WEB SNIPER's special AV review.
WEB
スナイパーAVレビュー!
大学の先輩「るい」の浮気現場を目撃した後輩の「あい」は、共通の友人を介して「るい」をホテルに呼び出し、浮気の事実をネタにして彼女を無間レズ調教へいざなう――。「ムカつくんだよねぇ、るい先輩。長く付き合ってる彼氏がいるのに。でも私、見ちゃったんだ......」スマホの画面には、彼氏でない男とタクシーに乗り込むるいが写っている。
突然後輩に呼び出されわけもわからずホテルに到着したるいは、久しぶりの対面に笑顔で接するも「なぜこの場所に呼ばれたのだろう?」と困惑した表情。世間話もそこそこに、あいから問題の画像を見せられ真相を問われると、はじめは仕事の付き合いと嘘をつくが、出会い系で知り合った男との火遊びだったことを正直に告白する。
身の危険を感じたるいはその場を立ち去ろうとするが時すでに遅し。この瞬間に主従関係は決定し、執拗なレズ調教がはじまるのであった......。
私見ながら、一般的(?)な男女のカラミに比べレズものは当事者同士のプレイに至る過程(理由付け)が特に重要と思います。今でこそAVのなかでは普遍のジャンルであり社会的受容の気運も高まっていますが、同性OKを自分からオープンにできる人はまだまだ多くないでしょう。
さらに、ハードな作品に出演する女優でさえレズだけはNGというケースは少なくありません。やっぱりレズって特別なんですよ。「今さら何言ってんだ? 当たり前だろ」との声も聞こえそうですが、その「当たり前」を今いちど認識しておくことは本作を鑑賞するうえできっとプラスに作用します。
なぜなら、本作は調教や躾けという名のもとに女優の深層心理を掘り起こし、「情緒」に訴える作品だからなのです。
出演女優は、2016年にS1専属でデビューした先輩役の妃月るいと、2017年にkawaiiからデビューした後輩役の星奈あい。二人ともこれまで100本以上の作品に出演し、SM、アナル、レズ作品もこなすファンからの人気も高い売れっ子女優。
冒頭で「弱みを握る者と握られた者」という定番ながらも非常にわかりやすい関係性がキチッと描かれているからこそ以降のプレイにも説得力が増しています。意地悪に微笑みながら時に甘えた声で、時に命令口調で責める手を緩めず一枚一枚衣服を剥ぎ取るあい、そんなあいの責めに怯えながらも従うことしかできず、なすがままのるい......これまで多くのレズ作品に出演し磨かれた二人だけあってぎこちなさは一切なく、この主従関係の対比こそが本作の見どころと言えます。
演出は、レズものを撮らせたら質、量ともに他の追随を許さぬ真咲南朋監督によるもの。「調教」とのタイトルを打ちながらも凄惨なシーンは一切なく、女優たちが本来持つ気品を活かしつつ、二人の揺れ動く感情と秘められた淫らさを上手に引き出す手腕はお見事というほかないでしょう。安心して観ていられます。
「先輩、キスしましょ......」レズプレイに不慣れなるいを誘導し、唇を奪う。いまだ抵抗を見せるるいに容赦なく首絞め、平手打ちを浴びせ、唾液混じりに舌先を絡め合い、るいは言われるがまま全裸にされてしまうのです。
「お尻突き出して......」と休むことなく責めは続くが、いくら素直に従うしかないとはいえそれでも素直過ぎるるいを訝しんだあいは、「先輩、じつは変態でしょ?」ネチネチとした責めのなかから日常的に自分でアナルを弄っているというるいの秘密を引き出し、ここから徹底したアナル責めに発展します。この手練手管は昨日今日レズプレイに目覚めた女優さんにはとても出せません。
全編にわたりアナル調教が中心ですが、二人の仕草、ねちっこいキス、あふれる大粒の涙は見ているこちらもウルっときちゃいます。明確なストーリーが下敷きにある作品は安心して鑑賞できますね。収録分数が約3時間(185分)というボリュームも、分数を尊ぶ人にはうってつけではないでしょうか。
文=鈴木袖
『密室調教レズアナル 妃月るい 星奈あい』(レズれ!)
関連記事
特選AVレビュー『永井みひなが佐々木あきに拘束されて109回絶頂させられる潮吹きまくりレズ』(レズれ!)
20.04.09更新 |
WEBスナイパー
>
AV情報
|
|