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今講も我らアナル・エネマ派の大先輩にである鈴木紀美子さん夫婦の性生活に関する話です。前回の話をふまえた上で、その儀式的な決まりを知れば彼らの優秀さに驚愕することでしょう。飽きっぽい輩はこの際無視し、まだまだ興味深いこのマニア夫婦の業績を学習するのです。先講ではアナル・エネマ派の大先輩である仙台の鈴木紀美子さん夫妻と私との交流の切っ掛けについてお話ししました。
交流が始まって送られて来た秘写真のドギツさについてもお話ししましたが、今回はその写真の順を追いながら、手紙で告白される鈴木夫妻の性生活の、儀式化されたその内容について、生徒諸君にお伝えします(文通は、妻の紀美子さんが未亡人になってからのことですので、妻側から見た感想が中心にたっており、夫のことは余り語られていません)。
四国は阿波の徳島で生まれ育った紀美子さんは、良家の子女らしく、自分に相応しいエリート会社員との良縁にめぐまれで、郷里を遠く離れた東北の仙台に一戸建ての新居を持って、専業主婦として、幸せな新しい人生の門出をしたのです。
新婚の新妻として半年余りたったある日、エリートサラリーマンとして、東京への出張の多い夫の鞄の中から、びっくりするような“物”を発見したのです。
鞄の中から出てきたのは、「風俗奇譚」とか「奇譚クラブ」といった、当時は極く少数の変態的性向を持つ人達のために出版され、密かに出廻っている、いわゆる“変態風俗誌”であったのです。決して派手ではないが、独自の個性をしっかりと主張して、一般誌とは異質であるということを静かに表明しているそれらの雑誌を手に取り、頁を開いてみて彼女は大きなショックに見舞われたのです。
当時は、先にも話しましたように、白黒写真の時代でしたが、「奇譚クラブ」のグラビヤには、同誌専属のモデルで、縛られて絵になる○○絹代嬢の、長い黒髪を乱す、伊藤晴雨張りの、面長な美女の腰巻一つの被縛写真や、職業団スポーツの、バレーボールかバスケットボールの女子選手のような肉体美で、ショートカットの大川恵子嬢の、浣腸されて腸管の中が煮えたぎっている苦悶の表情を撮った写真や、自ら名乗り出て写された本物のマゾヒスト、関谷文子夫人の全裸で大の字に手足をロープで引っ張られて、鞭打たれ、失神する瞬間の、能のの石橋(しゃっきょう)か日本舞踊の鏡獅子のように長い黒髪をザンバラにして大きく振った写真など、真に迫った肉迫激写が巻頭を飾り、浣腸愛好家の告白も毎号重い比重で載っていました。
一方「風俗奇譚」は、グラビヤ写真こそ「奇譚クラブ」に及びませんでしたが、肛門・浣腸を主題にした長編作品では、不朽の名作として今も語り継がれる、水脈尚子(みおしょうこ)という才女が体験を基にして著した「羞恥の遍歴」が連載されており、又、重度のアヌス・エネママニアとして、ほとんど毎月、自らの実践・体験の告白記を発表している夏川絹子さんがいて、肛門性交(アナルセックスとかアメル・インタコースとも言う)が、まだSM界で話題に上ってくる以前、恋人との浣腸プレイの中で、彼の怒張したべニスをアヌスに入れられ、激しいピストンの後に、直腸内に移しい放尿を受けることの法悦を告白し、これが当時、夏川さんによって「温泉浣腸」と名付けられ、我らファンの間に広まったのです(当時は肛門を使う性交は変態的行為の中でもタブー視されていて、それをする者は“恥”と思われていたのです)。
その他「風俗奇譚」では、西欧の文献の紹介が積極的で、後に有名になった『O嬢の物語』も、書籍として出版される以前に、同誌で早くに連載されたものです。
紀美子さんが手にしたこの二種の雑誌には、このように、当時の真のSMマニア(アヌス・エネママニアが大多数を占める)による充実した中身の濃い内容が、ギッシリ詰まっていたのです。
彼女の夫がそれらをいかに繰り返し愛読したかを証すように、雑誌の或る頁には染みが付いていたり、折ってあったりして、それを見る彼女の胸は、早鐘のようで、一時大変な変態性欲者と結婚してしまったのではないかと絶望しかけたのですが、ようく考えてみると、別に夫が浮気をした訳でもなく、その他の面では何の不足もない訳ですから、冷静さを取共尻してから夫に聞くと、夫は浣腸が好きで、結婚したらぜひ花嫁のお尻に浣腸を施したいという止み難い願望を抱きつつも、今までそれが言い出せずに、雑誌を読むことで、空想の世界で我慢し続けてきたということが分かったのです。
そして、その日の夜から紀美子さんの性生活には前戯としての浣腸が加えられたのです。
商社マンの夫は、東京都文京区湯島の医療器具店から、すでに200ccのガラス製浣腸器も購入しており、その筋から、グリセリンは病院並みの大量購入の手配もしていたのです。
夫に施されて、最初は羞恥と苦しさに泣いた浣腸責めも、慣れるに従って段々とその中に快美感を見出すようになり、ついには浣腸責めなしの人生は考えられないくらいになったのだそうです。
(続く)
11.12.28更新 |
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