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onanistic pacifism by “maestro”Endo Yusa.
そういえば先週末は都知事選だったんですね。都民のみなさん、選挙は行かれましたか?
私は行きませんでした。っていうか行けませんでした。なぜなら、まだ住民票を移していないから……(いや、なかなか実家帰る機会がなくて)。
とはいえ、郵便受けに入れられていた選挙公報を読んでいると投票権のないことが悔やまれてなりません。マック赤坂って何者? “スマイルをメイクすることで外見力をアップし、メンタルをボジティブに”ってどういうこと? 都民税を2分の1にカットって正気!?
都会の選挙はやっぱりコクがあるなあ。オナニーマエストロ遠藤です。
“スマイルセラピーで東京革命”ができるのなら“オナニー平和主義で東京革命”だって可能なんじゃないかって気がしてきます。
「オナニーをメイクすることでセルフコントロール力をアップし、メンタルをポジティブに」「オナニーで健康・美容・メンタル・人間関係を改善」「明るくオナニーすればうつ病・自殺もシャットアウト!」
うわ、やばい。全然立候補できそうじゃん。
……と思ったのでとりあえずマック赤坂の政見放送を見てみたのですが、やっぱりここまでやるのは無理かも。「さあ、みんなでオナニーっ! シコシコッ!」とか言えないわ……。
マックさんすみません。マエストロ、立候補するには20年早かったです。
うーん、とりあえず立候補のことは忘れて、今はオナニーに精を出したほうがよさそうですね。小さなことからコツコツと! 精進精進!
というわけで、前回に引き続き“引っ越し記念お風呂オナニー”でございます。
1個800円もする“エステゼリー”で、全身を甘く刺激するツブツブ触感とセレブ気分を存分に味わったマエストロ。名残惜しいけどそろそろオナニー本番に突入しないと風邪をひいてしまう……ということで、かねてより用意してあったドイツ生まれの防水バイブ“セミリアリスティック”と“DM7”をスタンバイしました。
あ、わかってると思いますが、DM7は“7パターンの動きをする電マ(DENMA)”です。ダイレクトメールじゃないですからね、あしからず!
で、まずどうすればいいんだろ……。
いや、なんかこう、誰にも邪魔されず時間制限もなく思う存分やっていいって言われると、かえってどこから手をつけていいかわかんなくなっちゃうんですよ。実家暮らしで染み付いたオナニー貧乏性って、なかなか治らないもんだなあ。
そもそも湯船の中でするの? それとも洗い場に出てやればいいのかしら。むー。
えーと、あ、そうだ。お風呂オナニーといったらまずはシャワー。シャワーでクリトリスを直撃! これ定番。
というわけで股間に前戯代わりのシャワーを当ててみたんですが、ぶっちゃけ微妙。私も乙女、中学生の頃からけっこうシャワーオナニーにも手を染めてたはずなのに、あの頃の快感はありません。あれー、なんで? はっ、度重なる電マの刺激に慣れてシャワーくらいじゃビクともしなくなっちゃったのかしら!?
と思いきや、そうではなく。どうも我が家(築35年のマンション)は風呂のシャワー圧が低いみたいなんですよね……蛇口を全開にしても実家シャワーの半分くらいしか出ない。ああ、こりゃダメだ。これじゃ何時間シャワシャワし続けてもイケっこないわ。
仕方ない。とっとと諦めて、防水電マに希望をかけましょう。
ええ、なんてったって電マ。腐っても電マです。日々のオナニーで慣れ親しんだこれなら有無をいわさず気持ちよくなれるはず。うふふ。
まずは勇気を出して、湯船の中で試してみることに。
「エログッズ=壊れやすい」という思い込みがあるマエストロ。正直2000円台の防水電マの機能がどの程度かには興味があります。
まさか水に浸けた途端、ビリビリ感電したりしないわよね……とヒヤヒヤしつつスイッチオン。
おお、なんだ。けっこう大丈夫じゃん。5分くらい股間やら乳首やらに当ててみたけどなんともありません。ガッツリ水中で使っても平気そうです。優秀優秀。
でも、気持ちよさでいうと正直水中はイマイチ。どうしても水が振動を吸収しちゃうんですよねー。頑張って指でやるのとそんなに変わらないかも。
じゃあ陸の上でやってみましょうってことで、お次は風呂のへりに腰掛けてパカッと股を開き、電源をオン。
うおうッ、なかなかイイじゃないですか!
