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新連載直前! 特別企画『異端のAV監督・ゴールドマンが来る!!』
AV監督・ゴールドマンを貴方はどれだけ知っている? 新連載「セックス・ムーヴィー・ブルース」(詳細は記事の最後に!!)の公開を前に、その余りにも異端な業績と魅力、そして計り知れない才能について再確認すべく満を侍して放つ特別企画。第2弾はマニアサイト「淫語AVマニュアル」の管理人・淫語魔さんに、ゴールドマン監督独特の淫語活用法、またその作品の魅力について語ってもらいます。貴方には、「最強」「究極」と呼べるAVがこの世にいくつあるでしょうか。もちろん淫語AVを撮り続けている監督である。
作るAVにはまず間違いなく淫語発言が出てくる。
たとえば「恋愛できないカラダ」(あけぼの映像 2006年)という作品がある。これは、ひとりの企画女優が「なぜAV女優になったのか」を丹念に追ったドキュメンタリーなのだが、10代の女の子が「カラダを売る」ということを赤裸々に語る内容なだけに全体のトーンはあきらかに暗い。抜くコトが前提に作られているとはとてもいえない作品だった。
その作品にゴールドマンが出演しているとの情報があって買ってみることにした。するとやはり出演女優に淫語を言わせている。
DVDのパッケージには淫語の記述は一切なかった。だがゴールドマンが出ているということはそういうことなのである。
パッケージ情報だけでは見極め不能な「淫語」という特定音声。それをゴールドマンが出演しているというだけで期待できてしまう。ゴールドマンならやってくれる。きっとこの表紙に映る可憐な女の子に、あるいは清楚でノーブルなこの妙齢な女性に、あのゴールドマン特有の淫語の数々を言わせてくれるに相違ない。
そしてその期待は、決して裏切られることはない。
「淫語属性のあるAV」を求めている人間には、これは実にありがたいことだ。
自明のことだと思うが、ある特定の性的嗜好に縛られているユーザーにとって、AVを購入・レンタルするということはギャンブルにも等しいことだ。
だから淫語マニアにとって、困ったときはゴールドマン。
鉄板なのだ。
最近のゴールドマン淫語作品の特徴は、まず「ハメ撮り」であるということだ。しばしば別の男優を使うこともあるがほとんどが1対1での作品となっている。
カラミの前に軽いやりとりがあるがエロに関係のないインタビューシーンは極端に少ない。女優の人となりなどどうでもいいのだ。ものの数分もしないうちに女に対し言葉で陵辱、淫語を使ったセクハラ発言、いきなりゴールドマンの世界に引きずり込む。女は急激な言葉責めに困惑する。ゴールドマンは意に介さず淫語を強要してさらに畳み掛ける。
「はいセリフねぇ。『全国の皆さん』」
「全国の皆さん」
「『私のぉ、チンポ好きのオマンコを見てください』」
「あたしのぉ、チンポ好きのオマンコを見てください」
「そう、『みなさんのチンポをズボズボ入れたいなぁ』って」
「みなさんのチンポを、ズボズボ入れたいな」
「そう、開いてぇ、そう。うわ、イヤラシイおまんこぉ。はいじゃセリフね。『私のおまんこは日本一スケベなおまんこでございます』」
「わたしのおまんこは日本一、スケベな、おまんこでございます」
「『私は犯されないと感じない、どスケベ女です』」
「わたしは、犯されないと感じない、どスケベ女です」
「そう『いやなチンポ野郎に犯されるとベチョベチョになります』って。ねぇ言って」
「いやな、チンポ野郎に犯されると、ベチョベチョになります」
「『すでにマン汁がいっぱい出ました』」
「すでにマン汁がいっぱい出ました」
(星月まゆら 「ゴールドマンの淫語大全集」 隼エージェンシー 2005年)
