WEB SNIPER's special AV review.
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ピザの女性配達員を突然部屋に引きずり込んでレイプした男は、被害者の体を縛り上げるとまた次のターゲットを引きずり込んで......。物が散乱した部屋に響きわたる泣き声、呻き声、叫び声。負の連鎖が悲惨を増幅させながら続いていく――。普段から「痴漢モノ好き、凌辱モノ大好き、アタッカーズ最高!」と言ってはばからないエセM女のわたくしですが、それはイヤヨイヤヨも好きのうち的なレイプごっこに対してであって、ガチなのはやっぱり無理なんだなと思い知らされました。
そもそも女性が痴漢モノを好むのって、求められる充実感を感じたり、その行為の裏に相手の恋心を見てとったりするからだと思うんですが、本作はそういったものが一切なくただひたすら肉欲のみ。ダークサイドの乾いたレイプなんですよ。
再生ボタンを押すとまず画面に映し出されるのは、万年床の上でピザ屋に電話をしている男。周囲にはティッシュやごみ袋が散らばっていて、性欲を持て余した独り暮らし男性だということが示されます。
しばらくすると玄関のベルが鳴り、阿部乃みく扮するショートカットの可愛いピザ宅配娘が現われる。すかさず女の口をふさぎ、力づくで部屋に引きずり込む男。
「オマエ、みくだろ。お前の家も家族もみんなわかってんだよ。おとなしくしないと、家族もペットもみんな殺すぞ」
そう、男は宅配娘をおびき寄せてレイプするためにピザを頼んだんですね。しかも誰が配達にくるかちゃんと知っていて、用意周到に下調べまでしているわけです。ただの欲求不満男に襲われたんだったら大声あげて逃げることもできるかもしれないけど、これはコワイ。やばい性犯罪者の臭いがプンプンします。
ピザ屋の制服を無理矢理はぎとり、チューブで手首を縛りあげる男。ボーイッシュな阿部乃みくの宅配娘姿はそれほど劣情をそそるようなものじゃないのが、また不気味。
男は「イヤぁ~!」と半泣きで抵抗するみくにのしかかり、終始力づくで犯します。
「気持ちいいだろ」
「違う......違う......」
「(口に手をつっこみ無理矢理広げて)感じてるんだろっ!」
あきらめたのか、それとも感じてきたのか、うつろな目になっていく阿部乃みく。激しく突かれ、意に反してヒクヒクしてしまう白いプリケツ。このへんはやっぱりベテラン、うまいです。
終わった後は逃がしてやるかと思いきや、すすりなくみくをハダカのまま縄で縛りあげて部屋の隅に放置。そればかりか中出ししたアソコを見てニヤついてみたり......ああ、愛のかけらもありません。
続くターゲットは、弁当宅配の店員(泉りおん)。
この子は阿部乃みくとは違い、丸顔セミロングのフェミニンなタイプ。さっきと同じ要領で部屋に引きずり込み、部屋の隅にいる1人目の被害者に見せつけるようにレイプします。
1人目のみくちゃんも可哀想だったけど、この子はいかにもおとなしそうで部屋に連れ込まれた時点で恐怖のあまりすでにシクシク。涙を流しながら「痛い~!」「ヤダー!!」と抵抗するのがさらにキツい。
そんな子をAVみたいな恥ずかしい体位で犯し、涙に濡れた顔を足蹴にする男。もういいから、わかりやすくアヘってくれないかって気になってきます。うーん、これはフェミの人が観たらガチで怒るだろうなあ。
そして最後の3人目は、スーツ姿の保険外交員(紗々原ゆり)。この人も「保険を検討したい」とかなんとか言って呼び出されたんでしょうね。リビングで話をする間もなく和室に引きずり込まれると、そこには前の2人の被害者が全裸で縛られうつむいているという寸法です。
レイプ犯は1人で被害者は3人。最後は女性たちが結託して男に逆襲したりしたら面白いのにな......なんて思ったけれど、残念ながらそういう展開はなく、保険外交員を犯すところを他の2人に見せつけたり中出しで汚れたチンポを他の子に咥えさせたりという後味の悪いプレイの連続で終了。
うーん、レイプ犯役は観たことのある男優だったし、画面からちゃんとAV感が漂っているから最後まで観れたけど、もう少し女優さんが素人っぽい子でバイオレンス感強かったらヤバかったかも(私はやっぱり「レイプごっこ」のほうが好きみたいです。はい)。
とはいえ「イヤヨイヤヨも好きのうち」が大半を占める今のAVの中では、こういう後味の悪い作品も貴重な存在。
泣きじゃくる女を犯すハードボイルドなレイプ劇が好きだって方は是非お試しを。
文=遠藤遊佐
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