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老舗AVメーカー「h.m.p」の過去の廃盤作品が受注販売サービスで手に入る!
現在、廃盤となった昔のアダルトビデオを観ることができるサービスは色々とありますが、パソコン上での動画配信や、人気のあった女優の復刻盤がほとんどでした。今回ご紹介する「h.m.p」の過去作品提供サービスは、なんと受注販売方式。しかもマスターテープから直に複製し、DVD-Rの容量ギリギリまでビットレートを高めた高画質仕様!
思い出の女優に再び会えるこのサービスを安田理央さんにご紹介いただきます。
「h.m.p」ではこれまでにも過去の作品を新基準モザイクの編集版としてリリースを行なっているが、それは一部の超人気単体女優の作品に限られているし、再編集されているため、当時のままの作品とは違っている。
そのためこれまでは、かつて自分が熱中した思い出の作品をもう一度観たいと思ったら、中古ビデオ屋やネットオークションで探すしかなかった。また一部の作品には高いプレミアがついていたりして、気軽に入手するわけにもいかなかった。
「以前からこの子の作品を復刻してくれというような声をユーザーさんからよくいただいていたんですよ。でも再プレスとなると、ある程度の枚数が見込めないと採算が取れない。そうするとよほど人気のある作品しか再発できないんです。そこで思いついたのが一枚から作れるDVD-Rだったんです」(「h.m.p」石橋氏)
一応、説明しておくとDVD-Rとは一回に限り記録できるDVDで、主に個人がデータを保存するのに使われている。小規模なインディーズメーカーがDVDの代わりにDVD-Rで作品を発売することはあるが、大手メーカーが使うことは、まずなかった。
しかし、最近では米ワーナー・ブラザーズが「Warner Archive Collection」としてDVD化されていない映画やテレビ番組をDVD-R(厳密にはCSSによる違法コピー対策のされた「DVD-Download disc」という規格のDVD-R)で販売を始めるなど、ロングテール商品向けのメディアとして注目されつつある。
「最初はダウンロード販売でも考えていたんですが、主に昔の作品ということでユーザーもネットに親しみのない高い年齢層の方も多いのではないかということで、わかりやすいDVD-Rにしました。最初はVHSで出すことすら考えていましたから(笑)」
またダウンロード販売の場合は、デジタルデータに変換するためのエンコード作業を行なわなければならなかったり、サーバーの費用がかかるなどコストも大きくなる。その点、DVD-Rは、新たな投資がほとんどなく作れるところが魅力だった。
「h.m.p」の受注販売はこんなシステムになっている。ユーザーはまず、「h.m.p」サイトのリストから希望の作品を選んで、ネットから注文。すると「h.m.p」は、その作品のマスターテープからDVD-Rにコピーして動作確認後に発送する。
「デジタルベータカムのマスターテープからDVD-Rに焼くんですが、昔の作品は60分以内のものが多いので容量ぎりぎりまでの高いビットレートで収録することができます。だから普通のDVDよりも画質がいいんですよ」
ビットレートとは、画質を決める圧縮の度合い。VHSのビデオが3倍速より1倍で録ったほうが画質が綺麗なことと同じように、収録時間を短くしてビットレートを上げたほうが高画質になるのだ。お宝的に当時のVHSを持っている人でも、そんな高画質で観られるとなると食指が動くのではないだろうか。
「数年前まではマスに向けてビジネスをしているイメージがあったんですけど、最近は特定の層に向けている感じになってきましたね。ターゲットを絞って、「h.m.p」のファンに対して行き届いたサービスをしていくことを考えています」
「h.m.p」のサイトでは、女優のキスマーク付生写真や匂い入り真空パック(女優の使用済み衣装の切れ端などを真空パックしたもの)などの特典付でDVDを購入することが出来る。女優のファンにはたまらないサービスだろう。また、購入者の名前を女優が呼んでくれるメッセージDVDという特典もある。これも一枚づつ制作できるDVD-Rだからこそ可能なわけだ。
これまでマスメディアと呼ばれていた存在が、今後はどんどん規模が小さくなっていくことが予想されている。それはアダルト業界も例外ではない。いや、そもそもがパーソナルな面を持つアダルトは、その傾向がより強くなるだろう。個々のユーザーに満足してもらうサービスを考えようという「h.m.p」の姿勢は正しいはずだ。
しかし、それにしても受注可能作品のリストを眺めると、さすがに老舗のメーカーだ。観たい作品がたくさんある。豊田薫監督の出世作となった「口全ワイセツ」シリーズに、数々の美少女アイドルを産んだ「処女宮」シリーズもいいが、個人的にはカンパニー松尾やバクシーシ山下、ターボ向後といった監督が撮った企画モノに思い入れが強い。90年代末から00年代初頭にかけて、「h.m.p」はかつてのV&Rを思わせるようなユニークな作品を数多くリリースしているのだ。蛇足だが、筆者が監督した「月刊日本全国オススメ風俗MAP」シリーズもリストの中に入っていて、ちょっと嬉しかった……。
文=安田理央
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10.04.04更新 |
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