web sniper's special AV review. WEBスナイパーAVレビュー 『隷嬢寫眞館クラシック6 縛夢3(隷嬢寫眞館)』 文=井上文 拘束された女性の「もがき」と「うめき」をフェティッシュなアイテムとともに見せるボンデージ・マニアサイト『隷嬢寫眞館』のオリジナル作品。静かな映像の中に散りばめられた、数々のマニアックな一瞬をお楽しみあれ。全6話を紹介します。 |
1)手錠、脚錠をされたトップレスのモデル(瀬賀美々)がパンティとパンスト一枚で途方にくれている第一話。口に貼られたテープは手ではがすことができそうですが、そうはしません。子猫のような泣き声を上げて、部屋の片隅でジタバタし続けます。動物じみた動きと言いますか、テープをはがさないことも含めて、何か異様な雰囲気を滲ませています。
その様子を、ほぼ定点から撮っているところに、想像を掻き立てるポイントがあるようです。『縛夢』というタイトルがじわじわと効いてきますね。
2)同じモデルが、同じ場所で、今度は全身をラップでくるまれている第二話。『隷嬢寫眞館』ではしばしば「マミフィケーション」(ミイラ化)をテーマにラップが登場しますが、その拘束力がここで明確に示されています。日常性のある小道具なだけに生々しく、ヴィジュアルも却って新鮮です。半透明の繭の内側で蠢く肉体、カサコソ……カサコソ……という静かな音。『隷嬢寫眞館』のマミフィケーション作品では、時に顔面まで(呼吸できるように鼻以外)ラップで覆ってしまう映像も見ますが、今作は裏テーマに「監禁」があるようで、そこまではしていません。
3)第三話では麻縄による拘束が披露されます。口には白い布猿轡。この作品にはストーリーというものがなく(セリフもありません)、シチュエーションは観る側で勝手に想像することになります。そのため、縄を入れる男も想像の邪魔をしないように黒子の衣装を着ているという周到さ。観る側への配慮で黒子の衣装を着ているので、「えっ、黒子!?」と驚かないようにして下さい。
4)第四話はダイナマイトボディの竹宮桃子嬢にモデルが変わり、『隷嬢寫眞館』では定番の白ロープによる緊縛が映し出されます。白いシューズに白いハイソックス、ピンクのマイクロミニスカート……ムッチリとした身体がアグレッシブにもがくうち、やがてスカートは腰まで捲れ上がってしまいます。呻き声はほとんど聞こえませんが、時折漏らす呼気に緊迫感があって、はちきれそうなお尻の肉付きと相まって濃厚なボンデージ映像になっています。
5)同じ竹宮桃子嬢による第五話。場所はラブホテルの浴室。洗い場にエアマットが敷かれ、その上に緊縛された桃子嬢が放置されています。仮に、ホテルに出張してきた風俗嬢を縛って監禁するとしたら、こんな画になるのではないでしょうか。縛りはシンプルですが、黒いガーターストッキングと赤いボールギャグの取り合わせが利いています。徐々に乱れていく黒髪と洋服。音フェチ的には、もがくたびに鳴るエアマットのグボグボいう音も高ポイントですね。
6)ラストも白ロープ&桃子嬢です。後手と胸縄、足首だけが縛られています。『隷嬢寫眞館』には多くのモデルが登録していますが、この桃子嬢のもがきっぷりの激しさは、上位5人のうちに入るほどではないでしょうか。やがて、ロープが解けて自力で脱出する桃子嬢。お馴染みのシーンなのでそこはシナリオなのだとしても、息を乱してもがく姿があればこそのカタルシス。女性が自分の身体に巻きついたロープを解く姿は、弱さの表現から強さの表現へと、場が大きく転換するドラマティクな一瞬です。
文=井上文
『隷嬢寫眞館クラシック6 縛夢3(隷嬢寫眞館)』
発売中
出演:瀬賀美々・竹宮桃子
監督:水村幻幽
品番:DAFB-013
収録時間:80min
価格:5040円
メーカー:隷嬢寫眞館
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井上文 1971年生まれ。SM雑誌編集部に勤務後、フリー編集・ライターに。猥褻物を専門に、書籍・雑誌の裏方を務める。発明団体『BENRI編集室』顧問。 |
09.05.19更新 |
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