web sniper's special AV review. WEBスナイパーAVレビュー 『道具箱 ToolBox(SCRUM)』 文=安田理央 フェティッシュ&ボンデージ写真家として活動してきた「Shin3.」氏がカメラを回して撮影した、初映像作品。「Leather」「Rubber」「Trunk」「Rope」「Chain」「BindingChair」の六篇からなる映像群は、写真家として培ってきた氏の世界をありのまま克明に描き出している。 |
独特のボンデージ世界を展開するフォトグラファーShin3.氏の初映像監督作品です。
氏の撮影する写真のイメージがそのまま映像化されたもので、当然のことながら、カラミどころか、直接的な性表現はほとんどありません。
ラバーや縄、マスクなどで自由を奪われた女性がひたすらもがく様を淡々と撮影していくだけ。こうした世界に興味のない人にとっては、ただの環境ビデオにしか見えないかもしれませんが、ある種のフェティズムを共有できる人には、最高のエロティックムービーなのです。
広い屋敷の床の上で、頭からつま先まですっぽりと覆うレザースーツの中に閉じこめられ、身体の自由も視覚も奪われた女性がひたすらもがき苦しむ「Leather」、開口マスクをつけられることによって垂れ流される涎が淫靡な「Rubber」、豆絞りの手ぬぐいで猿轡されて縄で胡座縛りにされる和風な「Rope」、黒いキャットスーツと鈍く輝く鎖のコントラストが美しい「Chain」、木製の開脚台で罪人のように晒される「BindingChair」と、どのパートもShin3.氏の美意識に満ちた素晴らしいものですが、やはりその真骨頂はトランクの中に閉じこめられた女性を描く「Trunk」でしょう。
和室の中に置かれた大きなトランク。その中には、ボンデージベルトによって体を折りたたまれるように拘束されている女体が収納されています。その傍らにはビデオカメラと三脚。哀れな囚われの美女の苦悶する姿を冷徹に撮影しているようです。やがて、トランクの蓋が閉められ、カギもかけられます。すると画面に映っているのは、ただの古ぼけたトランクだけになります。しかし、その中に美女が閉じこめられているのかと思うと、そのトランクがなんともエロティックなものに見えてくるのです。
作品中では一切のストーリーも設定も語られませんが、映像を見ながら自由に想像していると興奮してきます。DIDマニアには絶対のオススメ。
文=安田理央
『道具箱 ToolBox(SCRUM)』
発売日:発売中
出演:高原みなみ/川本美幸
監督:Shin3.
品番:DDSC-007
収録時間:本編105分
税込価格:8,400円
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安田理央 エロ系ライター、アダルトメディア研究家、パンク歌手、ほか色々。この夏、ついに四十代に突入ですよ。もう人生の折り返し地点かと思うと感慨深い。主な著作に「エロの敵」「日本縦断フーゾクの旅」「デジハメ娘。」など。趣味は物産展めぐり。でも旅行は苦手。 |
07.08.28更新 |
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