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第3章 アイドル・さやか【8】


「結局、さやかちゃんもイケメンがいいのか……。ちくしょう」

信雄は、さやかのインタビュー記事を思い出す。好きな異性のタイプを聞かれて、さやかは「やさしくて、よく本を読む人」と答えていた。

「どちらかと言えば体育会系よりは、文化系。私の知らないようなことを、いっぱい知っている人に憧れます。ルックスは全然気にしませんね」

そのさやかの答えは、少しだけ信雄を勇気づけた。自分はバリバリの文化系だし、知識だってかなりある。色々なことをさやかちゃんに教えてあげられるだろう。もしかしたら、自分に振り向いてくれるかもしれない。単なる一ファンの時ですら、信雄はそんな妄想をしていた。

そして彼女が自分の奴隷になることが決まってからは、その思いはさらに強まった。タイプとしては大きく違わないはずだ。ゆっくり焦らずに接していれば、いつかは自分に心を開いてくれるはず。信雄はそう考えていた。

それなのに、あのマネージャーは、かつてさやかが言っていたタイプとは全く違うではないか。

長い茶髪のチャラチャラとしたホストのような男。読書などしたことはないだろう。おそらく生まれてから自発的に読んだ本は一冊もないのではないか。

確かにいかにも女にはモテそうではある。しかし、それは頭の空っぽなバカ女に受けるというだけで、さやかのようなわかっている女の子があんな男を好きになるはずがない。

「どうして…………。さやかちゃんは、読書するような文化系が好きじゃなかったの?」

信雄はベッドの上で恥ずかしい部分を何もかもさらけ出した姿で拘束されているさやかを見た。さやかは顔を背けて目を固く閉じている。

「三宅さんは…………とても優しいんです」

さやかはポツリとつぶやくように言う。その言葉に信雄はカッとなる。

「あんな奴が、優しいだって?! それはただ女ったらしなだけだよ!」

信雄は顔を真っ赤にして怒鳴った。さやかを全裸で大の字に拘束し、ローター責めにしているという自分を棚にあげて。

「そんなことないです!」

さやかはそう言うと、黙り込んだ。

「ちくしょう、ちくしょう…………」

信雄は頭を抱えてベッドの上に座り込んだ。清純な天使だと思っていたさやかが処女ではなく、しかもその相手が信雄の最も嫌いな軽薄な男だったという現実を、どうにも受け入れられない。

あんなに美しく、愛しく思えたさやかが急に汚いものにすら見えてきてしまう。目の前にうっすらと口を開けている無毛の亀裂がひどく生々しいものに感じられる。

信雄は、しばらくぼんやりとその部分を見つめていたが、ふと、思い立ったようにさやかの足首の拘束具から鎖を外した。両脚の自由を取り戻したさやかは慌てて膝を抱え込み、股間を隠した。

しかし信雄は、その足首をつかむと力任せにさやかの体を折りたたみ、腕の拘束具の鎖につないでしまった。さやかの股間は大きく広げられたまま天井を向く。いわゆるまんぐり返しの姿勢にされた。

「ああっ、いやぁ!」

さやかは思わず叫ぶ。無理もない。それは少女にとってあまりにもつらく恥ずかしいポーズだった。腰から二つに折りたたまれ、両脚を左右に広げられているため、恥ずかしいところがこれ以上ないほどにさらけ出されている。しかもそれが自分の目の前にあるのだ。全裸で大の字に拘束された時も気の遠くなるような恥ずかしさだったが、この姿はそれ以上の屈辱だった。

「ふふふ、これはすごいな。あの清純派アイドルの森原さやかちゃんが、すっぽんぽんでまんぐり返ししてるなんてね」

信雄はニヤニヤと笑いながら、あからさまにさらけ出されたさやかの股間を眺める。その目は真っ赤に血走り、狂気すら感じさせた。

「いやです…………、見ないで」

さやかは信雄の視線を股間に感じ、哀願する。すでに何度も見られてしまっているが、こんなポーズを取らされるのは、あんまりだった。

「見ないでって、さやかちゃん。おれがどこを見てるのか、わかってるのかい?」
「えっ?」

さやかは戸惑った。さらけ出された性器を見られている、さやかはそう思っていた。それ以外に何があるというのか。

「ふふふ、さやかちゃんは、おまんこを見られていると思ってるんだろ? でもね、そんなバカな男にさんざん突っ込まれた汚いおまんこなんかに、おれはもう興味ないんだよ」
「じゃあ……」

さやかは、信雄が何を言おうとしているのか、全くわからない。

「ご主人様に中古品を使わせようだなんて、失礼だろ?」
「…………?」
「ほら、まさかここはちゃんと新品だよな」

信雄が指を伸ばし、触れたのは、さやかの肛門だった。

「ひっ、そ、そんなところ!」

さやかには全く予想外のことだった。いや、今まで単なる排泄器官としか思っていなかった場所だ。この姿勢を取らされていても、そこを見られているということに考えがいっていなかったほどだ。

