美少女ゲームレビュー『全裸登校訓練』(サークル4H)

田舎の学校から都下の学校へ編入することになった主人公とヒロインは、編入先の学校で待ち受けていた「全裸登校週間」という伝統行事に直面する。それは文字通り、1週間一糸まとわぬ姿で登下校しなければならないという衝撃の規則で......。ヒロインの指導役に任命された主人公と共に、徐々に過激になっていく訓練を目の当たりにできる露出羞恥系アドベンチャーゲーム!!

同級生の女の子の裸身を、堂々と眺めることが出来たら。しかもそれは学校のカリキュラムとして正式に認められるものだったら......。そんな童貞少年の妄想を形にしたような作品であります。もちろん、そんな童貞を心に飼っている筆者にとっても、これは超ドストライクでありました。

まずよかったのが、イントロが大変長いこと。これを不満と思う人もいるとは思いますが、主人公の少年と、少女の関係性をじっくり描くことで、この後の興奮度も変わってくるというもの。ややコミュ障気味のガリ勉少年が、転向してきた少女と仲良くなっていく過程が綴られ、作品を間違えてしまったのかと思うほど甘酸っぱい青春ストーリーのようにゲームは進んでいきます。このヒロインの少女、檜生原雫（ひさはら　しずく）が、もう典型的なツンデレちゃんなのですね。成績優秀でクールで大人っぽい性格なのかと思えば、時々子供っぽい顔も覗かせる。イントロでは、そんな彼女のキャラクターを丹念に描いています。


物語は二人が東京の名門校に編入することになってから急変します。この学校には、奇妙な伝統行事があるのです。なんと全校生徒が一週間の間全裸で登下校しなければならないというのです。いちおうもっともらしい理由をつけてはいますが、狂ってますよね。でも、この作品を作っているサークル4Hは、このモチーフにこだわった作品をいくつも出してますし、AVでもいくつか「全裸登校」モノが出ているので、意外に根強いファンがいるのかもしれませんね。いや、筆者も大好きですが（笑）。

そして、転入生である二人は、全裸登校週間に参加できるように、裸を見られることに慣れる特別カリキュラムを受けることになるのです。しかも、主人公の少年が、檜生原雫の指導役に任命されます。裸を見られることに慣れさせるという名目で、自分の前で裸にさせたり、ノーパンミニスカで街を歩かせたり、混浴温泉に連れて行ったり！　公園でオナニーさせたり！　やらないと言ったら入学取り消しというのだから、逆らうこともできません。

なに、この鼻血の出そうな設定！　しかもヒロインは清純派のツンデレちゃん。強がりながら羞恥に身悶える様は、もうたまりません。羞恥好きの筆者には、ツボすぎました。ええ、もう様々な理由で、このゲームは一日にたくさん進めることはできませんでしたよ！　


永井豪エッチ漫画で育った身としては、女生徒が理不尽な学校のルールでいやらしい行為をされてしまうというシチュエーションには、否応なしに燃えてしまうわけですが、本作での羞恥責めオンパレードは、素晴らしすぎましたね。
終盤まで、ほとんど裸を見られるだけ、というのもいいですね。「当作品ではいわゆる本番行為は一回のみです。予めご了承下さい」なんて書いてありますが、正直なところを言えばこの一回すら蛇足！　

CMNF（Clothed Males　and Naked Females　着衣の男性と裸の女性）嗜好の強い作品なので、最後まで主人公は脱がないで欲しかったくらいですよ。男も脱いじゃったりセックスしちゃうと、一方的に羞恥に悶えさせるという関係性が薄れちゃうんですよね。

とは言え、そこまでジワジワと焦らしてのラストのセックスなので、かなり盛り上がりがあるというのも事実ですが。


最近のエロ漫画はすぐ挿入しちゃうし、官能小説も女性が誘惑してくる話ばかりだし、AVは即物的だし、羞恥を丁寧に描いてくれる作品に飢えているところでしたから、この作品は本当にグッと来ましたよ。

女性は恥じらっている時が一番魅力的だ、そう思える同志には、ぜひオススメしたいです。いやー、このサークル4Hの他の作品もチェックしなくちゃなぁ。

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『全裸登校訓練』(サークル4H)

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