web sniper's special AV review. WEBスナイパーAVレビュー 『被縛のサンタガール5(隷嬢寫眞館)』 文=井上文 真白き肌と真赤なギャグ。マドモワゼル・ノエル達のクリスマスボンデージ! |
局所的に冬の定番となりつつある『隷嬢寫眞館』のサンタガール・シリーズ。今年で5作目を数え、これまでに捕獲されたサンタガールは延べ20人超。同じ設定で役者を変えながら連綿と演じ続けられる歌舞伎の域に達しつつあります。今作では3人のサンタガールが黒子に襲われ、縛られて転がされるのですが、見ていてBON企画を思い出しました。
知らない人も多いかも知れませんね。BON企画のビデオというのは、女の子を発泡スチロールの棒(設定としては木か何かの固い棒)で「ボン」と殴って気絶させ、縛って猿轡をかまし、犯すという、その状況と流れにこだわったマニアビデオです。ハマる人はずっぽりハマるのですが、ハマらない人は発泡スチロールの時点でダメでしょう。
『隷嬢寫眞館』の「いきなり黒子が出てきて女性を襲う」というシステムも、観る人をかなり選ぶと思います。が、黒子によって想像を阻害されてしまう人もいれば、黒子という顔のない存在によって自由に想像を膨らませられる人もいるというわけです。そこら辺を踏まえつつ――。
1人目のサンタガールは三村音初さん(出演女性は全員「モデル募集」に応募してきた素人か、その友達の素人です)。サンタ衣装は3人とも一緒で、ブラ部分とミニスカート部分に別れたツーピース。それに同じ素材のアームウォーマーとレッグウォーマー、帽子、赤いハイヒールという出で立ち。ただし、パンティはそれぞれ違います。
プレゼントを持って誰かの家に侵入した三村サンタは、キョロキョロしているうちに背後から黒子に口を押さえられ、あれよあれよと言う間に麻縄で拘束されてしまいます。後手、胸縄、膝上&足首括りという縛りです。そしてボールギャグを噛まされて放置され、床の上で延々ともがき続けるのです。萌えポイントはホグタイ的な海老反りポーズ。最後に眠ってしまうところも可愛いらしいと思います。
2人目のサンタガールは美耶麻歌鈴さん。三村サンタ同様、突然黒子に襲われた彼女は透明なラップで全身をグルグル巻きにされてしまいます。放置されてもがく点は同じですが(もがく姿を観賞するのが『隷嬢寫眞館』作品の趣旨です)、ラップ特有の圧着感によって身体のくねらせ方が独特なものになっています。虫、あるいは蛹といった様相。ミチミチという癖のある音共々、サンタものらしからぬ異常な緊張感を楽しめます。
ラストは立川理奈さん。綺麗な人で、動き方も繊細。トリを務めるのに相応しいモデルさんですね。ポイントとしては縛るところをじっくり見せている点、もがきの中に縄を解こうとするような意志が見える点、途中でハイヒールが脱げて一生懸命穿き直そうとする点が挙げられます。パンスト越しに窺える足指の動きも足フェチにはたまりません。
三者三様、と呼ぶには余りに微妙な「味わいの世界」ですが、こういう僅かな差異にこだわりながら作品を作り続けて、『隷嬢寫眞館』の映像作品は今月で200タイトルを突破したそうです。ホームページを起点にコアなファンは世界に散らばっています。気になる方はこの機会に「おめでとう」もしくは「メリークリスマス」とコンタクトしてみてはいかがでしょう。
文=井上文
『被縛のサンタガール5(隷嬢寫眞館)』
発売中
出演:三村音初、美耶麻歌鈴、立川理奈
監督:水村幻幽
商品番号:DASG-005
収録時間:60min
価格:5040円
メーカー:隷嬢寫眞館
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井上文 1971年生まれ。SM雑誌編集部に勤務後、フリー編集・ライターに。猥褻物を専門に、書籍・雑誌の裏方を務める。発明団体『BENRI編集室』顧問。 |
08.12.18更新 |
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