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"TOHJIRO監督に撮ってもらいたい"と自ら熱望した麻生希がビンタの洗礼7連発を受けた後、ハードイラマ、拘束椅子イカセ、ガチンコSEXで完全クラッシュ! 白目失神しつつ狂ったようにイキまくる凄絶な痴態を見せつける――。
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麻生希が逮捕後に三たび復帰。痩せて一回り小さくなったように映る。企画単体となった彼女はTOHJIROとのガチを解禁した。一方で、今見た本人のTwitterには、不遇の現在を告白し、病気を理由にAV引退をほのめかすようなツイート。彼女はずっと激動の2文字の中にいるみたいだ。というわけで、本作を紐解く。

チャプター1「インタビュー 羞恥オナニー・ハードイラマチオ」
いつものようにTOHJIROによるインタビューから始まる。このたび、彼女のほうからTOHJIROのM女軍団に入りたいと志願したようだ。理由は「メーカー専属時代はやりたいことが限られていたから、フィクション物の似たようなものばかりだったから、ガチ物をやりたい」。でもね、マキシング時代の『昏睡キメセク ~媚薬×催眠×泥酔~』は催眠&媚薬&酒でガチでキマッて弾けていたけどね。
TOHJIROは「事務所が反対すると思っていた中、俺の所にこうやって来てくれて嬉しいよ」と言う。希はさらに言葉を探して、
希「私に鍵の穴があって、その穴に鍵がはまらないんですよ。でも監督がきっとその鍵を持ってるんじゃないかと思って」
TOHJIRO「鍵穴を開けてほしい何かがお前の中であるんだよな?」
希「はい」
こう続ける。
希「新しい扉を開きたい。私なんか(TOHJIROに)撮ってもらえないと思ってたから」
って、TOHJIROを知っているほどAVマニアだったの? 2014年にマキシングに移籍した際に麻生希さんにインタビューさせてもらった時は、SODクリエイト時代の清純売りを脱したい、肉食系で売りたいです、とすこやかに語ってくれて、そのあと『昏睡キメセク ~媚薬×催眠×泥酔~』に到達したんだなと思った。そして例の逮捕後のこのたびの復帰で、さらなるハードな責めをとBabyEntertainmentの『女体拷問研究所』にも出たようだし、その流れでTOHJIROに到達したわけか。
「まだまだ引退するつもりはないし」と語り、「怖いけど、逃げません」と宣言。TOHJIROは「じゃあ見てあげるよ。お前がどれだけアブノーマルか見てあげるよ」と歩み寄り、いきなりビンタを連発! これ、マジでガチなのか? 耐えるというかきょとんとしたままの希がいる。オナニーしろと言われてオナニーする希。股間をまさぐり、「あっ、はあ」と蕩けるというか、何かに憑依されたようにも映る。そこへ男優・黒田悠斗が現われ、彼女の耳だけを責めるが、目を剥いてますますなんかヤバい表情に。監督が黒田にフェラをさせろと命じる。
イラマチオになり、奥まで突かれ、ヨダレをだらだら。自分で自分を壊してみたい麻生希が、汚される私というものに酔っている?と解釈すればいいのだろうか? 赤ん坊に戻ったような顔にも映り、快感で目も虚ろとなり、かと思えばまたオナニーをしながら今度は自分からサオを咽喉奥まで飲み込むという自虐的な風情。口内発射を浴びてヘトヘトでまたも目が虚ろ。いやあ、この程度のプレイで、何か100人に輪姦されたような景観じゃないか。こう語る。
希「何も考えられなくなった。気持ちよくなった」

