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(C)2009 WHY NOT PRODUCTIONS, CHIC FILMS, PAGE114, FRANCE 2 CINEMA, UGC IMAGE, BIM DISTRIBUZIONE

WEB SNIPER Cinema Review!!
いつか必ず光は差す――フィルム・ノワールの巨匠・ジャック・オーディアール最新作
禁固6年の刑を受けて刑務所に入ることになった孤独なアラブ系青年のマリクは、コルシカ人のマフィア・グループが仕切る所内で壮絶なサバイバルを体験し、強く成長しながら独自のコネクションを築き上げていく――。日本ではフランス映画祭にて2010年に初上映、2012年、劇場公開!!

1月21日より、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次ロードショー 公開中!!
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デビュー作となる『天使が隣で眠る夜』から『リード・マイリップス』『真夜中のピアニスト』まで一貫して、犯罪者やそれに近い人間ばかりを扱ってきたジャック・オディアール。彼の最新作『預言者』は刑務所を舞台とした、神話のようなノワールだ。

主人公は孤児院育ちの19歳。アラブ系フランス人の彼は、懲役6年の刑で刑務所にやってくる。彼が最初に聞かれるのは「豚肉は食えるか? 礼拝はするか?」ということで、ここらへん早速フランス国内の社会状況が反映されているようで面白い。
所内の囚人には、大きく分けてイスラム系と、それ以外がいて、全体を仕切っているのはコルシカの(フランス領だけど自治権を持っている島で、言葉もフランス語とコルシカ語の両方を持つ)マフィア。学校と同じく、刑務所でも「誰と一緒に昼休みを過ごすか」が大事で、そこをうまく押さえないと食い物にされてしまうのだ。

(C)2009 WHY NOT PRODUCTIONS, CHIC FILMS, PAGE114, FRANCE 2 CINEMA, UGC IMAGE, BIM DISTRIBUZIONE

映画当初の主人公は見るからにひよっこで、早速、運動場でカツアゲにあう。このカツアゲしてくる奴の顔が見事で、藤子不二雄の『まんが道』にもこんな顔をした奴が登場していたし、もちろん僕の中学時代の想い出もフラッシュバック(学校帰りコンビニで……)。カツアゲ顔に世代国境はなく、オディアール監督もきっと「うーん君は昔、僕をカツアゲた男にソックリだ」と言って彼を選んだに違いない。
本作はコルシカン・マフィアのボスこそ、ニエル・アレストリュプ(『フェアウェル さらば、哀しみのスパイ』『サラの鍵』など。監督の前作『真夜中のピアニスト』にも出演し、主人公の抑圧的な父親を演じていた)が演じているのだが、他は皆初めて見る顔ばかり。これは無名の役者を積極的に起用したというオディアール監督の戦略だろう。それがかえって生々しく、多彩な犯罪顔は、各々の人生がきっかりと顔に刻まれた味わい深いものばかりだった。ちなみに、おすすめなのはジプシーのハシシ売りと、マドリードで出会うイスラム・マフィアのボス。このイスラム・マフィアの重厚な悪人顔など、一見して「この人と関わるのは、やめておこう」という説得力に満ちあふれていた。

(C)2009 WHY NOT PRODUCTIONS, CHIC FILMS, PAGE114, FRANCE 2 CINEMA, UGC IMAGE, BIM DISTRIBUZIONE

そんな中、主人公は早々にコルシカン・マフィアに目を付けられ、殺人を命令される。選択肢のない中、彼は殺人を実行し、そこから一味の下っ端としての囚人生活を踏み出すことになる。

