web sniper's special AV review. WEB スナイパーAVレビュー 『爆イキ⑬向坂美々(アートビデオ)』 文=井上文 初拘束・初蝋燭・初アナル――通常のAV撮影とは異なる撮影方法を駆使して女性をリラックスに導き、夢のイキ狂い世界へと導く。 |
グラビアモデルの向坂美々がSM作品に初挑戦。と言っても、この『爆イキ』シリーズはSMというより、「女優を動けないように拘束して幾度となくイカせる」ことが主眼。拘束は美しさよりも物理的な効果を狙うもので、「責め」についても「攻め」と表記したほうがしっくりくる作品だと思います。
攻めのターゲットはひたすら股間。ローター、バイブ、ディルドオ、改造ピストンバイブを駆使して、何度イッても「もう一回!」と突っ込みまくる。ストーリーはなく、ドキュメンタリーで、監督自身が向坂に「どう、気持ちいい? どこが気持ちいいか言ってごらん」等とインタビューしたり、淫語を言わせたりしながら進行していきます。この時の監督の優しい語り口はシリーズに共通した特徴です。
それにしても、女性ってこんなに何度もイケるものなんでしょうか。前半、インタビューに答えて「イキにくいほうかも......」と答えていた向坂ですが、攻められると「気持ちいい!」「当たってる!」「イクッ!」を連発。M字開脚拘束、四つん這い拘束、180度開脚拘束(身体の柔らかい子です)で、気も狂わんばかりの絶頂を披露しています。
ポイントになるのは、言葉のやりとり中で垣間見える、向坂の素朴な内面でしょうか。控え目で礼儀正しい性格の女の子が、ミもフタもないアコギなやり方で延々とイカされ続ける......ちょっとソソられるでしょう。つまり、この作品は単純であればあるほどイヤラしくなるわけなんですね。
途中、蝋責めや剃毛、ハメ撮りなどのオプションも入りますが、あくまでアクセント。また、パッケージだとまるで「調教」じみた、鬼のような責めを展開している印象を受けますが、煽りがキツいとせっかくの見所がブレちゃいますね。
むしろシンプルイズベストな主眼を知った上で、どっかり腰を落ち着けて観てもらったほうが幸せな作品だと思います。
文=井上文
『爆イキ⑬向坂美々(アートビデオ)』
発売日:発売中
出演:向坂美々
監督:ミネックJr.
収録時間:113分
販売価格:17,115円(税込)
商品番号:ADV-R0358
メーカー:アートビデオ
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井上文 1971年生まれ。SM雑誌編集部に勤務後、フリー編集・ライターに。猥褻物を専門に、書籍・雑誌の裏方を務める。発明団体『BENRI編集室』顧問。 |
08.07.19更新 |
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