「さやかちゃんは、こんなところまで可愛らしいんだね」

信雄は、さやかの小さな尻肉に手をかけて、左右に押し開いた。その中央の可憐な窄まりもつられて広げられる。

「いっ、いやぁ!」

思いもかけないところを広げられたショックで、さやかは狂ったように暴れた。しかし手足は完全に動きを封じられている。それはセクシーな尻振りダンスにしかならなかった。

「こら、動くな」

信雄は、くねくねと揺れるさやかの尻肉に、平手打ちを食らわせた。

ピシャリ

鋭い音がした。

「あっ」

お尻を叩かれるという屈辱。そんなことは幼児の頃に微かな記憶があるだけだ。そのショックで、動きが止まる。

「さぁ、ご主人様にじっくりと見せてごらん」
「い、いやぁ……」

信雄は広げられた窄まりを覗き込む。

「ふふふ、綺麗だねぇ」

さやかのそこは、とても排泄器官とは思えないほどの可憐さだった。皺の数は少なめでツルンとした印象があり、形崩れも色素沈着も全くない。

「そんなところ、見ないで下さい……」

いくら綺麗だとほめられても、さやかが嬉しいはずもない。ただ、ただ恥ずかしいだけだ。

「まさか、ここは三宅にいじられていないだろうな?」
「当たり前です! 三宅さんはそんな変態じゃありません!」
「ふふふ、そうか。じゃあ、ようやく処女にありつけるというわけか。ここを触るのは、おれが初めてなんだよな」
「ああっ、やめてぇ!」

信雄は指先をさやかの窄まりに触れさせる。そっと撫でるようにする。それでも生まれて初めて他人に排泄器官を刺激されるというショックに、さやかは体を震わせる。

「本当に小さくて可愛らしいお尻の穴だね」

信雄はベッドの下に置いてあった黒いボックスの中から、透明プラスティックの小さなボトルを取り出した。そこから粘着性のある透明な液体を搾り出し、指先につけた。

「痛くないようにしてあげるからね」

そのドロっとした透明な液体を窄まりに塗りこむ。ヒンヤリした液体の感触にさやかの体がビクっと反応する。菊花がさらにキュッと窄まる。

アナルプレイ用の媚薬効果のある特製ローションである。痛みを和らげ、快感を増す薬効成分が含まれているらしい。信雄は人差し指で皺の一本一本に塗りこむようにする。指先が動く度に、さやかはビクンビクンと体を反応させる。

これまでに全く体験したことのない感覚がさやかを襲っていたのだ。それはくずぐったいようであり、気が遠くなるほど恥ずかしいものだった。

たっぷりとローションを塗り込めたことを確認すると、信雄は指先を窄まりの中心にあてがった。そしてゆっくりと沈めて行った。

「いやっ、ああっ」

そこに指を入れられる。信雄がやろうとしていることに気づいたさやかは、窄まりに力を入れた。ギュウとそこは引き締まり、指の侵入を防いだ。

「ふふふ、そんなにイヤなのかい?」
「そ、そこは、汚いところです。触らないで下さい」
「そうか、汚いところなのか」

信雄は指を引いた。さやかがホッとしたのもつかの間、その一瞬後に、またも初めて味わう感触が菊花を襲った。

「ひっ、な、何を!」

信雄が舌をそこに伸ばしたのだ。天井を向いて大きく広げられた股間に顔をうずめ、舌先で菊花を舐め上げる。

「いやぁ! そんなところ、舐めないで下さい! だめ、だめ、だめぇ!」

さやかは気が狂ったように悲鳴をあげ、腰を揺らす。しかし信雄をさやかの尻をしっかりと抱え込んで、舐め続けた。

「ああっ、そこは、汚いです。お願い、やめて、やめて下さい!」
「ふふふ、さやかちゃんの体に汚いところなんてないさ」

信雄はそう言って、わざとピチャピチャと音を立てて窄まりを舐め続ける。塗りこんだローションが微かに舌に触るが、それ以外は無味無臭。不快さは全くない。

「さやかちゃんのお尻の穴は美味しいなぁ」

さやかの羞恥心をかきたてるように、信雄はそんなことを言う。

「いやぁ、いやぁ、そんなこと、言わないで下さい。ああ、やめてぇ」

さやかは半べそをかいていた。想像すらしなかった信雄の行為に頭の中がパニック状態になっていた。

そして、今まで味わったことのない快感がじわじわと自分の下半身に訪れている事実にも気づいていたのだ。

皺をなぞるように動いていた信雄の舌が、窄まりの中央へと突き立てられ、ゆっくりと沈んで行く。

「あ、だめぇ……」

指の侵入を防いだように、窄めようとするのだが、力が入らない。下半身が痺れてしまったかのようだ。

信雄の舌はゆっくりと、窄まりの中へと侵入していく。

「あ、あ、あ……」

信雄は夢中になって、舌先をねじ込んでゆく。汚いとは全く感じなかった。むしろ美少女の肛門とは、これほどまでに魅惑的な感触なのかと驚いていた。柔らかで滑らかで、それでいて複雑な肉の構造。不快な匂いは全くない。

信雄がさやかの菊花へ舌先をねじ込もうとすると、ちょうど鼻がその上の亀裂、そして敏感な突起へと触れる。鼻先が擦れる度に、さやかがビクンと反応する。それに気づいた信雄は、意識的に鼻を擦りつけるようにした。

「あっ、だめぇ」

敏感な突起を鼻先で刺激され、窄まりを執拗に舐められ、さやかは混乱していた。こんなことで気持ちよくなってはいけないと思いながらも、快感は確実に自分の体を侵食していく。くすぐったくて不快なばかりだったはずの舌の感触が、じんわりと快感へと変わってきていた。

さやかの変化に、信雄も気づいていた。声が次第に甘いものへと変わってきていたし、何よりも鼻先の亀裂が、十分な湿り気を帯び始めていたからだ。

(続く)

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09.12.28更新 | WEBスナイパー  >  赤い首輪
文=小林電人 |