マエストロは普段電マでオナニーするときはパンツの上から当てる方式をとってるんですが、今日はお風呂の中ですからもちろん直当て。いつも使ってるフェアリーに比べて電池式なぶん若干パワーが落ちる“DM7”。でも直に当ててるから、そんなパワーの差も感じさせません。
7段階コントロールの中でも振動が強いパターンに切りかえると、けっこうズキズキくるんですよ。
くーっ、テンション上がってきたあァァー!!
やっぱり電マはあたいを裏切らないわ……。もう一生電マについていく!
よし、こうなったらおばちゃん本気出しちゃいますよ。秘密兵器を投入です。
ジャジャジャジャジャーン。
これで、以前このコラムで試したことのある『催眠オナニー』の音源を聞きながらオナニーしようって寸法ですよ。ちょっとなに、この冴え具合。今日のマエストロすごくね?
「発情の止まらなくなった、仔猫ちゃん……
気持ちが高ぶって、イクまで、絶頂するまで
キミは、自分が気持ちよくなる、そのために体をむさぼるんだよ……」
風呂場に響き渡る声優のエロ声。
ああ、なんかムラムラしてきた。風呂で音声つきオナニーなんて超豪華! 実家じゃ絶対にできないプレイですよ。
電マパワーでだんだんマンコがローションいらずの状態になってきたので、ここぞとばかりにセミリアリスティックを挿入。よし、二カ所攻め、キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
催眠ボイスに電マ&バイブのウィンウィンブンブンて音も追加されて、もう風呂場は大騒ぎ。ちょっとした祭り状態です。
でもいいの、だってここは実家じゃない。あたいのお城なんだもん!
んもー、この際だから自分をドカンと開放してアンアン言っちゃおうかしら。
ああっ、ああっ、ああぁ……。イクイクイク……ああっ。
………………あれ、ちょっと待って。今何か我に返るような声がしませんでしたか。「ママー、待ってー!」とかなんとか。
……はっ。ま、まさか。
股間からセミリアリスティックをぶら下げたまま、慌てて風呂場の窓を開けるマエストロ。
うあぁぁぁぁぁ!
マンションの前の道を、サクサク早足で歩いていく幼稚園児と若いお母さん。
そうだ、うちの部屋って道路沿いの一階だった。忘れてた……。
風呂の窓を開けると、2,3メートル先はすぐ住宅街の道路。そして今は、まさにお母さんが子供を幼稚園にお迎えにいく時間。
オナニーに没頭していたにもかかわらず向こうの声が聞こえたってことは、こっちのオナニー音はもう完全にあちらに筒抜け……ああ、考えたくない! でも絶対にそう。でなきゃ子供いるのにあんなに早足で歩くはずがない。
うあぁぁぁ! うあぁぁぁぁぁ!! もひとつおまけに、うあぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!
百歩譲ってアヘ声やバイブ音聞かれるのは我慢できなくもありません。でも「子猫ちゃん」は……「子猫ちゃん」だけは他人に聞かれたくなかった……。
一気に我に返りつつも、もったいないので一応イッたところで“引っ越し記念お風呂オナニー”強制終了。
ああ、やっとオアシスを見つけたと思ったのに。マエストロに自分だけの安息のオナニー場所なんてないってことなんでしょうか。
いつかお金持ちになって、防音壁のオナニールームをつくりたい……そう心に決めた四十歳の春なのでした(でもまず来月の家賃をなんとかせねばな!)。
(続く)
11.04.16更新 |
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