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The decision to fight against the world which cannot be finished.
"終われない世界"に、立ち向かう決意を。
『フラクタル第1巻DVD』(初回限定生産版)

監督:山本寛
発売日:2011年4月22日
品番:TDV21095D
販売元:東宝

『涼宮ハルヒの憂鬱』におけるハルヒダンスの創出とシリーズ演出、また『らき☆すた』『かんなぎ』のアニメーション監督などで知られる山本寛氏が、「この作品が失敗すれば引退も辞さない」と発言するほどの意気込みと決意をもって2010年に放った最新作『フラクタル』(FRACTALE) 。それは終わりゆく世界を描きながら、製作途中で未曾有の災害に直面し、話題を呼びながらも評価は大きく分かれた。はたしてこの作品の真価は、いったいどこにあったのか――。独自の批評世界を展開するターHELL穴トミヤ氏が、鋭い視線で徹底検証。今一度、全話レビューを敢行します!!
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■導入~アニメへんれき~

アニメといえばジブリ! 宮崎駿! 最高! あとは、まあ、『スポンジ・ボブ』とか?......よく知らないのだが......。毎週TVの前に座ってアニメを観ていたのは小学生の頃の『楽しいムーミン一家』が最後だろうか......。
とはいえ全く知らない訳じゃなくて、思いつくままに挙げると、やはりまずは『エヴァンゲリオン』! 悪くないよね。巨神兵も出てくるし。シンジ君の仲間の重傷演出が凄かった。後は、なんだろう、『スポンジ・ボブ』とか...。

まあTVものはそれだけとしても、劇場アニメはけっこうチョクチョク観ていて、やっぱり宮崎駿! 最高! 宮崎駿というこの見まごうことなき天才と同時代を生きられている幸運には感謝せずにいられない!
でそれ以外はといえば、押井守の『パトレイバー2』なんかはかなりいいよね(戦闘ヘリが街を爆撃するとこなんか、何度も観ちゃったなー!)。さらに最近では『時をかける少女』も結構よかったし、ただ同じ監督の次作『サマーウォーズ』はご都合主義、貴族主義の最悪映画で、それから別の監督の『マイマイ新子と千年の魔法』も前評判のよさにかなり期待して行ったら『となりのトトロ』がいかに凄いかを痛感して帰って来ただけの映画だったし、とはいえ肝心のジブリも『借りぐらしのアリエッティ』はテンポは悪いし曲はださいし話は押し付けがましい難病モノで、ジブリの次回作はといえばこれもまさかの宮崎吾郎監督・再登場(と、思ったけど『コクリコ坂から』は最高でしたね!)。ジブリが最近配給した『イリュージョニスト』はよかったけどこれは外国の映画で、やっぱり期待できるのは宮崎駿! 最近よかった日本のアニメも、こないだジブリ美術館で観た宮崎駿!
この『パン種とタマゴ姫』はすごい作品で、まさかのマッチョもの。しかも日サロでガン焼きしたマッチョみたいのが最後出て来て「宮崎映画で男のセックスがついに爆発」みたいな大問題作だったのだが、そんな人間がなぜ連続TVアニメ『フラクタル』を観ることになったのかというと、それはこんな話を聞いたからなのだった。

「いいですか、ターHELLさん。この『フラクタル』を作った山本寛監督は1997年に公開された『もののけ姫』と『新世紀エヴァンゲリオン劇場版』を観て、この年に『アニメが死んだ (※1)』って言ってる人なんですよ」
これは宮崎ファンとしてちょっと気になる話じゃないだろうか。
彼はこの2つを見て「宮崎さんや庵野さんでも世界を救えないんだ(※2)」と思い「この先に何を僕は見出せばいいのかって立ち尽くし(※3)」てしまったのだそうで、これを聞いて思い出すのは思春期の推薦図書の定番『君たちはどう生きるか』だ。この本は、と内容を説明しようとしても「主人公の名前がコペル君」ということしか憶えていないのだが、しかし題名は印象的で、人生において好きになるものというのは大抵、このズバリな題名『君たちはどう生きるか』に張り替えることができる。ロックバンドでも、プロレスラーでも、特定の映画作品でも、なにかを見つけてそれに感動したり、夢中になったり、それを作った人を忘れないでいるとき、そこにみんなが見いだしてるのは、「君たちはどう生きるか」だ。
アニメに行き着き、宮崎駿と庵野秀明に行き着き、ところがそれは1997年に終わりを迎えてしまった。そして「立ち尽くし」てから15年近く経って作ったのが『フラクタル』なのだ。とくればこれは間違いなくやっぱり彼なりの、2011年の『君たちはどう生きるか』になるはずで、この宮崎フリーク(で間違いないだろう、宮崎駿なら世界を救えると信じていた位なんだから)の監督がそこでなにを見せてくれるのか。俄然この連続TVアニメを観るのが楽しみ、とこういう次第なのである。

■『フラクタル』Episode1「出会い」

おいおいおいおいおいおい! おいおいおいおいおい! めっちゃジブリじゃねーの! 大体始まってすぐに、もう鳥瞰視点のシーンから「未来少年コナン?」と思って観てたら、お父さんとお母さんが出て来てまあ、パンチをくらうよね。そう来たかと。身構えたね、なんかそういう小難しい感じでくるんだ?と。古き良き絵の展覧会かと思って眺めてたら、いきなりキュビズム来ましたみたいなね。


