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WEB SNIPER Cinema Review!!
哲学界のスーパースターとミューズが出会い、恋に落ちた――。
実存主義で知られる20世紀の“知の巨人”ジャン=ポール・サルトルと、『第二の性』を著してジェンダー論の基礎を作った“文学界のミューズ”シモーヌ・ド・ボーヴォワールの知られざる愛憎の軌跡。愛し合いながらも自由恋愛を認め合おうというサルトルの提案に、女性の新しい生き方を模索するボーヴォワールは戸惑いながら同意するが……。苦悩の果てに見出される、新しい愛の形とは。

11月26日(土)より、ユーロスペースほかにて公開
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「婚姻制度を否定しよう!」という世界初の実存カップルのアイデアはこの作品によればサルトルの発案で、それを聞いたボーヴォワールに一瞬の逡巡が見られるのは色気があった。ボーヴォワールはそれを受け入れ、返す刀で自分は経済的に独立することを宣言するのだが、そこから始まるまるで戦いのような2人のカップル人生を捉えたのが本作『サルトルとボーヴォワール 哲学と愛』だ。製作はフランスのTV局。映画というよりドラマ(だから演出が所々どんくさい!)なのだが、20世紀最大の哲学カップルの軌跡を知るには大変よくできていた。

サルトルはその著書『存在と無』が「なんだかよく分からないが、理解していないことは隠すしかない」必殺の書として世界中を席巻、哲学の枠を超えスターとなった「実存主義」の哲学者だ。対するボーヴォワールもその著書『第二の性』が同じく「なんだかよく分からないけど、それを出されたら謝るしかない」必殺の書として世界中(の男)を席巻、戦後フェミニズムの生みの親となった。
そんな2人は大学の同級生であり、世界初の実存カップルだった。自分の意志を信じ、因習や常識には惑わされない彼らは「愛し合っている2人は当然結婚すべき」という婚姻制度をバッチリ否定。「結婚はせず独立しながら、愛し合う」という態度を貫き、その後の男女関係のあり方を変えていったのだ。

(C)PAMPA PRODUCTION-FUGITIVE PRODUCTIONS-MMVI

ところがこの約束もボーヴォワールを通してみると、サルトルに都合がいいようにしか見えない。何しろつまらない因習に縛られた小市民は否定されなければならず、だから互いに独立して無差別セックスを楽しもう! そして起きたことは全て2人で話し合い理性で解決していこう!と言いながら、自分だけは好きな女との旅行を秘密にしたり、嫉妬に狂ったり、教え子とやりまくったりしているんだから(まあボーヴォワールも負けじとレズっているけど)。
彼がメスカリンでぶっ飛んでるシーンを観ながら気づいたのだが、サルトルこそ60年代アメリカ映画に出てくるLSD、哲学、フリーセックスがセットになった「主人公の同級生の可愛い子を誘惑するいかがわしい教授」キャラ(テリー・サザーン原作の『CANDY』とかに出てくる)の原型だった。1920年代のフランスがなければ、60年代アメリカのアホ映画は生まれてこなかったのだ!

『第二の性』が大評判となったボーヴォワールはアメリカ講演旅行へと出かけ、そこで本作のキーパーソン、ネルソン・オルグレンと出会う。意外な名前が出て来て驚いたのだが、彼はジャズやビバップを愛し、後のビートジェネレーションの先駆けとなったストリート出身の作家だ(日本では寺山修司が愛読者ということでも有名だった)。純朴で反アカデミックな人間として、まさにサルトルと正反対の人間として出てくるのだが、そんなオルグレンとボーヴォワールが愛し合っていたというのはおもしろい。

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後半、サルトルは密会していた女と結婚寸前まで行き、ボーヴォワールもオルグレンに結婚を迫られる。オルグレンはサルトルの不実をなじり、実際サルトルは不実で、「今度会ったらぶん殴ってやる」という暴力の気配すら立ちこめはじめるのだが、その後が素晴らしい。そんなシリアスな局面を経て次の日、2人の仕事部屋に出勤したボーヴォワールは、改めてサルトルを眺めるうち、思わず吹き出してしまうのだ。
ここには共有した長い時間をもつ者同士という、まさに昔から永遠と変わらない夫婦関係そのもの、そこから立ち上がる積み重ねた時間と死の混ざりあった愛が映っていた。
またこのシーンは、2人の共同体が「株式会社実存主義」オフィスでもあるということがはっきり分かる場面でもある。「実存主義」は映画の後半には人生と一体化した商品になり、2人はオフィスからそのイメージを売って暮している(サルトルはそんなこと全く気づいていない、バカに映っているが)、そんな共犯関係が見て取れる。

若い2人が共同生活することになって最初にボーヴォワールがするのが、生活費の話だ。そんな彼女が物語の最後、金を取るか、真実を取るかの選択を迫られる。それはまた、あらゆる社会からの押しつけを拒否したボーヴォワールが、その自ら作り上げたスタイルの絶頂で、自分たちの神話を社会から再び押しつけられるのを受け入れるか否か、という選択でもある。
世界で一番有名な哲学カップルの裏側を描いたこの作品は、まるで伝説のバンドの裏側を描いたドキュメンタリーのようだ。そして観終わって残るのが思想ではなく、勝ち気で聡明なある1人の女性の愛と生活の軌跡だった点、なるほど、本作はやっぱり味わい深いフランスの作品になっていた。

文=ターHELL穴トミヤ

1929年、パリ。2人は出会い、時代が動き始める――

FLV形式 4.67MB 1分50秒

『サルトルとボーヴォワール 哲学と愛』
11月26日(土)より、ユーロスペースほかにて公開
(C)PAMPA PRODUCTION-FUGITIVE PRODUCTIONS-MMVI

原題= Les amants du Flore
監督= イラン・デュラン・コーエン
脚本=シャンタル・ド・リュデール、エブリーヌ・ピジエ
出演= アナ・ムグラリス/ロラン・ドイチェ

配給=スターサンズ

2006|フランス|105分|デジタル|ステレオ

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映画『サルトルとボーヴォワール 哲学と愛』公式サイト

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ターHELL 穴トミヤ  ライター。マイノリティー・リポーター。ヒーマニスト。PARTYでPARTY中に新聞を出してしまう「フロアー新聞」編集部を主催(1人)。他にミニコミ「気刊ソーサー」を制作しつつヒーマニティー溢れる毎日を送っている。
http://sites.google.com/site/tahellanatomiya/
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