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onanistic pacifism by “maestro”Endo Yusa.
世間では「花見は自粛せよ」なんて声もあるみたいですが、マエストロに関して言えば、今年は例年にない花見バブルでございました。
えーと、まず神田川沿いでお仕事関係の大花見大会でしょ。新宿御苑で女子2人と可愛くランチ花見でしょ。幼なじみと井の頭公園で泥酔花見でしょ。あと……そうだ、代々木公園で知り合いの花見に乱入だ(しかしこれは、混雑しすぎてうまく合流できず未遂)。
花見と言えば、バイトに行く道すがら実家近くの桜並木をチラ見するのがメインだった昨年までとは雲泥の差!!
持参した安ワインの瓶を小脇に抱えつつ、人生の春をかみしめるオナニーマエストロ遠藤です。
とはいえ本当のところを言うと、一抹の不安もよぎるんですよね。
バイト辞めて収入減ったのに、こんなふうにヘラヘラしてていいんでしょうか。そろそろ危機感持たないといろいろとマズいんじゃ……毎月の家賃はどうすれば……。
いや、それはまあいいとして(いいのか!?)。
実を言うと一番ヤバいのは、実家にいたとき以上に引きこもり癖がパワーアップしていること。
前にもちょっと書きましたけど、こっちに引っ越してきてから、とにかく外に出なくなっちゃったんですよねえ。実家暮らしだった頃は、それでもまだ必要に迫られて1日500メートルくらいは歩いてたんですよ。でも環境が変わった途端、コンビニに行くのすら面倒になってしまった。ふぅ、いかんなあ。
あ、待てよ。もしかしたらたまに外出すると必ず泥酔してしまうのも、引きこもりによるストレスなのかも。
ちなみに家にこもって何をしてるのかといいますと、まず二度寝。あとは仕事と称してAV観て、オナニーして、TSUTAYAディスカスで借りたマンガ読んで、お腹がすいたらスナック菓子食べて……。
うわ、ダメじゃん。ダメ人間まっしぐらじゃん! ていうか、四十路で独身で自称ライターでこの生活って、もう完全に終わってるじゃん!!
いやあ、ちゃんとわかってるつもりではいたんですが、こうやって自分の手で書き出してみると、いかにマズい状況かってことを再認識せざるを得ませんね。
とにかく、すべてが家の中で完結しちゃってるってのがよくない。働くにしても社会活動をするにしてもやっぱり家の中だけじゃ限界がありますし、何より不健康。いくらめんどくさがりだって、もうちょっと前向きに前進する姿勢があってもいいのでは。
そういえばオナニーも内へ内へと向かってる感じがするなあ。
恥ずかしながらここ一カ月というもの、お風呂オナニーする以外はサンプル用のAVか『発熱ニャンニャンプレス』のバックナンバー観ながら電マを股間に当てるだけ。完全にルーティンワークに陥っています。
せっかく自由になんでもできる状態になったんだから、なんつーか、もっとアクティブにスケールでかくやってもいいのに、なんなんだ、この不甲斐なさは。
落ち込むの通り越して、なんか悲しくなってきた……。
よし! わかった。じゃあこうしよう。
ダメ人間脱出の第一歩として、アクティブなオナニーをしてみようじゃありませんか。
そう、“書を捨てて街に出よう”です。擦り切れたエロ本を捨て、家から出て自由なオナニーを!
うーん。でも、街でするオナニーってどんなんでしょう。露出とか?
いやいや、この年になって露出で捕まったらシャレにならんぞ。それにマエストロはそっちのほうの趣味は皆無。
じゃあ野外でオナニーするとなるとなんだろう……飛っ子?
はっ。そうです、飛っ子ですよ!
