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onanistic pacifism by “maestro”Endo Yusa.
このあいだ、腰のあたりまであった髪を数年ぶりにバッサリ切りました。
……といっても、もちろん失恋とかじゃなく、ちょっとしたイメージチェンジですらありません。寝ているときに絡まるようになったという超現実的な理由からです。
なんか、年とると髪も水気がなくなってパサパサしてくるのよねえ……。
以前、髪の短い友達が「一度でいいから長い髪をふわっとシーツの上に広げて寝てみたい」なんてことを言ってましたけど、四十路のロングヘアーはそんな甘いもんじゃないですからね。抜け毛で床が毛だらけになるわ、白髪は目立つわ絡まるわ……ティモテのCMみたいなのは幻想だから!!
と書いてから、「読者の中にティモテのCMを知ってる人がいったい何人いるんだろう」と我に帰りました。
いつも古い話ばっかりでゴメン……昭和時代に思春期を過ごしたオナニーマエストロ遠藤です。
よく「ロングって大変じゃないの?」なんて言われるんですけど、実は長いのってけっこうラク。美容院に行くの半年に一回でいいし、とんでもない寝グセがついてもむすんじゃえばわからないし。
それに、なんといっても素晴らしいのは、こんなマエストロでも一応女に見えること!
これって、マエストロみたいに微妙な年齢になるとけっこう重要ですよ。
長年中年女をやってるとわかるんですけど、女扱いされるかどうかなんてのは結局「自己申告」なんですよね。たとえ中年と言われる年齢でも、髪を巻いたり化粧をバッチリしたりしてれば面と向かって「おばちゃん」て言われなくてすむ。いわば巻き髪は「あたいババアじゃないわよ!」ってサインだったりするんです。
でも今のマエストロったら、微妙なおかっぱ頭に5頭身にユニクロのフリース……ああ、我ながら近所のおばちゃん感まるだし……。
まずい。なんかいろいろ考えてたら、バイブをハンドメイドするってのもどうなのかと思えてきました。
ハンドメイド……手作り好き……四十の手習い……おばさん……うあああぁぁぁ!!!(白目)
お、落ちつけ、俺。
こうなったら中年女のハンドメイド魂を見せてやる。ゆるふわなティモテ女どもには絶対作れないような酸いも甘いも噛み分けたバイブを作ってやろうじゃないですか。
というわけで、“トーイDIY”を使ったおちんぽ講座もいよいよ大詰め。勢いに乗ってどんどんいきましょう!
まずは、前回作ったクリトリス&Gスポット同時責めバイブ(オルガスターみたいなやつですね)を試してみることに。
愛用の充電式電マ“フェアリーポケットミニ”(小型だけどかなりのパワー!)のヘッドにオルガスターっぽい形のアタッチメントを取りつけてみました。完成品はこちら。
やっぱり実際に使うからには、形がエロいだけじゃなくうぃんうぃん振動してほしいというのが乙女心ですわよね。ちなみに大きさやGスポットにあたる亀頭部分の位置は、普段使っている中イキ用バイブを参考にしたので問題ないはず。えっへん。
ではちょっくら味見を……(注・もちろん先週に引き続き、いつでも試しオナニーできるよう下半身はパンツ一丁で臨んでおります)。
ぐいっと挿入して……よし、スイッチオン!
お? おおお?
こりゃなかなかイイじゃないですか! “トーイDIY”の材質が硬めなせいか、予想通り振動もばっちり伝わってきます。これ、もしかしたら今までメインで使ってた中イキ用バイブよりも激しいビートを刻んでるかも。さすが電マ!!
気持ちいいのはもちろんなんですけど、自分のもくろみが思い通りに進んでいくこの快感。うわー、なんだか嬉し涙が……年をとると涙もろくなっちゃっていけないわ。
ただ、実際に試してみたら一つ問題点も見つかりました。
それは、クリトリスに当たる部分の角度。見本にした中イキ用バイブがそうなってたんで鉤っぽくクイッと曲げて作ってしまったんですが、このハンドメイドオルガスターは材質が硬いんで、これだとクリバイブがクリトリスに刺さっちゃうんですね。もっとクリトリスにフィットするように平らに作らないとダメなんです。
でも、それくらいの失敗なら問題なし! 残ってる“トーイDIY”を何枚かあっためればすぐに修正できちゃいますよ。
フンフンフン〜♪ 鼻歌を歌いながら、ご機嫌で鍋に湯を沸かすマエストロ。やだー、なんか新妻みたーい。うふふふふ(でも作ってるのは夕飯じゃなくバイブ)。
と、そのとき。
ピンポーン!
