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スナイパーAVレビュー!
友人の誘いに乗り、女教師をレイプして以来、女を犯すことの味を知ってしまった男、竜二。その双眸が野獣のごとく輝くとき、全ての女は狩られるだけの存在となる。ヘンリー塚本監督の傑作レイプドラマ、ついにリマスター復刻!婦女暴行常習犯の主人公・竜二が、知人女性を次々と犯していくレイプドラマなのですが、この竜二が若くて顔立ちが整っていて、ほどよく筋肉もついており、日に焼けた身体がセクシーないわゆるイケメンタイプ。
また、「全ての女がそうでないことは百も承知だが、レイプ願望がある女がいることも事実だ」「犯りやすい女......それは、いい女で魅力があって理知的な女」というモノローグまで入ります。
こんなに強姦魔をカッコよく描いて、堂々とレイプ正当化理論を展開させるところに、時代を感じさせますね......。
本編は3本立てになっていて、最初のストーリーは中学校の同級生がターゲット。
ターゲットの自宅に無言電話をかけて、相手が在宅中であることを確認してから、家に上がり込んで襲う、というのが彼の定型パターン。
最初は抵抗していた彼女ですが、最後には起き上がって竜二に抱きつきながら喘ぎ声をあげてしまいます。
「一生に一度くらいは、こんな風に犯られるのもいいんじゃないか」「あんたは確かに感じた。女の生殖器は正直に反応した」「手を縛っていた紐を解いてもしがみついてきた。強姦罪は成立しない」など竜二の台詞まわしに、ツッコミどころ満載の昭和イズムが光ります。
二番目は同僚の妻がターゲット。
出勤前の夫と台所でセックスしたばかりの彼女に襲いかかります。
この女性は過去にも竜二にレイプされていたらしく、最初は「この強姦魔!」と冷たく突き放し罵りますが、セックスに突入した途端に「竜ちゃん、やめてぇ」と何故か急に愛称で呼び始め、アンアン喘ぎ出します。
「安心してくれ、精液はちゃんと外に出した」というドヤ顔の竜二の台詞とセットで、思わずツッコミたくなります。
最後のストーリーは、学生時代に友人と女性教師をレイプしたときの回想。
この女性教師を演ずる篠原五月はワキ毛を生やしていて、同じFAプロの『ワキ毛不倫人妻 性の告白』という作品にも出演しています。
ワキ毛女優というと何だかマニアックな印象を受けますが、彼女のワキ毛はとてもナチュラルでセクシー。
ワキ毛ってこんなにエロいのか......と、認識を新たにした次第であります。
本編が終わると、最後に『脱獄獣 忍び込みて暴行に至る』という作品も収録されているのですが、こちらは主人公の脱獄者二人が他人のセックスを覗き見るのがメインで、レイプシーンは最後に4分程度あるだけ。
前半は山小屋でセックスする山男風の男と美女のカップル、後半は家族の留守中に中年男を自宅に呼び出して援助交際している女子高生のセックスを覗き見るのですが、後半のほうがストーリー性が高い分、エロさも増しています。
「20分、一万五千円でどうだ」という値段設定のリアルさとか、「おじさん、早くしないとお母さん帰ってきちゃうよ」という台詞の生々しさとか、本当に当時援助交際してた人たちが交わしてそうな会話ですよね。
この後脱獄者二人がこの家に侵入し、中年男を殺して女子高生を脅しレイプシーンになるのですが、『竜二』とは違ってこのレイプ魔二人には同情の余地はまったくなく、レイプが終わった後は女子高生を殺害し、また逃亡していくという後味の悪い終わり方になっています(『竜二』のようにレイプが正当化されたストーリーよりも、こっちのほうがある意味健全な気はしますが......)。
こうして二十年近く前の作品を観ると、当時の作品は尺が短いため(本作は合計80分)セックス描写はあっさりめ、男優の存在感が大きい、結合部をアップで映さない、精液は画面内に映さないなど、現在の(男性向け)AVの定石とは大きく異なる点が多いですね。
レイプ魔を美化して描いている点を除けば、意外にも現在流行している女性向けAVと共通する要素が多いというのは、興味深いです。
現在のAVのあり方を考える方法としても、こうして過去の名作を見直すことは重要なのではないでしょうか。
文=まな
『竜二 婦女暴行常習犯』 (FAプロ)
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12.12.16更新 |
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