AV観てるとたまに出てきますよね。股間にローター仕込んだまま街を歩かされる女。ニヤニヤしながら手元のリモコンを操る男。女が内股でモジモジしだすと、男は満足げな笑みを浮かべてさらに振動を強くする……。ああ、なんてステキ。ぽわーん。
今こそ、あの憧れの飛っ子にチャレンジすべきでしょう。
えー、古くからWEBスナイパーを見てくださってる方は、ここまで読んだところでデジャヴを感じるかもしれません。
というのもですね。実は以前、このコラムの前身である『オナニーマエストロ遠藤のぶらりエログッズの旅』で同じようなグッズを試したことがあるんです。
そのときの様子はこちらを参照していただければわかると思うんですが、まあ、要するにあまりうまくいきませんでした。
なぜかというと、まあ当たり前なんですけど、そもそもリモコンバイブってカップルが使うオモチャなんですよね。いきなり股間でバイブが暴れだすスリルとか羞恥心とかが快感の源なわけで、一人でオナニーに使っても意味がないんです(早く気付けよ……)。
さらに、当時のマエストロはまだ実家のある田舎に住んでいたため「ああっ、誰かに気づかれたらどうすれば……!」という状況にはなりづらいというのもネック。基本的にあんまり人がいないんですよね、田舎って……。リモコンバイブ股間に入れてそのへん歩きまわっても、たまに散歩中の年寄りに会うくらい。
そんなこんなで、5000円以上もするグッズだったのにもかかわらず、失敗に終わってしまったと。
え? 「一回ダメだったものをもう一回やってもしょうがないだろ、学ばない奴だなあ……」ですって?
いやいや、違うんですよ〜。今回、もう一度“飛っ子”を試してみようと思ったのには、れっきとした理由があるの。まあ、聞いてくださいな。
思い起こせば2カ月前。マエストロはあるエロイベントを観に行きました。
『ゴールドマンプレゼンツ 濡れる話勃つ話〜Vol.3』私も出演させてもらったことがあるんですが、とにかくバカバカしくて面白い。この日はゲストにAV女優の篠原杏ちゃんも出演するというので、これは観なくてはと高速バスで駆けつけたわけです。
それでですね、ゴールドマン作の淫語劇やら、ゴールドマンのアカペラショーやらで盛り上がる中、女子エロトークのコーナーに出てきた峰なゆかちゃんがこんなことを言ったんですよ。
「あのー、大人のオモチャで“飛っ子”ってあるじゃないですかあ。あれって全部周波数が同じなんで、撮影でホテル街とか行くとスイッチ押してないのに反応しちゃうことがあるんですよー」
おお、なんと!
これを聞いたとき、私は思いました。「使える!」と。
そういえば、前にもどこかで聞いたことがありました。どういうことかというとですね、“飛っ子”みたいな大人のオモチャって、まあわりと簡単なつくりで「このリモコンで動くのはこのバイブだけ」っていうところまできっちり個別になってはいないみたいなんです。“飛っ子”っていう同じ商品なら電波も一緒。ということは、自分のご主人様が持っているリモコンじゃなくても、飛っ子のリモコンならどれでもバイブが動いてしまうと。
まあ、これが車やマンションのカギだったら大変なことですけど、エログッズですからそのへんは……ってことなんでしょう。一個一個変えてたらコストも手間も凄いことになっちゃいますしね。
しかし、マエストロにしてみれば、これは渡りに船。
だって考えてもみてくださいよ。股間に“飛っ子”を忍ばせて飛っ子電波が飛び交う場所に行けば、見知らぬ誰かが突然スイッチを押してくれるんですよ。凄くないですか?
カップルで使う場合でもたぶん「そろそろくるかも……」くらいはわかってしまうでしょうが、この方法なら絶対に予想不可能。これ以上のスリルってないでしょう。
股間に“飛っ子”を仕込んで颯爽と繁華街を歩くマエストロ。しかし急に電気に打たれたかのように震えだし、涙目で尻をモジモジさせ始める。「ねえ、あの人ちょっとヘンじゃない?」突き刺さる周囲の視線……ああっ、たまんねえ!
よーし、そうと決まったら早速“飛っ子”を購入しなければ。
一瞬、「以前買った“愛の光速弾”が使えればあのときの5000円の元がとれる!」とケチ極まりないことを思ったんですが、よく考えたらあのリモコンバイブは、自縛オナニーしたときに二階の窓から放り投げて壊しちゃったんでした……。ああ、私のバカ。何やってんだ……。
(続く)
11.04.23更新 |
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