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onanistic pacifism by “maestro”Endo Yusa. |
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唐突ですが、ヨーロッパ旅行に行ってきました。スペインとフランスです。フラメンコとサグラダファミリアとワインとクロワッサンです。
「どこにそんな金があるんだこの野郎、また借金か!」と言われそうですが、断じてそうではありません。旅費は、いつかニートに戻るためにコツコツと貯めていた“ニート貯金”をバッサリ解約して工面しました。これでまたニートへの道が遠のいたけど、後悔はしてません。
イエーイ、ヨーロッパ最高! 海外最高!!
いやあ、やっぱりねえ、人間たまには知らない土地に行ってリフレッシュしないとダメですよお。
言葉なんて通じなくても、ハートでぶつかればノー問題! 人生に疲れちゃった人や煮詰まってる人は思い切って旅立っちゃうべき!!
……とかなんとか言いながらも、実際はぐったり疲れて帰国後丸2日間布団から出られなかったオナニーマエストロ遠藤です。
まあ、疲れて風邪までひいちゃったのにはのっぴきならない理由があるんですが、それはおいおいお話するとして。
今回この旅行に行くことが決まったとき、バタバタと準備をする中で「是非ともこれだけはやってみたい」と思うことがありました。
闘牛? FCバルセロナのサッカー観戦? マカロン食べ放題?
いえいえ、全然違います(まあマカロン食べ放題はやってみたいけど)。
なんといってもわたくしの本業(?)はオナニーマエストロ。であるからには、海外に行くときは海外だからこそのオナニーをしなくてはなりません
みなさんは海外旅行に行くとき、まずどうしますか。飛行機に乗りますよね。
そう、貧乏人である私には飛行機に乗るなんて機会はそうそうない。だったら、このチャンスに是非飛行機の中でオナニーしてみたいと思ったわけです。
ファーストクラスではスチュワーデスがフェラチオしてくれるとかいう噂も聞いたことがありますが、我々のようにエコノミーしか乗れない庶民には、そんなの夢のまた夢。自分の性欲処理は自分でするしかありませんからね。
半年ほど前に韓国に行ったときも一応飛行機には乗ったんですが、飛行時間が短くてオナニーする余裕はありませんでした。でも、今回は東京から経由地のパリまで12時間、約半日の飛行。これだけ時間があればオナニーのチャンスだってきっと巡ってくるでしょう。
しかも、ありがたいことに出発は夜の10時。飛行機に乗って1〜2時間すればたぶん消灯して周囲はおやすみタイムに突入するはず。おお、絶好のチャンスじゃないですか!
隣の客と身体が密着せざるをえないような狭い機内でオナニーに浸るという露出感覚もなんともいえずドキドキしますけど、それ以上に特筆すべきは、飛行機の中で行なうのは高度一万メートル以上でのオナニーだということです。ほら、何かこう、気圧の何かで体質が変化して大変な快感が襲ってこないとも限らないじゃないですか!
まあ、私は女なのでアレですが、もしこれが殿方だったらザーメンの飛びが激しくなるとか、逆に出にくくなるとか、出にくくなったそのもどかしさがまたたまらない快感を呼んで……とか、いかにもありそう。
というわけで、旅行鞄(といっても、いつも持ってるビニールバッグですけど)にこれを忍ばせていくことにしました。
私たちの年代が“飛行機”“エログッズ”と聞いて、まず思い出すのは柏原芳恵のアレでしょう。
40代以下の人にはピンとこないでしょうが、昔そういう噂があったんですよ。柏原芳恵がアイドルだった頃、飛行機の手荷物検査でひっかかって、荷物を調べたら中からバイブが出てきたっていう……(知らない人はお父さんかお母さんに聞いてみてください)。
まあ都市伝説でしょうが、もし万が一これが本当だとしたらチンコ型のバイブを手荷物に入れていくのは危険。見つかって「これ、何ですか!?」とか聞かれたら、かなり恥ずかしいことになります。
でも、道具に慣れ切ったマエストロが指オナニーでイクのには時間がかかる。しかしだからといって、変圧器を買ってまでマルちゃんを持ち込むのも考えもの。
そこでこれ、フェアリーポケットミニ&“LELO NEA”ですよ。小さくて充電式でパワーは十分。それに、万が一手荷物検査で見つかっても、これならなんとでもいいわけできそう。ああ、まさに空中オナニーのためにあるようなグッズじゃないですか。
