毎週土曜日更新! オナニーマエストロ遠藤の ぶらりエログッズの旅 第10回 オナニーの最大の敵は? 文=遠藤遊佐 ←ものすごく大がかりな手コキマシーンの実演をする業者の人。PCで制御するとか言ってたような。人力じゃダメなのか。 |
先日、幕張メッセで行なわれた「アダルト・トレジャー・エキスポ」なるものに行ってきました。パートを休み、はるばる高速バスに乗って(所用時間は往復8時間……)。 いやあ、すごかった。チンコとマンコのために幕張メッセ3日間貸切。チンコとマンコのために集った人たち。チンコとマンコのために(?)歌う「クレイジーケンバンド」の人たち。 日本が平和でたいへん嬉しい。遠藤です。
さて、前回思わぬハプニングによってマエストロの元にやってきた電マアタッチメント「ドテちん」。
WEBスナイパー編集I氏が放った「売れ残りじゃないですか?(笑)」の一言をきっかけにこの「ドテちん」に猛烈なシンパシーを抱いてしまった私は、どうにかしてこいつを使ってイキまくってやろうと勢いこんでいるところなのであります。
↑つやつやピンクのニクイやつ。
掌からチンコが生えているというごらんのとおりの強力なビジュアル。どことなく学生時代に読んだ松浦理英子の小説『親指Pの修業時代』を髣髴とさせます。
ユーモラスでありながらなんとなく哀愁も感じさせる……ドラマティックなこのフォルム……まったりとしていて……それでいてしつこくない……。
よし、なんかわかんないけど盛り上がってきた!(ような気がする)。 たたみかけるように使用方法をチェック。
「大きな掌が女の子の恥丘全体を包み込む……という、画期的アイデアのアタッチメントが『電マンシリーズ』から新登場!! 掌からニョッキリ生えたおチンコを挿入すると、上から下からGスポットをW攻撃!! 中だけではイキにくい、クリ突起が当たりにくい……といった小さいけど重要な問題に細かな配慮をしてくれている、新感覚アタッチメントです(新宿アートセンターWeb shop ACE 01より)」
なるほど。 掌部分でドテを包み込みながら刺激し、同時にチンコで中からGスポットを責めると。だから「ドテちん」なのか。 この妙ちきりんな形にも、ちゃんと意味があったんだなあ。 ちなみにパッケージについていた写真で見ると、使った時の様子はこんな感じ。
↑掌でドテを包み込むように。
触ってみると、気になっていた固さもプニプニしてて丁度いい具合。よしよし。
さて、レッツ・チャレンジ!
まずは何も装着していない素のままの電マで股間をグリグリ。いわば前戯ですね。挿入前にしっかり揉みほぐしてイキやすい素地をつくっておこうというわけです。
おっ、いい感じになってきた。やっぱり電マ……イイ……あー、このままイッちゃおうかしら……。 いやいや、いかん! イク時は「ドテちん」と一緒。売れ残り同士(?)の意地を見せつけなくちゃ意味がない。 一旦スイッチを切って、枕元に用意しておいた「ドテちん」をすかさず装着。
すかさず……装着。
すか……さず……あれ? まずい、うまく取り付けられない……。 電マの頭にゴム製の「ドテちん」をはめ込むっていう単純な作業なんですけど、わたくし非常に手先が不器用というか、本番に弱いタイプでして、なかなかスルッと入らない。うーん、ゴムだから滑りが悪いのかな。よいしょっと。ああっ、うまく入ったと思ったのに抜けちゃった!
焦るな焦るな。落ち着いてやればできるはず。深呼吸してもう一度。
ヒッ、ヒッ、フー。ヒッ、ヒッ、フー。
ダメ! 生まれちゃう! ってそれ深呼吸じゃないし!! 気づけば、あっという間に20分が経過。我に返ってふと顔を上げると、鏡の中には下半身まるだしで「ドテちん」と格闘する36歳・独身女の姿が。
……死にたいかも。
さらに格闘すること5分。焦りのあまり震える手で力まかせに半分ほどはめ込んで、ようやっとの思いで挿入しました。うぅ。電マでイイ感じに濡れていたはずのマンコもさすがに乾き始めていた模様……ちょっと痛い……。
しかし、こんなことでは負けません。ええ、そうですとも! この勝負には売れ残りーズ(注※「ドテちん」と俺)の意地がかかっているのです。
掌部分でしっかりドテを包み込むようにして、電マをスイッチオン。
……あれ? けっこうイイかも。やっぱり基本が電マだけあって、振動が強力です。よし!とばかりに徐々に動きを強めていき、最強度へ。
おおぉぉぉっ! 来るうぅぅ!!