……え、何っ! 誰よ、こんなときにっ!
「遠藤さーん、佐川急便でーす!」
やばい、下半身裸でテーブルの上はバイブだらけで、おまけにAVがガンガン大音量で流れてる……。ちょっと、ちょっと待ってください、すぐ開けるから!!
テンパりつつもバイブにふきんをかぶせ、なんとかズボンを穿き(2回転んで向こう脛強打)、テレビのスイッチを切って玄関へ。
「どうもー、サインいただけますか!」
「……はい」
ああ、なんというタイミングの悪さ。テンション下がるわー(ちなみに荷物はWEBスナイパーからのAVサンプルでした。こんなときに送ってこないでくれよ……)。
そんなハプニングに見舞われつつも、無口にペタペタ工作再開。そして出来上がったのがこちら。
試作品第4号、名前は、やはりパンツくらい穿いておくべきだったという戒めを込めて“SAGAWA”とつけました。
直したおかげでクリトリスにもしっかりフィット。正直アナルバイブはいらなかったかもしれないけど(一度に三つのポイント突くってなかなか難しいんですよね)、しっかり中イキできるクオリティです。
突きつめればもっと工夫できそう。よし、いつかマルちゃんをカスタムしてやるぜ。
さて、振動モノが思いのほかうまくいったことで気をよくしたマエストロ。いい気分で工作終了しようかとも思ったんですが、“トーイDIY”もまだ残っていることですし、せっかくなんでもう一つだけ作ってみることにしました。
あ、そうだ。じゃあ最後はクイズ形式でいきますか。
さて、マエストロが作ろうとしているのはなんでしょう。
ヒントその1。これを見ていて思いつきました。
ヒントその2。途中経過はこんな感じ。
どうですか。わかんないかなー。わかった人はマエストロと同じ思考回路なんだけど(嬉しくない)。
じゃあ教えちゃおっかなー。正解は……これです!
え、わかんない? まじで!?
これですよ、これ。乳首ローラー! こうやって使うの! あっはん。
いやあ、しかし自分で言うのもなんですけど、これもなかなか素晴らしい仕上がりであります。
プロフィールで「性感帯はデカ乳首」と謳っているくせに、これまで乳首関係のエログッズってあんまり使ってこなかったマエストロ。
それはどうしてかというと、あんまり満足のいくものがなかったからなんですよ。乳首クリップは痛いしハケみたいなやつはいまいち刺激が足りない。結局、指でやるのが一番気持ちいいって結論になっちゃうんですよね。
でも、指には大きな欠点があります。
そう、それは片手で一個の乳首しかいじれないこと……。
乳首の快感は左右同時に刺激することで倍増するのがオナニストの常識。できることなら片手で両乳首、もう片手で局部をフォローして夢のオナニートライアングルを築き上げたい。うーん、なんとかならないものか。
そういった熱い想いから制作したのがこの乳首ローラーなのです。
ご覧の通り、電マ(フェアリーポケットミニ)のヘッドに小顔ローラーを参考にした二股の足をくっつけて、一度に左右の乳首に振動を伝えようというもくろみ。「そう簡単にいくわけないよね……」と思ってたんですが、これがやってみればなんとかなるもんですねえ。“トーイDIY”の程よい硬さがいい方向に働いて、けっこうナイスな刺激がくるんですよ。
あー、なんだかんだ文句も言ったけど、やっぱり面白いわハンドメイド。かゆいところに手が届く感じがたまりません。
どっかのオモチャ会社主催で「あなたの手作りバイブコンテスト」とかやったら、エログッズ界に新しい風が吹きそうな気がするんですけど、どうでしょうかね。
とりあえずマエストロのオナニー心は完全復帰いたしましたです。はい。
(続く)
11.11.19更新 |
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