2008.10.30.Thu - 11.9.Sun at CLASKA CLASKA 5th Anniversary Party “DESIGN TIDE” Mixing-Media: Room 00 レポート!
写真・文=編集部 |
東京・目黒で今秋5周年を迎える「CLASKA」で
スペインのデザイナー、マルティ・ギゼによるインスタレーション
今年で4年目を迎える「DESIGNTIDE TOKYO」。インテリア、プロダクト、建築、グラフィック、テキスタイル、ファッション、アートなど様々なジャンルから集まった作家たちのデザイン活動を東京という場所から発表するエキシビションです。
スペインのデザイナー、マルティ・ギゼによるインスタレーション
会場は東京ミッドタウンをはじめ、伊勢丹新宿店や青山・表参道のブティックやギャラリーが参加して、東京という街を“デザイン”で彩ります。
東京・目黒で今秋5周年を迎える「CLASKA」も「DESIGNTIDE TOKYO」へ参加。60年代のホテルを改修し、デザインホテル、レストラン&バーやギャラリー&ショップなどを含む複合施設「CLASKA」は多くのアーティスト、クリエイターたちに親しまれてきたのだそうです。
様々なアーティストが期間中に展示を行ないましたが、中でも「Camper」の店舗デザインで知られるスペインのデザイナー、マルティ・ギゼはホテルでもある「CLASKA」での作品展示を受けて、展示スペースをホテルの一室のように演出、そのコンセプトは「ROOM number 00」。バルセロナに登場した新しい家具レーベル「Mixing-Media」で彼自身が手掛けたばかりの家具シリーズを世界で初めて披露する展示となりました。
マルティ・ギゼは日本での展示であることも受けて「日本といえば緊縛だ、ロープアーティストとコラボレートしたい」と考えたとか。そこで「CLASKA」の担当者が数多くの緊縛師をリサーチしたところ、名前が挙がったのが一鬼のこ氏。今までに様々な試みを行なってきた彼であれば、この企画に快く参加してくれるのでは、と考えたそうです。
もちろん一さんは快く承諾、そしてコラボレーションが実現したのでした。
作品展示の様子は写真を見ていただきたいのですが、ギャラリースペース正面の天井から吊られたシェードとライト、長いオレンジのコードが印象的ですよね。このシェードの中に吊り下げてある照明器具、これ実は海外の建築現場で使われるレディメイドの製品なんだそうです。そのためにコードが長いんだとか。もちろん、このコードを印象的に吊り上げたのも一氏。天井から吊り下げるにあたって、麻縄を編みこんでいました。
麻縄や緊縛、といったものが海外から注目されている現状は私たちの耳にも当然入ってくるのですが、こうして実際に生活空間へ溶け込んだ形で見せられると、ある種の感慨が浮かびます。縄が私たちの生活に密着していた時代は昔のことですが、デザインという視点を通すことで浮かび上がるのは、また新たな縄のたたずまいのように思えます。そうしたことに思いを馳せると、我々の好きな緊縛を、いまとは異なる視点で多くの人が迎え入れることだって、いつかはできるのかもしれません。
取材・文=編集部
CLASKA
152-0001 東京都目黒区中央町1-3-18
1-3-18 Chuo-cho Meguro-ku Tokyo, Japan 152-0001
tel.03-5773-9667 fax.03-5773-9668
www.claska.com
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08.11.23更新 |
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