電マをじかにあてるよりも威力は落ちますが、そのかわりに振動が全体にゆきわたる。なんていえばいいのかしら、この感じ。もうちょっと激しくできれば、かなりキモチ良くなれそうなんだけど……。
思わず「ドテちん」をドテにぐいぐい押しつける私。あ、少し威力が増した感じ。うーん、あと一息か。
あ、そうそう。「ドテ」ばかりじゃなく掌から生えてる「チン」のほうも活用しなくちゃいけません。なんたって「ドテとGスポットのW責め」がドテチンくんの持ち味ですからね。
というわけで、お次は「チン」のほうをフィーチュアリング。先っぽが感じる場所に当たるように、電マを縦横無尽に動かして調整してみます。……もうちょっと奥? いや上? あー、当たりそうで当たらないこのもどかしさ! ちくしょう、こうなったらピストンだ!! 激しく動かしすぎてやっとの思いではめこんだアタッチメントが抜けそうになってるけど、背に腹は換えられん。このまま一気にラストスパート!! と、思ったその時。
ブチッ……ブチブチッ。
電マが止まってしまいました。
あれ、乱暴に扱いすぎてコンセントが抜けたのかしら。股から電マを生やしたままの状態で確認してみたところ、きちんと刺さっている模様。 え、まじ? このタイミングで壊れる、普通?
しかし、気づけば1時間近く最強度で酷使してたみたいで、そりゃオーバーヒートしてもしょうがないなと反省。電マが熱くなってるもん……。(編註※メーカーさんによると20分以上の連続使用を行なうと、内部のヒューズが切れてしまい、こうした現象が起こるのだとか。また布団の中やコタツの中など温度が高い状況だと20分以内でもヒューズの切れる可能性があるとのこと。遠藤さん無茶しすぎ!)
ピクリとも動かなくなってしまった最愛の電マを見つめて、呆然とするマエストロ。 膝の裏からツツーッとしたたる汗。 ああ、疲れた……。
というわけで、結論。 かなりイイ線までいったとは思うんですけれども、イクところまでは無理でした。ふがいなくてすみません。
あ、ち、違うのよ「ドテちん」! キミが悪いんじゃないの。むしろキミのスッポリ包み込むような土手攻撃は想定外のキモチ良さだったと言っても過言じゃありませんのよ。
土手ってあんまり注目されない部分ですけど、電マの強烈な振動をずっと与えつづけてると、クリトリスのあたりがイイ具合でムズムズしてきて非常によろしかった。GスポットならぬDスポットととでもいいましょうか。新しい快感でございました。
でも、今回私は知ってしまったのです。 オナニーの最大の敵。それは「我に返る」ということだと……。
いやあ、装着に手間取ってエロ心が冷めた瞬間の、言いようのない心寂しさといったら! 下半身まるだしでチンコの生えた手と格闘している切ない自分の姿。あれは一度経験しておいたほうがいいですよ。人にやさしくなれると思います。
あと、やっぱり「ドテちん」のルックスは強力でした。一旦素に戻っちゃうと、どうしても笑わずにはいられないんですよね。だって、ピンクの手から雁太のチンコが生えてるんですよ、今さらだけど! で、それが自分の股間でブルブルと……むははははははは!! ダメだ、辛抱たまらん。
やっぱり電マのアタッチメントっていうのは、AVでやってるみたいに彼氏と仲良くおセックスする時に使ってもらうのが一番美しいんだろうなあ。
「ほらぁ……気持ちいいんだろ? この激しい振動がたまんないんだろ? オラオラアッ!」
「イヤッ、やめてえぇぇッ! ううん、やっぱやめないでえぇぇぇッ! 土手とGスポットのW攻撃、効くううぅぅぅぅ!!!」
で、感じすぎてワケわかんなくなっちゃって潮吹きプシャー! みたいな。 あー、ちくしょう。自分で書いててどんよりしてきた。 発泡酒飲みながら、録画しといた27時間テレビでも観ようっと。
【追記】
そうは言ってもなんとなく情が移ってしまった「ドテちん」君、今はオブジェとしてベッドサイドに置いて活用しております。
↑なんだか誇らしげに見えるドテちん。気のせいか。
※編註・本文記事中に登場する『新作電マアタッチメント ドテちん』について、新宿アートセンターさんにこっそり伺ったところ、常に売り上げ3位以内にランクインする人気商品だとのことです。読者の皆様、誤解なきよう!
(続く)
「アダルトグッズ(大人のおもちゃ)&マニアックAV オンラインショップ 新宿アートセンター」
http://s-artcenter.com/
新宿アートセンター「ACEスーパーカタログ」の無料請求もできます。 お申し込みは>>>こちら フリーダイヤル 0120−800−750 |
(C)花津ハナヨ |
遠藤遊佐 AVとオナニーをこよなく愛する三十路独身女子。一昨年までは職業欄に「ニート」と記入しておりましたが、政府が定めた規定値(16歳から34歳までの無職者)から外れてしまったため、しぶしぶフリーターとなる。AV好きが昂じて最近はAV誌でレビューなどもさせていただいております。好きなものはビールと甘いものと脂身。性感帯はデカ乳首。将来の夢は長生き。 遠藤遊佐ブログ=「エヴィサン。」 |
07.08.04更新 |
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