本作を観ていてまず気づかされるのは、刑務所というのがとても映画的な場所だということだ。そこは常に統制され、監視されているため、全ての動きが二重の意味を持って行なわれている。
パンを配りながら裏物資を配り、違う人間を見つめながら横のボスと会話する。「診察室」は密会所になり、配膳係はスパイを兼ねている。握手、目配せ、作業場に向かう途中のすれ違い、いわばありとあらゆる動作が、手品になっていて、その延長線上に暗殺や、ハシシの密売、そしてコルシカン・マフィアの権力が築かれる。そのルールを知らなければ、本当の刑務所は見えてこないのだ。
この動作それ自体が見所になると言う点で、本作はロべール・ブレッソン『スリ』から続く犯罪もの映画の伝統にも連なっていた。

しかし、この映画が最もユニークなのは、題名の元にもなっている主人公の秘密だろう。彼は命令された殺人以降、その殺した相手の霊と共に刑務所生活を送るようになる。霊は当たり前のように出たり消えたりし、後半には鹿のシーン(この演出はおもしろかった!)によって、彼が守られていることも示唆される。なんと殺した相手は、彼の守護霊になってしまうのだ。
まるでジャングルの原始宗教のようだが、字も読めず、また何の宗教も、バックボーンも持たないまっさらな彼には、これこそアイデンティティーの第一歩にふさわしい。
この自分だけの宗教のもと、主人公は言葉を学び、経済学を学び、脅しを学び、成長していく。彼の顔が、映画の最初と最後で全く違っているのがすごいのだが、主演のタハール・ラヒムは本作で、史上初のセザール賞(フランスのアカデミー賞)の新人賞、主演男優賞のダブル受賞を果たしている。

(C)2009 WHY NOT PRODUCTIONS, CHIC FILMS, PAGE114, FRANCE 2 CINEMA, UGC IMAGE, BIM DISTRIBUZIONE

後半、初めて飛行機に乗って景色を見下ろす主人公には、若さと、未来への喜びが満ちあふれている。セメントのような冷たく固い刑務所社会の奥に、当初は全く見えていなかった新しい世界を切り開く。この映画で最も偉大な手品は若さで、それこそが力であり、この映画の魅力なのだ。

若さといえばこの映画、激シブで冷たい質感の画面に反して、音楽だけは若かった。初っ端からNASのフーチークーチーマン・ネタ「Bridging The Gap」がかかり、ハシシの売人が捕まる連想シーンではなぜかシガーロス(しかしこれもハマっている)。予告編に使われているのはボブ・ディランにしか聴こえないTurner Codyの「Corer of my room」で、ここも注目してみて欲しい。

文=ターHELL穴トミヤ

刑務所を舞台に、無学で身寄りのない青年が
マフィアのファミリーを築き上げるまでを描いた異色のプリズン・ドラマ!!


FLV形式 7.86MB 1分59秒

『預言者』
1月21日より、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次ロードショー 公開中!!
(C)2009 WHY NOT PRODUCTIONS, CHIC FILMS, PAGE114, FRANCE 2 CINEMA, UGC IMAGE, BIM DISTRIBUZIONE

原題= Un Prophete
監督= ジャック・オーディアール
出演= タハール・ラヒム、ニエル・アレストリュプ、アデル・ペンシュリフ

配給=スプリングハズカム

2009|フランス|2時間30分|カラー|シネマスコープ

【今後の上映予定劇場】
2/26〜オーデトリウム渋谷
3/3〜K'sシネマ
3/24〜大阪 第七藝術劇場
4/21〜北海道 ディノスシネマ札幌劇場

以下順次公開
横浜 シネマ・ジャック&ベティ
名古屋 シネマテーク
京都 京都みなみ会館
神戸 神戸アートビレッジセンター
福岡 KBCシネマ
大分 シネマ5
関連リンク

映画『預言者』公式サイト

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ターHELL 穴トミヤ  ライター。マイノリティー・リポーター。ヒーマニスト。PARTYでPARTY中に新聞を出してしまう「フロアー新聞」編集部を主催(1人)。他にミニコミ「気刊ソーサー」を制作しつつヒーマニティー溢れる毎日を送っている。
http://sites.google.com/site/tahellanatomiya/
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