「はいじゃカメラに向かって、セリフね。『私はあなたの、おまんこ専用の奴隷になります』」
「フフフッ。私はあなたの、おまんこ専用の奴隷になります」
「そうそう『朝から晩までオマンコしてください』」
「ウフフン、朝から晩までオマンコしてください」
「そう『わたしのお口とオマンコは毎日使います』
「ウフフフッ…わたしのお口とオマンコは毎日使います」
「そう『ご主人様の素敵なチンポで毎日犯してください』」
「アッハハッ、ご主人様の素敵なチンポで毎日犯してください」
「じゃあもういっかいスケベにしゃぶって。ジュボジュボね」
(「ゴールドマン見参!! ドM的・淫語 Ecup豊潤娘 ももか・18才」 なにわ書店 2005年)
もちろん復唱させるだけではない。
質問をして淫語を引き出したり、連呼させたりする。
「どうなってるんだっけ?」
「入ってる……」
「どこに?」
「おまんこに」
「こぉ?(と言って突く)」
「ああ、ああぁぁあああううん……」
「はい、何入っての?」
「おちんちん」
「こぉ?」
「ああ、ああああ」
「もう一回言って」
「おまんこに…ああっ、あああ」
「はい、何が入った?」
「おちんちんっああああっ」
「んん」
「入ってる……」
「入ってる?」
「入ってる……」
「ズボズボ? ズボズボ? ねぇ」
「あっあっあっ……ズボズボ……」
「ズボズボ」
「ああ、ああああん、んんっ、ああっああっんんん」
「ああきもちいい。きもちいいマンコだ。そう見つめて、『おまんこ』って十回言って」
(中谷あいみ 「Gothic Lolita」ドリームチケット 2004年)
ためらいながらも仕方なしに淫語を言い、言ってしまった自分に気づいて羞恥に顔を歪ませる。後悔の表情があきらめ顔に、そして最後はどうにでもなれと言われるがまま淫語を連発する。
淫語以外のプレイは、紐で縛ったり、目隠ししたり、尻を叩いたりとライトSMで進行。そのあいだもひたすら「私はスケベなオマンコ女です」「チンポ入ってます」と淫語実況をさせる。
これがゴールドマン淫語の基本型である。
昔は痴女モノもやっていて、痴女AVの走りを作ったとも言われているが、今はほとんどがM女に仕立てての強制淫語。ゴールドマンによる実況淫語を復唱させ、しつこく連呼させ、言葉によって相手の意志を奪っていくのである。
これらの淫語強制プレイ自体は珍しいものではない。
たとえば老舗のアテナ映像やFAプロでもときおり見られるものだ。
だが今の淫語AVは痴女淫語が主流だ。女性が発情して自ら淫語を言いまくるのがほとんど。ドM女性に淫語を無理やり言わせ続ける淫語ビデオとなるとかなり減った。
実は破綻なく淫語を強要させ続けることは非常に難しい。言葉のリズムや強弱、その意味内容の順番、さらなる畳み掛けをするには高度な言語感覚が要求される。
ゴールドマンはそこをラクラクとやってのける。よどみなく淫語を言い続けることができる。彼は淫語の即興詩人なのだ。
そういう意味でゴールドマンAVは貴重なのである。
だがしかし。
そう、しかしなのだ。
ゴールドマン作品はすべての淫語AVファンに支持されているわけではない。確かにコアなファンはいる。しかしおそらくは少数派だろう。
これは現在のAVの流れからしても仕方のないことかもしれない。
今のAVは極力、男優が目立ってはいけない。あくまでも女優が主役である。男優が余計な動きをするとユーザーの怒りを買う。多くのユーザーは女優のパフォーマンスを見るのであって男優の個性が見たいわけじゃない。
ゴールドマンは鼻にかかったような声を出す。発声も悪い。
ときおり脱線しすぎて見ているほうはエロに集中できず「ふざけるな」となる。
挿入部がメタボ腹に隠れて見えにくいということもあった。ハメ撮りには致命的である。
一番の問題はワンパターンすぎて飽きてくることだ。特にゴールドマンが乗ってこないと淫語のエロも半減する。
