強い怒りだったはずの衝動が、サディスティックな欲望へと転じていた。
「すごいね、ぱっくり開いちゃってるよ、さやかちゃん。うわぁ、恥ずかしいところが丸見えだよ」
信雄は、大きく広げられたさやかの両脚の間を覗き込む。
「いや、見ないで……。いや……」
手足を拘束され、身動きの取れない体でありながらも、さやかは腰をもじもじさせ、少しでも男のいやらしい視線から逃れようとする。
「ふん、どっかの男にさんざん突っ込まれてるんだろう。今さら恥ずかしがることないだろ」
信雄はさらに顔を近づけて、その部分をじっと見つめた。微かに充血し、濡れ光っているのは、さっき信雄が強引に犯したためだろう。指で肉の扉を押し広げると、少量の白い液体がこぼれてきた。信雄の精液だ。
「ちくしょう、さやかちゃんが、もうここに男をくわえ込んでいたなんて。おれが初めてだと思っていたのに」
信雄はブツブツとつぶやきながら、指を中に挿入し、乱暴にこねくりまわした。
「ああ、痛い……」
さやかが小さく悲鳴を上げるが、信雄は構わずに指を動かす。
「おい、どんな奴に処女をくれてやったんだ? 答えろ」
「こ、答えたくありません!」
苦痛に顔を歪めながらも、さやかは毅然と言い放った。
「そうか、じゃあ、答えたくさせてやる」
信雄は立ち上がり、黒いボックスの中を探り、新しい道具を取り出した。それは巨大なコケシのような形態をした奇妙な器具だった。プラスティック製の棒状の胴体に、ゴム製の頭部がついている。
信雄が胴体部のスイッチを入れると、頭部がモーター音の低い唸り声をあげて激しく振動し始める。電動マッサージ機の機構を利用した超強力ローターだった。
もちろん信雄はこれを女性に使うのは初めてだったが、電マ責めの威力は何度か見たアダルトビデオで十分知っている。
「ひっ、何それ?! いや、変なことしないで!」
ポルノを目にすることなど、ほとんどないままに育ってきたさやかは、それが何なのか全くわからない。しかし、恐ろしい道具であることは直感的に理解した。
「さぁ、気持ちよくしてあげるよ、さやかちゃん」
信雄は激しく振動する器具の先端をさやかの広げられた股間へとあてがった。
「ひぃっ! 何、これ!」
さやかが悲鳴を上げて、のけぞった。
「ははは、すごい威力だな」
「ああああああっ! いやっ!」
経験の乏しい信雄には、どこが最も敏感なクリトリスなのかは、よくわからなかったが、とりあえず肉裂の上部に押し付けていた。そしてそれは見事に命中していた。さやかの小さな陰核は、包皮越しに強力な振動で蹂躙されてしまった。
「だめ、いや、なに、ああっ、こんなの、だめぇっ! 怖いっ」
さやかは拘束された体を震わせながら、悲鳴を上げる。生まれて味わう強烈な快感に、どう反応すればいいのかわからないのだろう。ただ、絶叫し、身をよじる。
「いやっ、だめ、あっ、ああっ!」
そして一際大きな声が上がり、ぶるぶると痙攣した。
それが絶頂を迎えたのだということは、信雄にもわかった。自分は、さやかをイカせたのだ。信雄は器具の振動を止めて、さやかの股間から離した。
さやかは、汗まみれになった体を、細かく痙攣させていた。荒く息をつく度に、上気した肌が波打つ。それは、さっき自分が犯した時とは全く違うエロティシズムに満ちた姿だった。
「どうだい、すごいだろ? ずいぶん気持ちよかったみたいだね。少しは素直になったかな? じゃあ、初めての相手のこと、教えてよ」
さやかは、荒く息をつくばかりで、目をつぶって黙っている。
「そうか。まだ、素直になれないんだな」
信雄は再び器具のスイッチを入れた。低いモーター音。それに気づいたさやかが怯えた悲鳴を上げる。
「ひっ、いや、もうやめて」
「だめだ。さやかちゃんが素直になるまで、続けてあげるよ」
器具がさやかの股間にあてがわれる。その途端に、さやかの体がはねあがり、仰け反る。
「いやぁぁぁぁぁ!」
絶頂に達したばかりの敏感になっている肉体に与えられる強烈な刺激。さやかは否応なしに、再び絶頂へと追いやられていく。
「いや、だめ、もう、やめて」
さやかの哀願も、サディスティックな快感に酔いしれる信雄には、心地よい音楽のように聞こえるばかりだ。
あっという間に、さやかは二回目の絶頂を迎えさせられてしまった。しかし、今度は信雄はそこで器具のスイッチを止めなかった。絶頂で悶えるさやかに、そのまま刺激を与え続けたのだ。
「ひぃぃぃっ! だ、だめです。お願い、いやっ! あっ、あっ、また、またおかしくなっちゃう。許して、もう、いやぁ!」
さやかはそのか細い体が折れるのではないかと思わせるほどに、仰け反り、暴れた。そして絶叫と共に、痙攣し続けた。
もう、何度連続で絶頂に達したのか、わからない。気がつくと、さやかは失神寸前になり悲鳴も途切れていた。
そこでようやく、信雄は器具のスイッチを止めた。さやかはぐったりして、激しく息をつくばかりだった。汗びっしょりになった肌はピンク色に濡れ光り、華奢な少女の肉体からは想像もつかないような淫らな香りを放っていた。
「さやかちゃん、少しは素直になれそうだね。さぁ、もう一度聞くよ。どこのどいつに処女をくれてやったんだい?」
「……」
さやかは目を閉じたまま答えない。
「そうか。じゃあ、もう一度これが欲しいんだね」
信雄は器具のスイッチを入れる。モーターの唸り声を聞いたさやかは、目を見開いて叫んだ。
「いやです。それはもう許して下さいっ」
「じゃあ、言うね」
さやかは観念して頷く。
「……はい」
「誰がさやかちゃんの処女を奪ったんだ?」
さやかは重い口を開いた。
「三宅さんです」
「三宅? それは誰だ?」
「マネージャーの三宅さんです」
昨日、さやかをここへ連れて来た茶髪の男の姿が脳裏に浮かぶ。あのにやけたホスト崩れみたいな男が、さやかの処女を奪ったのか?
「なんで、あんな奴が?! 無理矢理犯されたのか?」
「違います。奴隷になることが決まって……。せめて最初の相手だけは自分の好きな人にって思って、私が無理に三宅さんにお願いしたんです」
「あ、あんな奴が好きだったのか、さやかちゃん……」
さやかが処女ではないと知った時以上の衝撃を信雄は受けていた。
(続く)
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