チャプター2「拘束椅子プレイ 激イキクラッシュ」
目隠しされて椅子に拘束されている。いくぶんリラックスしたように笑みも混じった表情で、視界を奪われていることに最もドキドキして緊張すると明かす。マ○コに盛られている生クリームが早々にマン汁のために溶け崩れるのは素晴らしい。
そして2人の男に責められる。ローションを塗られ、マ○コホジられ、目隠しを解かれると、目を見開いて「あーーー!」と、これは責められる自身に陶酔しているようにも映る。ローター、電マ、バイブ挿入が加わり、性感帯のあちこちを責められると、あァ、はァ、あーーーーーー!!と、こちらが予期できない反応を見せる。責めの強弱とは関係なしに、彼女の脳内で起きている何かによって喘ぎと絶叫が繰り返されているような感じだ。かと思えば、
希「あ、これが私の中で普通に気持ちいい(と冷静に喋ったかと思えば)、イクーーーーー!」
その間にもTOHJIROは「変態!」と煽り「おかしくなりたいんだろ!?」とカメラoffでまくしたてる。
白目を剥いたガンギマリの顔も見せるが、普通に見ると、やはりこの程度の責めで何でそこまで!?との思いは拭えない。ただ、乱丸のAVのように、芝居で淫乱をしていると解釈すればついて行ける。どっちにしてもセンズリのツボを見いだすのが難しい現時点。

チャプター3「ガチンコSEX」
サオ師は黒田悠斗。愛撫されると酩酊しているようにも映る反応。要は、これまでと変わらない。イラマチオ、シックスナインを経て立ちバックで挿入。すると、獣の咆哮かと思う声! 明らかに、マキシング時代の単体女優の性反応ではない。ともあれ、麻生希の身の上に何かがあって、
"徹底的にされるがままに堕落してみよう、うん、AV的なアヘアヘ演技を意識するのはやめようではないか、何も考えずカメラの存在も忘れて、とにかくチ○ポに満たされるのだ、チ○ポに堕とされるのだ、いや、そんなことすら考えてはいけない、私は無、無になろう、いや、無を意識した時点で無じゃないではないか、あら、それにしても気がつけばチ○ポが気持ちいいわ!"
などが彼女の中に巡っているのか? ピストンされながら尻ビンタをされるたびに「気持ちいい」。これは心からの本当の声だと思う。
希「マ○コ壊れそう」
これもサラッと口をつく。
"私は変態なんだ。どこまで包み隠さず変態の素顔を見せられるか。弾けようじゃないか!"
と思いながら挑んでいる一方で、そういう志も忘れて、やがてただSEXに没頭してきた感じだ。もしかしたら、TOHJIROが撮りたかった姿はここではないか? これなら普通にセンズリできる。麻生希の本名のプライベートなSEXを感じられて、ようやくむくむく興奮、来ました。なので、拘束椅子での芝居くさく映る姿も、彼女の葛藤や混乱、迷いからの姿だと解釈できた。これが正解かどうかはともかく、もう1回見返したら抜けるであろう。
と結論づけたところで、我を忘れた彼女の口内に黒田が精液を放出。麻生希の達成感も見せるその顔、その瞳に、うるうると涙があふれてくる。どういう涙なのかは見ている人の数だけ解釈はあるだろう。最初に言った「新しい扉」は開いたのか? ともあれ、マジでタイトルどおり「麻生クラッシュ」が拝めます。

文=沢木毅彦

『麻生クラッシュ 淫獣パラノイア - 麻生希』(ドグマ)

監督:TOHJIRO
発売日:2017年5月19日
品番:ddt-560
収録時間: 105分
定価:4,104円
メーカー:ドグマ

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沢木毅彦 1961年生まれ。フリーライター。AV創世記より専門誌にレビュー、取材記事を寄稿。ロリから熟女まで可愛らしいAV女優が好物。香港映画と香港街歩きマニア。好きなビールは香港の海鮮屋台で飲むサンミゲル(生力)とブルーガール(藍妹)。食事は自炊派ですが、外食ならラーメンは天下一品のこってり、カレーはcoco壱番屋の7辛。巨人ファン。
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17.07.28更新 | WEBスナイパー  >  AV情報
沢木毅彦 |