2007.8.29Wed AOYAMA Velours salon de succubus vol.2 イベントレポート サロンド・サキュバス Vol.2 -夢魔の舞う夜の社交界- 文=早川舞 ←ショーが終わってすがすがしい顔で戻るモデルたち。 ※撮影:早川舞 |
幻想的なファッションショーの1シーン。
撮影:KUBOKI
撮影:KUBOKI
小道具にもいろんな工夫が凝らされていた。
撮影:KUBOKI
撮影:KUBOKI
華やかなドラァグクィーンは会場の目を釘付けに。
撮影:KUBOKI
撮影:KUBOKI
満員御礼状態の会場!うごけないよ〜!(笑)。
撮影:早川舞
撮影:早川舞
REIKOさんのポールダンス! セクシー&パワフル!
撮影:KUBOKI
撮影:KUBOKI
ショーに出演したM・ディードリッヒさん。
撮影:早川舞
撮影:早川舞
主催者にしてデザイナーのBambi氏。
撮影:早川舞
撮影:早川舞
フェティッシュファッションでの来場者もたくさん。
撮影:早川舞
撮影:早川舞
そんなセクシーな魅力を持った魔物の名前を冠するフェティッシュ・ファッションブランド「succubus」が主催する2度目のパーティが8月29日(水)に青山の「Velours」で行なわれた。
前回はSM色の強いものだったこのパーティだが、今回はファッション・ショーやポールダンス、ダンスショーなどをメインにし、SM色は強く打ち出さないとのことで、フェティッシュ系イベント、というよりはフェティッシュなサロン形式を目指しているとのこと。ドレスコードも特に設定していないので「ちょっと興味があるんだけど……」といった向きにも気軽に入れるのが特徴だ。
ではまず、イベントレポートの前に、簡単にではあるが、ファッションブランド「succubus」についてご説明させていただきたい。
「succubus」は2005年12月にBambi氏が立ち上げたファッションブランド。元々は別のブランドのデザインをしていた彼女が、自分が好きだったコルセットやフェティッシュ系ファッションをやりたくて、企画を練って社長にプレゼンしたというのが始まりだという。デザイナーであった彼女の元には、フェティッシュ系のブランドが日本にはあまりないために仕方なく海外製のものを買ったところ、サイズが合わないと嘆く声が頻繁に届いており、そういったSOSも彼女のやる気に火をつけたようだ。
過激すぎない品のよいデザインは今までフェティッシュファッションを纏ったことがないという人たちにも好評で、それはBambi氏が望むことでもある。現在は実店舗はなく、オンラインショップでのみの販売となっているが、いずれはお客様と直接対面して会話することのできるショップも考えているという。
今回会場に選ばれた「Velours」は、卓越したデザインやインテリアを誇り、青山ではちょっとした話題になっているラウンジ。ただ美しくオシャレなだけではない、どこかしらエロティックで重厚な雰囲気は、フェティッシュピープルにも支持者が多い。Bambi氏はここの雰囲気が自身のイメージする「succubus」のイメージにぴったりだと感じ、この場所を選んだのだそうだ。
その日、私が会場に到着したのは22時30分を回ったころ。この手のイベントにしては早く着きすぎてしまったかな、と思いきや、会場はすでに表にも熱気が伝わるほどの満員状態で、入り口には列が出来上がっていた。
中に入ると意外にもフェティッシュ系のファッションで身を固めた人たちは少なく、カジュアルな装いの人が目立つ。だが、どちらにしても浮くということはなく、きれいに調和しているように思えたのは、「Velours」のセンスあってのものだと思えた。
まずは冷えたビールを飲もうと(笑)カウンターに並ぶと、またここも長蛇の列。会場のキャパシティは200人だと聞いていたが、すでにこの時点でそのぐらいの人数は入っていたのではないだろうか。それと、青山という土地柄ゆえか外国人が多い。装いを見たり、話すことなどを聞いていると、いつもの行きつけの場所として「Velours」に来たところ、フェティッシュなパーティをやっていたという人たちも多少はいたようだ。
しかし、それはそれで“あなたたちラッキーです”と言いたい(笑)。日本のフェティッシュというトンガったカルチャーの、今もっともトンガっている部分のひとつを期せずして見られるなんて、お国に帰ったら自慢してもいいぐらいだ。
しばらく待っていると、スタッフがフロアの廊下になっている部分を空けるようにと、来場者に呼びかけ始めた。いよいよ今回のパーティのメインイベントであるファッションショーが始まるらしい。
会場が暗くなってしばらくすると、幻想的な音楽が流れてきた。その音楽に合わせて軽やかなステップを踏みながら、可憐な女性モデルが登場する。肩で風を切って歩き、ステージへ向かう様に、オーディエンスの目はいきなり釘付けになる。あちこちでカメラや携帯のフラッシュが焚かれた。
彼女を皮切りに、さまざまな趣向を凝らしたファッションやメイクのモデルたちが次々と登場する。ある人はお高くまとまったマダム風、ある人はちょっと不良じみた良家のお嬢様風、ある人はお宝を狙うアマゾネス風。正統派のドラァグクィーンも登場し、ファニーなパフォーマンスで見る人たちの目を楽しませていた。
最後にはデザイナーであるBambi氏が登場。たった2年余りでこれだけの衣装をデザインしたとは思えないほどの華奢で小柄な女性だったが、ステージに立つ姿は自信に満ち溢れ、実際よりもひとまわりもふたまわりも大きく見えた。
ファッションショーが終わるとしばしの歓談タイム。先ほどのファッションショーをきっかけに周囲と話が盛り上がり、お酒も進む。個人的な意見だが、話の輪の中心となっている華やかなフェティッシュピープルと、その周りを囲むフツーの服装の人たちを見ていると、やはりこういう場所にはそこにあった服装をしてくるべきだと思った。特に趣向の凝らされたファッションショーを見た後だと強くそう思う。
しばらく待っていると、今度はポールダンスショーが始まった。メガネをかけ、白いワイシャツにタイトスカートと女教師風のお堅い雰囲気になったダンサーのREIKOさんが、一転、セクシーな黒のビキニ姿になって、ポールダンスを披露する。タテになったりヨコになったり、その姿はど素人の私からすればまさに“縦横無尽”とでも呼びたいところ。セクシーさに鼻の下を伸ばすよりも、ダイナミックさに度肝を抜かれた、と言ったら失礼になるのだろうか……。
ポールダンスも終わると早くも夜中の3時に届こうという時間。平日ゆえに、お客さんもちらほらと会場を後にし始める。私もそんな中に混じって、興奮さめやらぬままに「Velours」を去った。
可能なら年内にもう一度パーティを開きたいというBambi氏。その際にはまた是非遊びに行きたいと思った。
文=早川舞
** Salon de Succubus vol.2 **
日時:2007年8月29日(水)
場所:青山Velours(ベロア)
料金: Door¥1,500 / with flyer¥1,000
関連リンク
Fetish Fashion ** Succubus
東京・青山ラウンジ 「Velours」
Reverse Dead Run http://blog.livedoor.jp/mai_key_eng we are SEXLESS!! http://blog.livedoor.jp/blog_sexless |
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早川舞 世界、特にヨーロッパのフェティッシュ・カルチャー関係者との交流も深い、元SM女王様フリーライター。だが取材&執筆はエロはもとよりサブカルからお笑い、健康関係まで幅広く?こなす。SMの女王様で構成されたフェミ系女権ラウドロックバンド「SEXLESS」ではボーカルとパフォーマンスを担当。 |
07.09.19更新 |
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