ただここ2、3年ぐらいから、急に痩せてメタボ腹が解消された。ハメてるショットがストレスなく見られるようになってきた。声のほうも贅肉がとれたせいか通りがよくなった。
ただそれでも「個性的な男優はどうも」と敬遠するユーザーは多い。
そこであえてこれだけは言いたい。
実はゴールドマンの一番面白い淫語AVは従順な企画女優とのSEXよりも、ゴールドマンを圧倒し、食ってしまうような女優とのマッチアップである。
そういうクセのあるM女優とぶつかったとき、ゴールドマンの予定調和が一気に崩れ、淫語による劇的対立が起こってくる。
ズルズルと女優に引きずられそうになりながらも立て直し、主導権を握り返そうとするゴールドマン。羞恥、困惑、挑発、誘惑とさまざまなエロが女性の顔に表われては消える。そんな淫語AVが誕生することがある。
「元ファッションモデルを淫語で犯す」(ヒビノ 2007年)では、大友唯愛が登場。カンパニー松尾のエロロードムービーの傑作「僕の愛人を紹介します 唯愛*YUA」(HMJM 2007年)で、かなりインテリな面を見せていた大友唯愛にゴールドマンがいつもの調子で淫語を言わせる。
「全国の皆さん」「今日は」「わたしの」「いやらしい」「おまんこシーンを見て」「チンポコから」「ドロドロの」「ザーメンを」「搾り出して」「わたしに」「ぶっかけてぇ」「ザーメンいっぱいぶっかけて。あたしにぶっかけて」
唯愛は最初こそゴールドマンの「しようもない淫語」を鼻でわらっていたのだが、なんども言わされ続けることでだんだんと変化があらわれてくる。
目がトローンとなり声も甘えたようになる。そして何かに火がついてしまったのか、ゴールドマンに強要されなくてもみずから淫語を連発しだす。
「はぁ、あああっ、ベロがオマンコに入って……すごーい。はあはあはあ、すごいあそこ吸われてチューチューする……、ヒクヒクしちゃうっ。あはっ、オマンコがヒクヒクしちゃう……、ベチャベチャ音がしていやらしい。んんっ、んんっ、はぁはぁ、そんなに…そんなに吸われたらおかしくなっちゃう。はあはあはあ、ああ、もっと吸ってオマンコ吸って、ああいいいぃぃぃいっ。ああっ、あっ、あっ、はぁはぁ、あっあっ、あああ、はぁはぁはぁ、ああっ、ハァハァハァハァ、ああ」
狂ったようにおねだりをする唯愛。さらに、
「あああ、オマンコにジョリジョリヒゲがあたってる。うふふっ、ああ気持ちがい〜い。ああ〜、おヒゲがあたったオマンコに……、ジョリジョリあたってるぅ。ああん、気持ちがイイ〜、もっとしてもっとして」
自ら淫語実況をしだして最後は、
「おまんこに入れてぇ。ズブって、あああん。そうチンポコおまんこに挿れてぇっ。ああそぉーー、はいったぁーーー。んんんっっんんん、おち、おちんちんが入ってるぅーーー」
「ああ、マンコ気持ちいいっ。オマンコに入れてっっっ! ィクゥゥゥゥ!」
「もうマンコがまんできないぐらい汁出して。汁出して。ねぇ、お汁、出してお汁!!!」
と淫語絶叫。もはやゴールドマンを圧倒していた。
こういうゴールドマン作品はAVとして最強だと思っている。
淫語という言葉によって女の性欲が刺激され続け、ついには暴走。
理性のタガがはずれ、生臭い欲望を大声で求め訴えはじめる。
それは最高にエロい究極の淫語プレイ。淫語ビデオの一つの理想型ともいえる。
だがそれはなかなか作られない。おそらくさまざまな幸運が重ならなければ難しいものなのだろう。
自分はそんなゴールドマンが見たくて、ときどき祈るような気持ちでゴールドマン作品を手にとる。
そんなAVが撮れるのは今のところゴールドマンしかいない。
それだけはわかっているのだ。
文=淫語魔
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