(c)フラクタル製作委員会
『フラクタル』Episode1「出会い」(放送日時=2011年1月13日 24:45 - 25:15 放送局=フジテレビ)より引用

↑いきなり先制パンチをかまされる「主人公の両親」


でもまあ、あの苦手なアニメっぽい喋り方のキャラクター(『キャイー! なんとかかんとか、ポヨですのー!』『ってこぉ? らぁ?!』みたいな、宮崎駿曰く娼婦の声のキャラクター)もいないし、これは落ち着いてそうでいいなと思ってたら、もう訳わかんない。市場のシーン。もう家だけじゃなかった、もう心配になったね。これ『サマーウォーズ』になるんじゃないのとね。ところがですよ、なんですか、ところがですよ、あの青い服の少女がですよ、あの1人乗りの白い飛行機に乗ってやってきて、主人公が「あれって......、女!?」って違うだろ!! ナウシカだから!! どう見てもナウシカ!「ェエー!」ですよ、予想外ですよほんとに、しかもムスカに追われてる訳ですよ! ナウシカがムスカに追われてるんです! それでこの青い服の少女が、白い飛行機の上からエビぞりになって背面に垂れ下がる、見たことあるよそのシーン!! あーこれって!!って思い出そうとしてるとここでオープニングタイトルですよ。


(c)フラクタル製作委員会
『フラクタル』Episode1「出会い」(放送日時=2011年1月13日 24:45 - 25:15 放送局=フジテレビ)より引用

↑デジャヴ! デジャヴ! デジャヴの連続!


ハッキリ言って、開始6分でわしづかみにされました。なんでジブリ好きならこれを観ろって言われたのか分かりましたね。いや、その前にこの世界の説明があったんだよね。どうやらこの世界は未来で、しかもデストピアらしいと。まるで『1984』みたいな超管理社会で、どこかにビックブラザーがいるらしいと。もちろん主人公はそこに大きな疑問は持っていない。ただ少し、違和感を感じてるだけだ。まあそんな感じの話なのかなーと思ってみてたら、ナウシカの登場シーンでもう全部ぶっ飛んじゃったんだよ。まあ、落ち着いて今考えてみれば、そしてそこに女の子が降って来たんだよね。
これはもう、ナウシカとラピュタが完全に混ざってる訳ですよ。なんか石も渡されるしね。

で、この空から降って来た少女は彼の家に保護されるんだけど、夜になるとそこに昼の奴らがやって来る......。これがけっこう間抜けな3人組で、ムスカというよりは空賊一家ドーラのほうだった。何度もバレバレの扮装を繰り返すギャグは、いかにもアニメっぽいノリでのれないんだけど、それは置いておいてデブがぎょっと驚くシーンなんて、この演技はもう完璧に宮崎アクションでしょ! で声はパトレイバーの太田!って俺のアニメ知識がそれしかないだけの気もしてきたけど、いやいやそうじゃないだろう! わざとやってますよこれは!
そして、その後の遺跡で語り合うシーン。いつの間にかBGMは『もののけ姫』ですよ。コナンからもののけ姫まで、第1話で全部なぞりますか。なんなんですかこれは、そういうアニメですか、どういうアニメなんですか。
しかし、この第1回、一番印象に残るのは最後の2つの台詞「この時代の人々は縛られるのを嫌い、特定の家すら持たない」というものと、「みんな勝手に現われて、勝手にいなくなる」というモノローグだった。
これって僕のことじゃないの! 縛られるのが嫌いで、出先でインターネットしつつ仕事するのが理想で、約束は苦手で、引っ越しは何度でもしたいし、日本以外にもいつでも移住できるようになっていたいし、なにより自由、いつでも移動できるというのがホッとする状態。って書いてて「えっ!?それってハイパー・メディ......(やめて! それ以上言わないで!)」と思ったけど、まあそれはさておき、そんな自分の性癖、そうありたいし、それが正しいと思ってることが、どうやらこのアニメの世界では当たり前になっている。
ということは、僕がなって欲しいと思っている世界の、その先のことがこれから描かれるはずで、これはそんな人たちの落とし穴についての話なのだろうか?とすれば僕がこれから落ちるかもしれない罠について見せてくれるのだろうか。
そしてなんとも楽しみだと思っていると最後の最後に、新キャラクターが登場し、いきなり『娼婦の声』を炸裂させて第1話は終わったのだった。

文=ターHELL穴トミヤ

■註釈

『フラクタルオフィシャルログブック』(学研パブリッシング、2011年)
※1 『フラクタルオフィシャルログブック』(学研パブリッシング、2011年)142頁より

※2 前掲書140頁より

※3 前掲書140頁より

『フラクタル第1巻DVD』(初回限定生産版)




監督:山本寛
発売日:2011年4月22日
品番:TDV21095D
販売元:東宝

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関連リンク

フラクタル - FRACTALE - 公式サイト

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ターHELL 穴トミヤ  ライター。マイノリティー・リポーター。ヒーマニスト。PARTYでPARTY中に新聞を出してしまう「フロアー新聞」編集部を主催(1人)。他にミニコミ「気刊 ソーサー」を制作しつつヒーマニティー溢れる毎日を送っている。 http://sites.google.com/site/tahellanatomiya/
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11.12.24更新 | WEBスナイパー  >  『フラクタル』全話レビュー
文=ターHELL穴トミヤ |