今さらながら使えるヤツらだなあ。ほんと、ほれぼれしちゃう。
で、今回空中オナニーのためにもう一つ用意していこうと思ったものがあります。それは、オナネタ。
エロマンガや投稿雑誌を持っていくというのもいいですが、やっぱり飛行機の中といえば官能小説ですよね。ほら、成田や羽田空港内の本屋って、どういうわけか官能小説がやたら充実してるじゃないですか。
飛行機に乗るときは、アレを買ってムラムラしながら目的地を目指すのがマエストロの定番。なので、いつものように現地で調達しようとあえてオカズは持っていかないことにしました。
しかし……これが誤算だったのです。
成田空港でチェックインし、出発までゆっくりビールでも飲みつつエロ本物色しようと思っていたら……。
そうなのです。午後10時の便だと思ってゆっくり空港に行ったら店が閉まってる……。
キー、なんなの、その御大名様商売! 本店渋谷区だからって言い気になりやがって!(←完全な言いがかり)
「こうなったらカストリ雑誌でもなんでもいいから手に入れてやる!」と成田空港内の本屋を探し回るものの、軒並み閉店。うう。せめて機内上映の映画で『愛のコリーダ(無修正版)』とか『エマニエル夫人(無修正版)』とかやってないかしら。ないよな。
仕方がないので、妄想に頼るしかないと諦めて搭乗ゲートへ。
エコノミーの狭い座席に着き、予定時刻きっかりに出発。
オナニーには通路側の席のほうが好都合だと思っていたのですが(いざというときにトイレに逃げ込めるから)うっかり真ん中の席になってしまったので、ちょっとドキドキ。でもまあ、隣に誰かいても寝ちゃえば大丈夫よね。うん。まあここはひとつ落ちついて機内食でも……。
しかし結局頭をよぎるのはこれからチャレンジする空中オナニーのことばかり。ああ。
そして、気もそぞろな食事が終わってしばらくすると……キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!! 出発から2時間ほど経った頃でしょうか。やっと、ようやく、機内の灯りが消えました。消灯時間です。
いよいよ決戦のときがきた……! 鞄の中のフェアリーポケットミニと“LELO NEA”をギュッと握って気持ちを落ち着けるマエストロ。
気圧のせいでしょうか。マエストロったらもう、やる気満々。一刻も早く股間に電マを挟みたくてしょうがありません。
なのに……なのにどういうわけか、隣にいるオシャレ母娘が一向に寝ようとしないんですよね。チラッと横目で見ると、読書灯つけて『るるぶ パリ』とか読んでます。んもー! そんなの後から読みなさいよ! 早く寝ないと時差ボケして大好きなヴィトンが買えなくなるわよ!!
あまりに寝ないのでイライラしだすマエストロ。ああ、こんなことならもっと真剣に鍛錬を積んでノーハンドオナを習得しておけばよかった。
焦らずのんびり機内映画でも観ながら待てばいいんでしょうが、すっかり頭の中がオナニーモードなのでそうもいきません。そうしているうちに耳元に悪魔のささやきが聞こえてきました。
「もしかしたら隣が寝なくてもオナニーできるのでは……?」
飛行機の中の音というのは思ったよりも大きいもの。長い時間乗っていると慣れてくるものの、ぐっすり寝たい人には耳栓と目隠しが配られるくらいの音量なんですね。
この騒音の中でなら、ちょっとくらい電マやローター使ったって音で気づかれることはないかもしれない。ましてやオシャレ母娘は“今日のマカロン情報”とかに夢中です。
よし、「虎穴に入らずんば虎子を得ず」だ。
まず“LELO NEA”を取り出し、おそるおそるスイッチを入れてみると……おお、まったくと言っていいくらい音がしません。徐々にパワーを強めていっても、オシャレ母娘は知らん顔。ローターのモーター音は、完全に騒音に飲みこまれています。
……イケる!
ここぞとばかりに身体をモジモジさせて股間に“LELO NEA”をセットするマエストロ。
ふふふ、周囲が花の都パリに思いを馳せる中、私は衆人環視オナニーですよ。なんというスリル!
できれば隣がオシャレ母娘じゃなくて、ウブな韓国人留学生とかワキガのキツい黒人とかだったらもっと味わい深かったのに……。でも文句は言いますまい。
目を閉じて股間に神経を集中しつつ、次回に続きます。
(続く)
12.04.14更新 |
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