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onanistic pacifism by “maestro”Endo Yusa.
一人暮らしになってしまった老母が心配だということもあり、最近は周囲の人から「えー、またなの?」と言われるくらい頻繁に実家に帰っているわたくし(下手すると月に3回くらい帰ってる……)。
先日も高速バスに乗っていそいそと帰省したばかりなのですが、老母と一緒にワイドショーを観ていたら佐川急便の人がやってきてこんなものを置いていきました。
千昌夫のカラオケ一番……? メーカー希望小売価格31500円のところを特別価格10500円……? 狩人のお二人も愛用?(絶対嘘だろ!)
うあぁぁ。どうやら老母が通販で購入しちゃった模様。
――あのさあ、こんなもの買わなくたって外に歌いに行けばいいじゃん……。
「だって、わざわざカラオケボックスに行くなんて面倒じゃない! これがあれば家でゴロゴロしながら歌えるのよ!」
ああ、ばあちゃんが生きてた頃はけっこうこまめに嫁稼業してたのに、一人になった途端この体たらく。この人と私は確実に血がつながっている……!
知らないうちにケーブルテレビにも入ってたしなあ。老母の行く末がちょっぴり心配なオナニーマエストロ遠藤です。
あ、そういえばMAMEKARA(黄色いマイクにカセット入れて歌うやつ)もどっかにあったような……。なんだ、バカは家系か。ははははは……。・゚・(ノД‘)・゚・。
でもこれ、実際に使ってみるとけっこう面白いんですよね。MAMEKARAとは段違いの性能。へー、今の家庭用カラオケってテレビにつないで使うんだー。
わー、ちょっと! 採点機能までついてるじゃん。これってけっこう燃えるのよね。ねえ、おかーさん、追加で『天城越え』買ってもいい?
……とまあ、そんな具合で千昌夫の罠にまんまとハマったマエストロ。近所迷惑省みず『天城越え』を熱唱しながら、ローション風呂の続きです。
編集部\x87Tさんから貰った“バススライム”ですが、私の性格の雑さが災いしてかなかなかスムーズにいかない。ローションがダマになったり、お湯がどんどん冷めたりという問題が出てきてしまったと。
「うー、もういい! こうなったら説明書で禁止されてた追い炊きして、腰を据えてヌルヌルしてやる。風呂釜が壊れたって知ったこっちゃないわい!」
捨て鉢な気分になり、禁断の“追い炊きスイッチ”を押してしまったところまでが前回のお話。
同居人も使う風呂だし……と我慢していたタガが外れたのか、ローション風呂の中に頭から沈んだり(これも禁止事項)、風呂マットの上でソープごっこをしたり、ここぞとばかりに一人遊びを満喫しまくります。うわー、おもしれー。ぬるぬるー!!
お湯さえ冷めなければ、いくらでもこうして遊んでいられそう。
あ、そうだ。せっかくだからオナネタ持ってきてオナニーしちゃおうかしら。うふふふふ。そう、何を隠そうマエストロんちの風呂にはヤフオクで買った防水DVDプレイヤーがあるのです!
素っ裸のまま押し入れからAVを漁ってきて、再生ボタンをポチッとな。
おお、こりゃいい。白昼の風呂場に響き渡るアヘ声。身体を包みこむようなトロトロの触感……。あまりの心地よさにウトウトしてもいいし、ムラッときたらローションをちょいと手に取ってアソコをこねくりまわしたりなんてこともできちゃいます。
ああ、これぞまさしく癒しとエロの融合……ぽわーん。いやあ、1回500円くらいでこういう施設作ったらけっこう流行るんじゃないですかね。
結局、AV観ながら1時間近くローション風呂に浸かっていて、気づけば汗がダラダラ。ひー、こんなの久しぶり。普通のお湯よりもあったまるような気がするのは、ローションだけじゃなくバスロマン成分みたいなのも入ってるんでしょうか。
さて、1本1000円以上という値段にムキになって長湯しちゃったけど、いくらなんでももう元はとれたはず。湯あたりしないうちにそろそろ出ますか。
あー、カラダが超ぽかぽか。なんか健康になった感じですよ。
そして、お風呂から上がってシャワーを浴びたところで思わぬ収穫が。んまー、なんということでしょう。四十路の悲しい肌がツルッツルになっているじゃあありませんか!
やだもー、マエストロったら超女子力アップしてない? 今日はもうこのまま薔薇の香りのネグリジェに着替えてシャンパン飲んで寝ちゃおうかしら〜。
と思ったものの……ああ、そういうわけにはいかないんですよ。なぜなら、この“バススライム”にはまだ注意事項が残っているから。
そう、「お風呂から出たら、ローションが冷えて固まっちゃう前にサクサク流す」というアレ。このまま昼寝するなんてもってのほか。すぐに風呂釜を洗うというミッションをこなさねばならないわけです。うー、めんどくさい。
でも、「追い炊き禁止」という約束を破ったうえにこのまま放置するなんてことをしたら、それこそ一大事。「湯詰まりなう!」「お風呂逆流なう!」なんてことになりまねません。
しょうがないので、風呂に入る前に一旦はずしたコンタクトを再度入れ直し、だるいカラダに鞭打ちながら風呂掃除です。予想通りお湯が出てくる穴は目詰まりしまくり。そして排水口やタイルの上にもヌルリと白いローションの残骸が。
バスマジックリンと歯ブラシを手にヌルヌルと奮闘すること20分。なんとか掃除も終了しました。あー、疲れた。
いやあ、ローション風呂は楽しかったけど、正直これはキツイ。女子力アップとか言ったの取り消します。アップしたのは清掃員力! 明日は筋肉痛必至、今シャンパン飲んだら多分吐く!。・゚・(ノД‘)・゚・。
あ、でも“バススライム”の名誉のために言っておきますと、これは商品が悪いわけじゃなく、うちのお風呂のせいも大きいんですよ。とにかく作りが古くて、床は固いタイル張り。さらに、お風呂の湯は一度風呂場の床に流れ、そこから排水されていくというシステム。つまり、風呂の床を全部ローションまみれにしないとお湯が抜けない作りになってるんですね。新築マンションのユニットバスやラブホの風呂ならこんなことはないはずなので、ご安心を。
そして、いろいろあったものの怒涛の“春のローション祭り”は無事終了……と思いきや。
夜、同居人が入浴している風呂場から「ヒイッ!」という叫び声が。
「うわ、なにこれっ! 風呂がヌルヌルしてる! きもちわるい!!」
あちゃー、しまった。綺麗に掃除したつもりだったけど、まだ残ってたか……。
ごめん、ちょっとあの、実験を……。
「実験て何の実験!?」
――ローションです……。
「……気持ちはわかるけど、ローションとかやめてもらえる?」
――すみません、掃除し直します……。
というわけで、深夜に再度大掃除をするハメになってしまいました。はぁ。
このままだといつか追い出されそうなので、しばらくローションはお預けということにしたいと思います。ローション・ホームレスとか嫌だしな……。
(続く)
12.04.07更新 |
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